コン・バトラーV
こんばとらーぶい
概要
- 全長:57メートル
- 重量:550トン
- 装甲材質:サーメット
- 動力源:原子力エンジン
- 飛行速度:マッハ11
通称『コンV』。
バトルジェット、バトルクラッシャー、バトルタンク、バトルマリン、バトルクラフトの5機のバトルマシンが縦一列に合体して誕生するスーパーロボット。
南原博士がキャンベル星人の地球侵略を予期、それに対抗する手段の一つとして、国連の協力の下完成させた。
原子力エンジンから生み出される『超電磁エネルギー』で稼動し、脳波コントロールによって操縦を補助するシステムを搭載している。
合体ロボとしては元祖ではないものの先駆的存在の一つであり、プラモデルやフィギュアなどの玩具で再現可能な『理に適った合体・分離・変形機構を持つ合体ロボ』としてなら史上初。
装甲材質として設定されているサーメットは現実にも存在する金属で、ドリルなどの原材料として使われているものである。そのためなのか装甲の防御力は決して高くなく、劇中ではしばしば敵の攻撃にダメージを与えられることがあった。もっともコン・バトラーVの場合、装甲よりエネルギー出力を重視した機体であるため、防御には超電磁エネルギーフィールドを使用する形を取っている。
全長と重量が日本一有名であろう合体ロボ(EDで身長・体重として歌われていた)。全長や重量の数値などは元来裏設定的なものとして扱われていることが多いが、本機のそれは主題歌の歌詞にもなっているため、アニメしか見ていないファン、更には本編を見てすらいない若い世代にも広く知られている。パロディの題材としても『サイボーグじいちゃんG』のジジラ、『武装錬金』のバスターバロン、『デストロイオールヒューマンズ!』のメカ大統領(どう見てもそんなに大きくないが)などにそのまんま流用されている。
ちなみに実際にこの身長・体重でロボを作ると、まるで木材のような密度になってしまうが、軽ければ軽いほど大気中を飛行させやすいので理にかなっていると言える。
登場した武装や技の数が豊富なことでも有名で、強化措置で追加されたものや一話限りのものも含めれば、数あるスーパーロボットの中でもトップクラスである。
バトルマシン
性能
超電磁エネルギー由来の強力なパワーを誇り、超電磁エネルギーを応用した攻撃や防御、その他多数の武装を用いて戦う。
人類の通常兵器とは比較にならない戦闘力を有し、人類側の戦力で唯一キャンベル星人のどれい獣やマグマ獣と互角以上に渡り合える存在である。
合体システムの関係上、機体を構成する5機のバトルマシンにそれぞれ一人ずつ操縦者が乗り込む必要がある。コン・バトラーVへの合体時にはバトルジェットのパイロットがメインパイロットとなるが、状況によってはほかのパイロットが操縦する場合もある。
通常の操縦以外に機体の複雑な制御を脳波コントロールシステムによって補助しており、それを応用して操縦者の脳内に操縦方法を刷り込むなどといったことが可能である。
ただし、脳波コントロールシステムを正常かつ効率的に稼動させるためには、操縦者5人の脳波が常に同調していなければならない。
コン・バトラーVへの合体(コンバイン)及び合体維持に至っては完全な同調が必要となり、極限の精神集中と、何より強固な『仲間同士の絆』が必要不可欠となる。
合体支援のためにそれぞれのバトルマシンのパイロットの脳波を測定し、管制を行う『ロペット』と呼ばれる専用の支援ロボットが居り、彼の存在もまたコンバインの要となる。
以上のことから操縦者は並みの人間には務まらず、優れた身体能力と脳波コントロールシステムに耐える強い精神力と集中力が要求される。
武器及び技
※先述の通り数が非常に多いため、代表的だと思われるもののみを抜粋。
- ワンダーレスト
一言で言えば可変式複合兵装。手首から出現する7種類の武装をそれぞれ使い分けることが可能で、汎用性が高い。連射式ミサイル『ロックファイター』、大型クロー『バトルガレッガー』、火炎放射器『アトミックバーナー』、ワイヤー付きドリルアンカー『スプリングクラッシャー』、トゲ付きハンマー『超電磁クレーン』、ワイヤー付きトゲ分銅『グラブワイヤー』が存在する。体内に内蔵されているわけではなく、武装を選択して基地内から転送し手首から出現する形を取るとのこと。
- 超電磁ヨーヨー
コン・バトラーVの代名詞とも言える武装の一つ。両肘、腰にある円盤(バトルリターン)を合体させたカッター付きヨーヨーを高速回転させ、超電磁の糸で自在に操る。2つのヨーヨーを合体させ、巨大な一つのヨーヨーとすることも可能。攻撃だけでなく、防御にも使用されることが多く、敵の攻撃をヨーヨーではじき返すといった芸当も見せている。バトルリターンの状態でもフリスビーのように投げて攻撃することも可能。
- ビッグブラスト
腹部(というか股間)から発射される大型ミサイル。弾頭の色は黄色。進行途中で無数の弾頭に拡散するクラスター爆弾に近い性質を持った『ビッグブラスト・ディバイダー』と呼ばれる別タイプもあり、こちらは青色の弾頭。
- ツインランサー
両肩から射出される2本の接近戦用の槍。柄が非常に短く、槍というよりナイフか短刀に近い性質で、両手で2刀流のように扱う。見た目通り手数に優れる。合体させて柄の両側から刃が出ているダブルセイバーのような形態にすることも可能。
- Vレーザー
額のV字型の飾りから照射されるレーザー。実体化させてブーメランのように投げる『Vカッター』という変則技も存在する。
コン・バトラーVの決め技の一つ。『超電磁タツマキ』で相手の動きを止めた後、両腕を超電磁ギムレット(要はクリスタルカッター)に変形させ、高速錐揉み回転しながら電磁竜巻の奔流を纏い突撃、そのまま貫きトドメを刺す。
- 超電磁タツマキ
赤色の電磁竜巻を相手にぶつける。命中した相手は強力な磁界に捉われて磔状態となり、一切身動きが取れなくなる。決め技『超電磁スピン』を確実に当てるための布石。
- グランダッシャー
コン・バトラーVの決め技の一つ。大型戦車形態へと変形後、『グランライトウェーブ』を照射して光のレールを形成、その上をフィールドを纏った状態で高速で突き進み、体当たりで敵を粉砕する。
- グランライトウェーブ
グランダッシャー使用時、大型戦車形態の胸部分から照射される超電磁フィールドを応用した実体化光線。突撃時のレールの役目を果たす他、『超電磁タツマキ』と同様に相手の動きを止める効果を持つ。
コン・バトラーV6
長谷川裕一作の超電磁大戦ビクトリーファイブとゴッドバード(漫画作品)では強化型のコン・バトラーV6が登場する。
6号機はバトルアーマーと呼ばれ、スーパー合体の様に分割して全身に装着される。本来は無人機だが、緊急時にはロペットが操縦する(または接続される)。装甲が強化されるだけでなく、武装も追加されている。両腕に装備されたダガーギムレットを展開し超電磁スピンを強化することが可能。