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ガンダム試作3号機の編集履歴

2020-11-13 23:28:13 バージョン

ガンダム試作3号機

がんだむしさくさんごうきでんどろびうむ

「ガンダム試作3号機」とは、OVA『機動戦士ガンダム0083』に登場するモビルスーツである。

概要

型式番号RX-78GP03。

アナハイム・エレクトロニクスの「クラブ・ワークス」が「ガンダム開発計画」に基づいて開発した地球連邦軍の試作型宇宙拠点防衛戦用モビルスーツ

「モビルスーツの汎用性とモビルアーマーの攻撃力を兼ね備えた機動兵器」というコンセプトの下、火器管制・機体制御を担うモビルスーツ「ステイメン」を、大量の武装やブースター、防御装備などを備えたアームド・ベース「オーキス」に組み込む事によってモビルスーツの汎用性とモビルアーマーの攻撃力を両立した。

なお、ステイメンとオーキスがドッキングした状態を指すコードネームは「わがままな美女」の花言葉を持つ「デンドロビウム」。


デンドロビウムはモビルアーマーとも形容出来る外観を持つが、機体分類はあくまで「モビルスーツ」である。

これはオーキスが「モビルスーツに付随する大型オプション」として扱われる為であり、そのコンセプトはコア・ブロックシステムの設計思想の延長線上にあるとも言え、開発には連邦軍のGファイターや特殊宙間戦闘オプション形態であるガンダムGダッシュのデータなども参考にされたとも言われている。


本体であるステイメン単体でも後に開発されたグリプス戦役期のモビルスーツをも超える高いスペックを誇るが、モビルスーツ単体ではなくそれと対となる大型オプションを含む仕様になったのは連邦軍が「宇宙空間での拠点防衛を担う機体」を所望した事に由来する。

オーキスは両舷の武器コンテナに大量の火器を格納し、更に機体の機動力を支える6基の大型スラスターは艦艇にも匹敵する推力を発生させる。ステイメンは背部テールバインダーを介し、このオーキスの中央部に収まるようにドッキングする事で機体制御を行う。

その戦闘能力はモビルスーツ一個大隊にも匹敵すると言われており、高機動・高火力で敵を殲滅する様は「機動弾薬庫」とも形容される事がある。

しかし、大量の火器と巨体を同時に制御するにはパイロット一人では負担が大きく、またそのサイズ故に一般的な艦艇の格納庫には収まりきらず、補給や整備は必然的に宇宙空間で行う事になる為、整備性は劣悪。更に一般的なモビルスーツの100倍にも及ぶ運用コストも相まって、機体の設計や技術がそのまま次世代に引き継がれることはなかった(コードネームの「デンドロビウム(わがままな美女)」も、この機体の特徴や問題点を端的に表したものであると言える)。

ただし、異なる機体特性を制御するオペレーティング・システムは後の可変モビルスーツの開発に、大型ビーム砲を搭載したモビルスーツ用オプションというコンセプトはGディフェンサーメガライダーに派生している。


武装

メガ・ビーム砲

機体右側面に装備される全長90mにも及ぶビーム砲。

コントロールグリップを介してステイメンのマニピュレーターによって制御される。

そのサイズに比例して威力は絶大で、戦艦を一撃で撃沈する他、直撃せずともビーム弾が傍を通過しただけでも射線上に副次的な被害を及ぼす。

サラミス級巡洋艦の主砲を完全無効化する程のIフィールドを備えたノイエ・ジールですら、直撃を受けた際はIフィールドを介してなお姿勢が大きく乱れ、その巨躯がノックバックする程であった。


Iフィールド・ジェネレーター

機体左側面に固定されている、敵のビーム兵器のみを無効化するバリアを発生するジェネレーター。

一年戦争当時は主にジオンのモビルアーマーに搭載されていたが、地球連邦軍の機体としては試作3号機が初の搭載例となる。

デンドロビウムの機体の大範囲をIフィールド展開するためにかなりのエネルギーを必要とする為、Iフィールド発生装置とジェネレーターを合わせた構成となっている。

機体本体に内蔵されていない外付け式のモジュール装備の為、ビーム以外の攻撃に対する被弾に脆く、また位置が判別しやすい事もあって決戦時にはノイエ・ジールによって破壊されている。


クロー・アーム/大型ビーム・サーベル

機体下部に2基装備されている巨大なハサミ状のクロー・アームとそこに内蔵された専用ビーム・サーベル。クロー・アームが専用設計されたグリップを握る事で運用する独特の運用体系を採用する。

並のモビルスーツの全高よりもはるかに長い巨大なビームの刃を形成すると同時に、クロー・アーム自体もMSを挟み潰すだけのパワーとサイズを有している。


武器コンテナ

オーキスの機首上部には巨大な箱状の武器コンテナが左右に2つ据え付けられている。

武器コンテナは規格化された8つ(2基のコンテナで合計16)のウェポンスロットを持ち、スロット内部にはユニット化された多数の武器が搭載される。

また、対艦・対集団を目的とした大型火器の他に、ステイメンが運用する武装もここに搭載され、ステイメンの前腕部のフォールディングアームを展開しステイメインに装備させ運用することが可能。


  • 爆導索(ばくどうさく)

爆薬を内蔵したワイヤーを射出する。進路上の宇宙空間に漂う地雷やデブリを撤去する目的の武装。

攻撃用にも使え、ワイヤーが目標物を拘束した後、内部の爆薬が爆発し対象を破壊する。


  • マイクロミサイル

ウェポンスロットにぴったり収まる形状の六角柱状のコンテナを発射する、所謂クラスターミサイル。コンテナは三面に108発(一面あたり36発)の小型ミサイルを内蔵しており、敵集団の内部に達するとこの小型ミサイルを乱射し目標集団を撃破する。


  • 後方邀撃ミサイル

マイクロミサイルと同じ形状のクラスターコンテナ。

射出された後コンテナの側面がY字型に開き、内蔵されている多数の小型ミサイルを後方に向けて乱射する。


  • 大型集束ミサイル

MS並みの大きさを持つ大型ミサイル3基が束ねられて1つのウェポンスロットに収められている。

ミサイルは射出後に分離し、それぞれの目標を追尾する。


  • ビーム・ライフル

ステイメン用の携行武装。ガンダム試作1号機と同形状だが、試作3号機のそれは出力を向上させたマイナーチェンジモデルとなっている。スコープパーツが折り畳み可能。


  • フォールディング・バズーカ

砲身を折り畳む事でコンテナ内に収める事が可能なMS用バズーカ。

使用する際にはステイメンのフォールディング・アームを使いコンテナから引き出す必要がある。


  • ハイパー・バズーカ

ジム改等が運用する連邦軍の汎用バズーカ。


  • フォールディング・シールド

コンテナに収納する為の折りたたみ機構が備わったシールド。使用時には腕部ラッチとフォールディング・アームによって保持される。

裏側にはライフル用のEパックを四基マウント可能。


バリエーション


ガンダム試作3号機トライアルプラン ヴェロニカペルシカ

GP03SGP03トライアルプラン

書籍『アナハイム・ジャーナル』に登場する試作3号機のトライアルプラン時のもの。

名前のヴェロニカペルシカ(ベロニカ・ペルシカ)とは花のオオイヌノフグリの事。

デザイン、機体命名は射尾卓弥氏。


ガンダム試作3号機ステイメン Pスペック

ステイメンwithコアファイター

3Dアニメ『GUNDAM EVOLVE 4』で初登場した。

ステイメンがコアファイター内蔵型になっている。パイロットはAE所属の女性パイロット、デフラ・カー。

ラビアンローズ防衛時に生き残っていたゲルググ・マリーネのビームライフルの直撃を受けパイロットは死亡した。

上記作品以外では漫画『0083 REBELLION』にて登場。モンシア中尉が搭乗するもPスペックではオーキスとのドッキングが不可能な為、ルセットによってコアファイター部分が強制パージされ、コウが搭乗した球体型コクピットブロックの物にドッキング・換装された。


ガンダム試作3号機デンドロビウム Cコンテナ装備

漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』で初登場した。

マイクロミサイルコンテナの機首を装備した状態。この時ステイメンの頭部Vアンテナのみ露出する形になる。これを見た旧ジオン残党のザクのパイロットは「間違いありません、連邦軍のMAです。」と本機を連邦軍の新型MA(制宙戦闘機タイプ)と勘違いしている。


ガンダム試作3号機&ウェポンシステム

『GUNDAM FIX FIGURATION』で設定されたデンドロビウムの簡易型機。デンドロビウムの特徴的な武装をステイメンに装備した形態であり、右腕にメガ・ビーム砲、左腕にIフィールドジェネレーター、背中にマイクロミサイルコンテナを4基搭載している。

漫画『0083 REBELLION』ではデンドロビウムの損傷を受けた部分をパージし簡易型になった。


デンドロビウムII

初出は雑誌『ゲームぎゃざ』型番はGP-03-2。デンドロビウムの量産を目指したMA。

ステイメンではなく制宙戦闘機がコアとなっている。武装はクローやIフィールドも標準装備していた。


余談

ガンプラでは1/144スケールのHGUCシリーズとして出されているのだが、パッケージの時点で途轍もないサイズを誇り、その大きさはパーフェクトグレードの箱をも凌駕する。つまりガンプラ史上最大。

更にはパーツも複雑なものが多く、パーツ数も入門者向けと言えるHGUCシリーズの中でもダントツに多い。さらにビス(ネジ)が5種類(計89コ)に、スプリング、さらに強度確保用の鉄板まで付属する始末。

おまけに完成したとしても1/144スケールですら1m近い全長に達するため普通の家ではまず置き場が無い。

その為、初心者が組むのはあまりにも無謀と言うべきものであり、まずオススメはされない。

だが、ファンの間では「いずれ組んでみたい高難度ガンプラ」の一つとして、MG Ex-Sガンダム(ディープストライカー)やHGUC ネオ・ジオングと共に親しまれている。

女の子でも作れるガンプラあるかな?

だから勧めちゃだめだってのに


関連機体

デルフィニウム

漫画『機動戦士ガンダムヴァルプルギス』で初登場した。

機体のデルフィニウムという名前は花のデルフィニウム(キンポウゲ科)の事。花言葉は「清明」、「高貴」。

宇宙世紀0083年のデラーズ紛争後に開発され地球連邦軍極秘機関"嵐"に配備されていた。

クラン所属のフィオリーナ・フィリーはこの機体を"ティターンズの台頭以前に封印したいわくつきの機体を元にした模造品"と呼んでいる。

"いわくつきの機体"というのはガンダム開発計画で作られたガンダム試作3号機「ステイメン」とアームド・ベース「オーキス」の合体形態である「デンドロビウム」の事である。

またコアMSの「ステイメン」は模造できなかったのか一年戦争時のフルアーマーガンダムタイプになっている。

詳細はデルフィニウムを参照。


関連項目

機動戦士ガンダム0083

ガンダム試作0号機 ガンダム試作1号機 ガンダム試作2号機 ガンダム試作4号機

ノイエ・ジール ガーベラ・テトラ

カトキハジメ


シナンジュ/ネオ・ジオング:運用方法が類似

パーフェクトガンダム/ブラウ・ブロ:これも同様

TR-6ウーンドウォート:開発にガンダム開発計画の余剰予算が流用されているだけでなく、換装形態の一つ「ガンダムTR-6[クインリィ]」が事実上の後継機となっており、火星にてレジオンが運用したクインリィがデラーズの残党から話を聞いた火星独立ジオン軍の兵によりデンドロビウムと誤認されている。


ディープストライカー:当機のデザイン上での原型である機体。

ハルコンネンⅡ:漫画「HELLSING」に登場する対人重火器システム。当機がモチーフとなっている。あまりにも露骨なデザインのため作者曰く、「やりすぎた」との事。

轟雷(フレームアームズ・ガール):アニメのワンカットとして登場した大型オプションユニット「試製決戦兵器 雷鎚」が当機とよく似ていると話題に

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