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TOYOTA_GAZOO_Racingの編集履歴

2020-09-25 17:56:17 バージョン

TOYOTA_GAZOO_Racing

とよたがずーれーしんぐ

2015年に正式に発足した、トヨタ自動車のモータースポーツ部門。略称は「TGR」。

概要

自身もレーシングドライバーとしてビッグレースに参戦する社長・豊田章男(モリゾウ)が立ち上げた、新たなトヨタのモータースポーツ活動のブランド。

「もっといいクルマづくり」の一環である点、②市販車への還元(=利益を出す)により持続的なモータースポーツ活動を図る、など市販車を強く意識している点が、従来のトヨタのレース活動との大きな特徴である。

社内カンパニーの「GRカンパニー」が統括をしている。


ワークスチームは赤・白・黒の3色を基調としており、このカラーリングでWRCWECル・マン24時間含む)・ダカールラリーニュルブルクリンク24時間レース・全日本ラリーなどに参戦している。

このうちニュルは勝つことではなく車両の開発が目的で、過去にもLFAC-HR、LC F(未発売)などのプロトタイプ車両で参戦している。またGAZOO Racingが直接手掛けたわけではないが、ニュルで鍛えたことを宣伝文句にした現行15代目クラウンのように、明らかにGAZOO Racingの活動が影響を及ぼしているような開発思想のトヨタ車も増えている。


2007年にニュルブルクリンク24時間で人とクルマを鍛えることを主目的に、豊田章男とその師匠であり、トヨタ最高のテストドライバーであった故・成瀬弘が主導する社内の有志で立ち上げた、「Team GAZOO」を源流に持つ(GAZOOとは営業担当時代の豊田章男が立ち上げたポータルサイト)。もともとはスーパーカーのLFAの開発を行ったり、チューニングカーの「G's」と「GRMN」シリーズを展開したりしていた。

豊田が社長になった後にGAZOOの範囲は拡大され、2015年にはトヨタのワークスチームもGAZOO Racingを名乗り、2017年にはGRカンパニーが設立されて現在に至っている。

なおかつてはレクサスもGAZOO Racingを名乗っていたが、2020年以降はブランド戦略の観点から消滅している。


「くまきち」「モリゾウくん」「ルーキーちゃん」などマスコットキャラクターが妙に充実している。


生みの親の豊田社長の影響もあってか他メーカーにも比較的寛容で、所属ドライバーの他メーカーマシンでの参戦や、TGRF(TOYOTA GAZOO Racing Festival)の他社の同時参加も珍しくない。


スポーツカーブランド"GR"

2017年からGRカンパニーは、TOYOTA GAZOO Racingの活動のフィードバックを盛り込んだ「GR」というスポーツカーブランドを展開している。元々GAZOO Racingが展開していたG'sを廃し、チューニングの度合いでGRMN/GR/GR SPORTというピラミッド構造に分けられていた。頂点のGRMNは限定生産故にロータスがチューニングしたスーチャー付きエンジンを搭載するヴィッツ、というトチ狂ったマシンも発売される。GRとGR SPORTは足回りや剛性の強化程度だが、GRはサーキットでの使用も想定したチューニングとなっている。

しかしGRスープラGRヤリスの登場により、2020年以降はピラミッド構造が変化。これら2車のようにGRが設計と開発の中心となったGRブランド専用車が頂点、他カンパニーが設計しGRがライトなチューニングを手掛けたGR SPORTがその下で、この2つの中から限定生産されたコンプリートカーがGRMNとなる方向である。


発表当初はトヨタ車をカスタムするだけのただのチューニングカーブランドであったため、「今までどおりの『TRD』で良かったのでは?」という声もあったが、両ブランドの最大の違いは、TRDはあくまで子会社のブランドであり、GRはトヨタ自動車としてのプロジェクトという点にある。

多くのトヨタのレーシングカー・エンジンや公式チューニングパーツをTRDが開発しているのは事実だが、TRD以外が手がける場合(欧州のTMGや東富士の凄腕技能養成部など)も多々あるため、統一したブランドがあったほうが良いのも確かであった。


その後「GR PART」「GR Heritage Parts」「GR Garage」「GR-FOUR」「GR FACTORY」といったGRブランドを掲げる公式アフターパーツ・公式ショップ・機構・生産方式もそれぞれ登場しており、前述のGRブランド車も発売された今、すっかりGRの方が通りが良くなってきている感じがある。


主な車種

GRMN

  • ヴィッツ(ターボ仕様とスーパーチャージャー仕様があった)
  • 86
  • iQ
  • マークX(2回発売されたことがある)
  • センチュリー(非売品)

GR SPORT "GR"

  • 86
  • ヴィッツ

GR SPORT/G's


GRブランド専用車種


そのほか

  • スポーツ800(50年前のレース車をレストアの上GR仕様にチューニングし直したもの。非売品)

主な戦績

※2020年時点

  • WECドライバーズチャンピオン(2014・2019年)
  • WECマニュファクチャラーズチャンピオン(2014・2019年)
  • ル・マン24時間総合優勝(2018・2019年・2020年)
  • ダカール・ラリー総合優勝(2019年)
  • WRCドライバーズチャンピオン(2019年)
  • WRCマニュファクチャラーズチャンピオン(2018年)
  • NASCARカップドライバーズチャンピオン(2015・2017・2019年)
  • NASCARカップマニュファクチャラーズチャンピオン(2016・2017・2019年)

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関連項目

トヨタ GRヤリス

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