バハムート(ファントム)
ばはむーと
詳細
第38話に登場した人間大のファントム。宿主は勝村という強面の男性。
サッカー選手を目指していたころの操真晴人の知人・篠崎和也をゲートとして襲撃し、死への恐怖で絶望させようとした。駆けつけたウィザードと戦闘になるも、あらゆる攻撃で攻めるウィザードを余裕で圧倒し「楽しみは次に取っておこう」と撤退する。
かなりの好戦的かつ自信家で、ゲートの絶望よりも強い相手との戦闘を望んでいる様子で、メデューサからも「ゲームじゃない」と苦言を呈されていた。
勝村がピッチへの復帰を夢見ていることを知るとケガを負わせて二度とサッカーをできなくすればいいことに気づき、ビーストと交戦するもカメレオマントの舌をハンマー投げのように掴んで軽々と投げ飛ばす。増援に来たウィザードがドラゴタイマーで4人に分身しても「フハハ、戦いは数ではないぞ!」となお圧倒、ウィザードとビーストハイパーの魔法でも逃げる時間稼ぎが精いっぱいだった。
自身の斬撃で腕にけがを負い和也が入院したことを知ると、その晩病室を襲撃。そこで待ち伏せしていた晴人に病院外に投げ出され、更に駆け付けたビーストも加わった2対1でなおも互角に渡り合うも、右肩を斬られ「こうでなくては面白くない」と嘯き撤退する。
翌日、晴人と和解した和也を襲い、晴人の変身したウォータードラゴンで氷漬けにされるも自力で氷をぶち割って脱出し攻撃。「ゲーム終了だ」と歩み寄る。だが「まだロスタイムが残ってる」と称し、ウィザードがインフィニティースタイルに変身すると形勢が逆転。高速移動を利用したアックスカリバーの連続攻撃を受けて膝をついたところに巨大化したアックスカリバーによる「ドラゴンシャイニング」を2発食らい(これまでの一般ファントムならここでフィナーレになるところである)、最後の抵抗とばかりに腕から斬撃を飛ばすもそれもはたき落とされた上に続けて3発、止めの1発の振り下ろしと計6回滅多斬りにされてようやく爆散、撃破された。
外見
身長2.32m、体重180㎏。
頭部や四肢に棘や刃が付いている赤い海老や鯛のような怪人態で、一般的に知られているバハムート像ではなく原典のバハムートがモチーフになっている模様で、人間のような口元からどこかヒーロー然とした雰囲気も持つ。というか顔はキンタロスに似ている。
肩がサイの頭のようになっている為ベヒーモスとしての要素もあるようだ。
勝村としての姿は筋肉質の巨漢で、ファントムの姿に戻ると痩せたように感じられる。人間態のままでも(というか変身しなくても)十分強そうである。
能力
両腕と両脚の刃から斬撃を飛ばす攻撃手段を持つが、素の攻撃力だけでも相当強い。
動体視力やスピード、パワー、そしてタフネスが今までのファントムと比べてもかなり優れており、ウィザーソードガンから発射された弾丸を掴み取り、斬撃も強靭な肉体で耐え、バインドの鎖を腕力で引き千切り、パンチ一発でディフェンドの壁を砕き、ビーストハイパーの銃撃ですら殴れるほどの至近距離から全て叩き落して見せた。
しかも力だけではなく、技まで卓越しており、手足の硬部を巧に使って攻撃を防ぐ、カメレオンの舌を足で蹴って弾くといった高度な格闘技術によって作中の殆どで有効なダメージが与えらなかった。
更にはドラゴンスタイル4体を相手にして逆に圧倒するほどの強さを見せつけ、2話という通例の登場期間でありながら、ファントムの中でも並外れた戦闘力を誇る。
特有の能力こそないが、下手すればグレムリンやフェニックスといった幹部級に並ぶ強さだったかもしれない。早い話、インフィニティースタイルが無ければ倒すのはかなり困難だった。
また、目の部分を光らせることで瞬間移動も可能であるが、戦闘に使うことはあまりなくむしろ導入・撤退に多用していた。
余談
多くの人が【バハムート=最強クラスのドラゴン】と思っているだろうが、これはファイナルファンタジーシリーズやTRPGダンジョンズ&ドラゴンズでバハムートを「神の竜」として描いたための影響が強いためであり、原典のバハムートは「背中で全世界を支えて、七つの大海でさえ鼻孔に入る砂の小粒程に等しいほど巨大な魚の幻獣」である(鯨とも言われている)。
ちなみにこのバハムートの元ネタになっているのが、陸の巨大な幻獣たるベヒーモスであり、鉄の棒のような足を持つ逸話から、強靱な肉体を持つ設定が作られたのだと思われる。