「人間はみんなライダーなんだよ!!!」
「モンスター狩りもいいがよ、ライダーの敵はライダーだって事を忘れるな!」
概要
TVSP『仮面ライダー龍騎 13RIDERS』にのみ登場する、高見沢逸郎が変身する仮面ライダー。
基本カラーは明るいメタリックグリーンで、カメレオンの意匠が施された生物感のあるスーツが特徴的なライダー。
一際目を惹くいくつものスリットが入ったカメレオンの目玉のようなフェイスシールドはグリーンアイと呼ばれ、上下左右180度の視界を確保する能力がある。しかし変身者が実際に覗けるのは一本に繋がれた真ん中のスリット一本ずつである為、グリーンアイはあくまで捉えた外界の情報を視覚に変換して脳に伝達する役割を担っているものと思われる。
頭頂部の赤い二つのコンマのような意匠はグーグルシェープと呼ばれ、バイオグリーザとのもう一つの契約の証である。ブランク体はグーグルシェープがない姿と思われる。
クリアーベントによる隠れ身や、ライアのものとは異なり武器だけでなく標的の外見をもコピーするコピーベントを駆使した騙し討ちを得意とする。
一方、基本能力に関しては実は最弱扱いされているシザースよりも低い(唯一キック力だけが対等で、パンチ力、ジャンプ力、走力の全てが負けている。そもそもシザースの弱みはカードの性能にある為、ライダー単体としての性能は龍騎や王蛇とタイマンを張れるレベル)。
高見沢はこの弱点をカバーする為か、劇中では持ち前の高いカリスマ性を以って他のライダー達を扇動し、標的のライダーを攻撃させている(利用している事実をほかのライダー達に悟らせない為か、トドメだけは手ずから刺すようにしている)。
召喚機は「舌召糸(ぜつしょういと)バイオバイザー」。
左大腿部に装着しており、バイザーからカメレオンの舌のように伸ばしたワイヤーの先端のクリップでアドベントカードを挟み、離すと自動的に巻き戻り、収納されるとカードがバイザーに挿入され、カードが読み込まれるという独特なベントイン方式をとる。
カードを読み込ませる際、他のライダーのように挿入トレイのカバーを閉じる必要がないのが特徴(そもそもアドベントカードは上部の認証コード部分さえ読み取れれば良いので案外理に適った方式だったりする)。
外連味はあるが地味にめんどくさいのが玉に瑕で、龍騎以降の作品ではこの手順が省略されており、カードキャッチャーを伸ばさず直接カードをバイザーに挿し込んで装填している。最初からそうしろとか言うのは野暮である。
スペック
身長 | 193cm |
---|---|
体重 | 95kg |
パンチ力 | 230AP(11.5t) |
キック力 | 300AP(15t) |
ジャンプ力 | ひと跳び25m |
走力 | 100mを6秒 |
所持カード
- ホールドベント
バイオグリーザの目玉を模したヨーヨー「バイオワインダー」を召喚。2000AP。
ぶっちゃけスイングベントの括りでよかった気がしなくもない。これをヨーヨーの如く敵にぶつけるというのが主な攻撃方法だが、ホールドベントで発動される為、どちらかといえば捕縛が本来の使い方らしい。
時速200kmで射出され、600mまで伸びるという設定。
- クリアーベント
自身を透明化する。クリアーは言わずもがな「透明」を意味しているが、契約モンスターのモチーフと特性を鑑みると透明化と言うより保護色と言った方が正確かもしれない。
ゲーム作品では影までは消せない仕様になっている。
- コピーベント
相手の姿・武器をコピーする。
PS版では使用不可能。
- アドベント
バイオグリーザを召喚。4000AP。
- ファイナルベント
必殺技「デスバニッシュ」を発動。5000AP。
契約モンスター
保護色によって周囲の景色に紛れ込み、最大600m伸びる長い舌と、強力なバネが仕込まれた逆関節の脚による高いジャンプを武器としている。
最期
他のライダーを率いて龍騎とナイトを袋叩きにし、デスバニッシュでナイトに致命傷を負わせるも、ナイトの起死回生にたじろいて背中を向けて逃げ出した所で、彼のファイナルベントである飛翔斬を後ろから受けて死亡するという無様な最期を迎えた。
なお、「戦いを続ける」結末でも「戦いを止める」結末でも、彼の死亡する運命は変わらない。
龍騎以降での活躍
仮面ライダーディケイド
「龍騎の世界」で行われる仮面ライダー裁判の参加者の1人として登場。
シザースを相手に終始優位に戦いを進めていたが、シザースの「降参する」という発言を鵜呑みにして油断したところにボルキャンサーを召喚され、ミラーワールドから弾き出されて敗北してしまう(カードデッキが砕ける描写はあったが死亡はしていない)。ボルキャンサーに襲撃された際に「卑怯だぞ‼︎」とシザースを罵るが、当の本人からは「卑怯もラッキョウも大好物だぜ!!」と返されてしまった。
なお、変身解除後の描写から変身者は青年であることが判明しているが、名前は不明。
RIDER TIME 龍騎
仮面ライダージオウのスピンオフ作品『RIDER TIME 龍騎』にも登場。ただし変身者は高見沢ではなく木村(山口大地氏が演じる新キャラクター)という男性である。
また、クリアーベントはベルデが触れた相手も一緒に透明化できる事が当作で判明した。
DRAGON KNIGHT版
当作での名称は仮面ライダーキャモ。キャモとは「迷彩塗装」の意。つまるところカモフラージュ(camouflage)である。
裏格闘界のホープの黒人青年、グラント・スティリーが変身。
余談
舌が這うような紅い模様は同じく爬虫類がモチーフの仮面ライダーアマゾンのオマージュ。なお、デザインの裏モチーフは初代『仮面ライダー』に登場したショッカー怪人「死神カメレオン」である。
名前の由来はイタリア語で「緑」を意味する「ヴェルデ(Verde)」。