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ロシア語の編集履歴

2021-01-08 14:35:10 バージョン

ロシア語

ろしあご

ロシアや旧ソビエト連邦諸国で話される言語。キリル文字で表記され、子音が多い。また名詞も動詞も形容詞も語形変化がおびただしいので文法を覚えるのが大変な言語でもある。

概要

ロシア旧CIS諸国などの地域で話されるスラヴ系言語。国連公用語のひとつ。


まず文字は、日本人にとっては馴染みの薄いキリル文字で表記される。(もっと馴染みの薄い文字はいくらでもあるがここでは割愛する。)


ロシア語の発音は、日本語やイタリア語などの開音節言語(音節が子音+母音の組み合わせになっている)が明るく平坦な発音をしているのとは対照的に、重々しく聞こえる。

しばしば「子音の密度が高い」と言われるが、これは3子音の連続や4子音の連続が多いためにそのようなイメージを持たれるのであり、「хорошо(ハラショー)」や「катюша(カチューシャ)」のようにすべての音節が1子音+1母音でかつ開音節である単語も多い。

子音が連続することが多いが、これは巻き舌のrが母音の役割を果たしているのである。

また、「fとtが語頭で連続する」「nとrが語頭で連続する」のように、日本語話者や英語などの西欧言語話者にとってなじみの薄い連続子音の発音が多数あることも、「ロシア語は子音が多い」というイメージをもたれる要因のひとつであろう。

また、「軟音化」といって、舌を上顎に近づけて母音を発音する(日本語で例えれば「カ・ク・ケ・コ」に対する「キャ・キュ・キェ・キョ」のイメージに近い)が多用されるので、それも発音を重々しいイメージにしているといえよう。

実際には、同じスラブ系言語であるチェコ語ポーランド語などに比べると母音の密度が高めであり、音の響きはかなり明るいといえる……が、日本語やイタリア語と比べればやっぱり重い。


文法は複雑で、名詞、代名詞、動詞、形容詞に、それぞれ格変化や活用などの語形変化がある。

たとえば名詞では、単数形と複数形にそれぞれ「主格」「生格」「与格」「対格」「造格」「前置格」という活用形があり、1個の名詞に合計で12とおりの変化形があることになる。

さらに名詞は「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」の3つに区分され、性別によって変化が異なり、さらに性別が同じでも語尾が異なる場合は活用形も異なるため、初学者にとっては名詞の活用はむちゃくちゃわけのわからんことになる。

日本語の”てにをは”が単語の語尾にくっついているのと同じと見做せばよいのだ」という意見も一部にあるようではあるが……。


ロシア語文字対応表。

ロシア語英語日本語ペルシア語
АаAا َ
БбBば行ب
ВвVヴァ行و
ГгGが行گ
ДдDだ行ذ
ЕеEイェا ِ
ЁёYOیُ
ЖжJ(ZH)じゃ行、じج
ЗзZざ行ظ ذ
ИиIای
ЙйY(主に語尾に使われる。)ヤ行ی
КкKか行ک ق
ЛлLら行ل
МмMま行م
НнNな行ن
ОоOا ُ
ПпPぱ行پ
РрRら行(巻き舌)ر
СсSさ行ث ص س
ТтTた行ت
УуUو ّ
ФфFふ、ふぁ行ح
ХхHは行ح
ЦцTS
ЧчCHちゃ行ج
ШшSHしゃ行ش
ЩщSHCHし&ちゃ行شج
ъ-(硬音記号)-
ЫыYゥイ(酔っ払いのように)ی
ь'(軟音記号)-
ЭэEا ِِ
ЮюYUیِ
ЯяYAیَ

※硬音記号とは、子音と母音を分ける記号である。

e.g. 英語の object に相当する объект(アブイェークト)は、"ъ"がなくなると обект(アビェークト)となり意味をなさなくなる。

※軟音記号とは、子音字の後に付して軽く「ィ」っぽく発音する記号である。

e.g. царь(ツァーリ)は、はっきり「リ」と発音するのではなく、舌の真ん中を盛り上げて軽く添える感じで発音する。


主なロシア語の単語


ロシア語を覚える際に使うと良いメディア


関連タグ

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ヴェールヌイ イヴァン・ブラギンスキ

ロシア語に由来する外来語

イクラ セイウチ インテリ カチューシャ マトリョーシカ コンビナート ペレストロイカ


本名陽子上坂すみれ…共に大学でロシア語を専攻。

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