アーリースタイル
あーりーすたいる
概要
「力だ…力が欲しい!」
「超えてやる! 俺を見下したあいつらを!!」
闇に堕ちた悪の戦士、ウルトラマンベリアルのかつての姿。一見すると、闇に堕ちる前の姿なのでウルトラマンらしく勇ましい姿をしているが、それでも目付きが少し悪いのが特徴(この人に近い)。
また、この時から過激な思想の持ち主だったらしく、闇に堕ちる要素は備わっていた。
「ウルトラマンは神ではない」という言葉があるが、ある意味ベリアルはこの言葉を体現しており、ライバルが着々と実力を付けて出世した事による嫉妬、光の戦士でありながら強大な闇の力に惹かれてしまい、終いにはプラズマスパークに手を出そうとして、追放されてしまった結果などを見ると、ベリアルは神というより、人間と同じ様に心の弱さを持った存在と言った方が等しい。
その後、レイブラッド星人の手により、光の巨人から闇の巨人へと変貌し、現在に至る。
このアーリースタイルとしての姿はヒーローショー以外で見る事はなかったが、『ウルトラマンジード』最終話では、父であるベリアルが心に抱えていた憎しみの感情をリクが受け止めたことで、(あくまで精神世界の中ではあるが)彼の中に宿っていたレイブラッドの因子が失われ、アーリースタイルの姿に戻るというシーンがあった。
ジード(リク)版アーリースタイル?
ベリアルの息子である朝倉リクがジードへとフュージョンライズ(変身)する際に一瞬ではあるが出現するもの。
ロイヤルメガマスターおよび最終話での変身シーンから、リクが一度この形態に変身したあとウルトラカプセルの力が重なりフュージョンライズが完了することがわかる。
- ジード本編ではほかにも最終回でゼガンとともに発生させた時空の歪みから帰還し、変身解除する際にもこの姿が確認できる。
- ウルトラマンZでは、ギャラクシーライジングへの変身の際にその姿が鮮明にされている。
前作序盤のオーブオリジン同様、本編では光に包まれていて詳しい姿は出ていないが、それらの描写とウルティメイトファイナルへの変身に使用するエボリューションカプセルの画像から、「目の色はジードに近い水色より」「姿はほとんどベリアルのものと同じだが、カラータイマーはジードのもの」ということが推察できる。詳細な姿は超全集にて判明したが、スーツがアーリーベリアルの流用なためかカラータイマーが違うくらいの差となっている。これによれば一度ジードライザーから発せられる光でこの形態になった後、各形態へ変身するというプロセスを踏むようだ。
なお、"アーリー"(early)とは「最初の」「初期の」という意味合いのため、ベリアルやジャグラーと違い"アーリー"というのは厳密には適さないと言える(初期変身形態という意味では間違っていないのかもしれないが)。
ジードの正体とロイヤルメガマスターへの変身シーン、エボリューションカプセルの画像を見る限りでは、リク自身がカプセル無しでウルトラ戦士に変身できていたら…というIFに近いものなのかもしれない。
ちなみに坂本監督によればベリアルの遺伝子をもつのだからジード本来の姿はベリアルアーリースタイルのような姿なのだろうということで登場させているとのこと。監督的にはジード本来の姿ととらえても良いようだ。
上述したようにアーリースタイルだと意味合いがずれることもあり、この形態について語る際にはオーブに合わせた仮称「ジードオリジン」そのほかでは「ジード素体」などの言い方が少なくないようだ(超全集でも正式名称が判明していないためでもある)。
その他
ジャグラスジャグラーも、胸に三日月模様の傷ができる前の姿がアーリースタイルと呼ばれている。ただしpixivでは今の所ジャグラーのイラストにはタグが使われていない。
またベリアルにアーリースタイル(前の姿)がある様に、光の国から生まれたもう一人の悪のウルトラマン、トレギアにもアーリースタイルがあるのでは?という考察が視聴者の間ではされていた。
そして大いなる陰謀PV2弾で彼のアーリースタイルが初披露され、存在が確定した。
詳しくはトレギアアーリースタイルを参照。
余談
スーツは予備用のウルトラマンゼアスの改造。また、当初は既存のスーツを真っ黒に塗るだけの予定だった。ちなみにゼアスもベリアルと同じく口が開くウルトラマンである。
ベリアルは『ジード』の最終回において、光の国の同胞のことを「俺を見下したあいつら」と評していたが、これは自身の一方的な思い込みによって「見下された」と感じただけだったのではないかと考えられる。
後に『大いなる陰謀』では敵を容赦なく倒そうとするその姿勢をケンから咎められたり、己の実力を過信するあまり、いずれは光の国を治める立場に就こうという大それた野望を抱くも、物事が自分の想い通りに運ばないと途端に機嫌を損ねて暴れたりと、他の光の国の戦士とは明らかに異質で浮いた存在として描かれていた。
恐らく、彼の実力自体は評価されていたものの、同時にその内面の危うさから周囲からは一種の問題児のように扱われており、これが彼に「自分は周囲から見下されている」という誤った認識を植え付けてしまったのかもしれない。
『大いなる陰謀』では、未来で戦う事になるジードについて「自分の遺伝子から生み出された」とだけしか説明されなかったにも関わらず最初から「息子」と認識していた(レッキングバーストを発射する際のジードの声から男性であることを察したのかもしれないが)。
ソフビ人形は当初闇に堕ちる前の姿なのにウルトラ怪獣シリーズでラインナップされていたのだが、2020年4月に500シリーズ規格でラインナップされた際はウルトラヒーローシリーズ扱いになった。
関連タグ
- ウルトラマンベリアル
- ウルトラマンジード
- ウルティメイトファイナル
- バッタ男:ジード版の扱いはこれに近い。