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辻弘樹

つじひろき

辻 弘樹(つじ ひろき)とは、劇場版『名探偵コナン 14番目の標的』に登場するゲストキャラクターである。
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概要編集

声:谷口節

プロゴルファー。36歳。毛利小五郎とはプロ・アマゴルフの時に知り合い、その時に彼にサイン付きの写真を贈っている。


小五郎の知人であり、かつ名前に数字が入っていることから、江戸川コナンは一連の連続襲撃事件の標的「10」は彼だと推測する。なお、名前に10が入っている小五郎の知人には、他に岡野十和子がいた。


人物像編集

ヘリコプターの操縦免許を取得しており、所有する自家用機で休日によく飛行している。車を運転したり、ヘリを操縦したりする時には目薬を指す習慣がある。


小五郎を通して紹介された蘭や英理にも友好的に接しコナンとのやり取りからも勝手にヘリコプターに乗り込んだ彼を「ようこそ、我がコックピットへ!」と言いながら歓迎するなど子供好きで気さくな人柄であることが窺われる一方で、フランス料理店『ラ・フルール』を女友達2人と一緒に訪れる姿も見られる。


作中の動向編集

犯人の標的「10」の可能性があることから、警察に飛行を中止するよう要請されるが断り、小五郎と目暮十三、さらにはこっそり忍び込んでいたコナンを搭乗させて飛行を開始する。だが、米花町上空を飛行中に突然太陽の光が眩しくなり目を開けられなくなってしまう。パイロットの辻が操縦できなくなったヘリは墜落の危機を迎えるが、辻を守るべくこっそり搭乗していたコナンの活躍により帝丹小学校の校庭に不時着。大破し燃料が漏れ出した機体は爆発炎上するが、辻もコナン達もその直前に脱出に成功し、何とか命拾いした。


その後の検査や警察の捜査で、自宅を出る直前に犯人によって目薬がビタミン剤から虹彩炎用の散瞳剤にすり替えられ、飛行中に瞳孔が開いたことで光を眩しく感じていたことが判明する。命は助かったものの、散瞳剤の効果で10日〜2週間は瞳孔が開いたままの状態が続くことから、出場予定だった全米オープンをキャンセルすることになってしまった。


※ちなみに、散瞳剤は仮性近視用と虹彩炎用の2種類があり、辻がさした後者は前者と比べて効き始める・効果が切れるまでに時間がかかる。


関連タグ編集

名探偵コナン 14番目の標的


以下、ネタバレ注意編集



































真犯人は沢木公平であり、辻は彼が真に殺意を抱いていた人物の1人だった。上述したように辻が死亡する確率が非常に高い方法を選んで襲った点から、コナンは動機が判明する以前から犯人が辻を明確に殺そうとしたものと推理していた。


沢木が辻を殺そうとした動機は、沢木が抱える味覚障害にあった。直接的な原因は、事件の3ヶ月前に小山内奈々の危険な運転が原因で発生した交通事故で頭部を強打した後遺症だったのだが、沢木は医者に「味覚障害はストレスが原因の可能性もある」という診断をされたことから、以前からストレスの原因となっていた人物にも「自分を味覚障害に追いやった元凶」として憎悪を向けるようになった。その1人が辻だったのである。


沢木と辻は以前から交友のある知人同士だった。沢木にとってのストレスの原因となる出来事は、4ヶ月前(つまり上述の交通事故よりも前)に辻が開いたパーティーに沢木が出席した時に起こった。


当時酒が入って気が大きくなっていた辻は、沢木を出迎えた際にソムリエのバッジに見立ててブタのバッジを沢木の胸につけさせ、さらにタスト・ヴァン(※)に見立ててヒモを付けたおたまを沢木の首にかけ、みんなの前で「ソムリエ様の登場だぜ」と沢木をからかったのである。


(※)タスト・ヴァン:ソムリエがワインを試し飲みするための器。凸凹の溝が付けられており、薄暗いワイン蔵でもワインの色がわかるようになっている。現在では薄暗い場所でワインを試し飲みする事はないが、伝統的に首から下げている人も多い。


この動機を聞いた目暮は呆然とした表情で「そんなことで辻さんを殺そうとしたのか?」と呟いていたが、それを聞いた沢木は「そんなことだと!?キサマらにあの時の私の気持ちは分かるまい!私が天職として目指した、ソムリエの品格!名誉!プライド!!その全てを、あの男は汚い足で踏みにじったんだッ!!!」と怒りをぶちまけた。


パーティーに招待・参加している辺り、元々お互いの仲は悪くなかったと思われるので、辻が本気で沢木を馬鹿にするつもりだったとは考えづらく、酔った勢いでパーティを盛り上げようとしてやった深い意味のない冗談だったのかもしれない。


相手の職業(=誇りとしているもの)を侮辱するような行為をした辻にも非が全くなかったとは言いがたいが、沢木の本来の人柄上、味覚障害の一件が無ければ何かしらの報復はあったかもしれないが、殺意を抱くまでには至らなかった可能性が高い。辻が「酒の勢いでつい調子に乗り過ぎた」などと謝罪していれば、あんな目には遭っていなかっただろう。

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