概要
『名探偵コナン』における阿笠博士の発明品の一つで、主人公・江戸川コナンが使用するスケートボード。
主電源は太陽電池。子供数人を乗せて走れるほど出力が高く、車と同レベルのスピードが出せる。
初登場こそ原作のエピソード(「歩美ちゃん誘拐事件」)だが、その後は実は数えるほどしか使用していない。
一方で、劇場版ではキック力増強シューズに並ぶ最も多くの活躍を見せており、特に犯人追跡などのアクションシーンで重用されている。キービジュアルにも2018年現在で4度(第1・5・15・18作)堂々の登場を果たしている。
しかし同時に、比較的故障や破損、乗り捨てなどによる喪失も多い。
……しかし、自動車並みの速度で歩道を爆走する小学生を取り締まれないとか、この世界の警察はどうなっているんだ。
腕時計型麻酔銃なども法律的にはアウトであるが、一応存在が隠されているあれらとは違い、こちらは公衆の面前で堂々と使用されている。
劇場版では
第3作『世紀末の魔術師』ではソーラーバッテリーが追加され、充電する事で30分なら太陽が見えなくても走行可能になった。
一応第10作『探偵たちの鎮魂歌』でもグレードアップされたらしいが、この作品では大きな新機能の追加がなく(コナン曰く「パワーつけすぎ」で、初めての走行で一瞬よろけた)、グ改良による特別な活躍は特には無かった。また、同作で専用のものと思われる持ち歩き用のワンショルダーバックが登場している(第21作『から紅の恋歌』で再登場)。
雪山が舞台となった第15作『沈黙の15分』では、スノーボードタイプ(OPで「高性能スノーボード」と紹介)が登場。スケートボードの改造らしく、デザインが大きく異なるが色合いは同じである。
アクセルを押すために前足の固定金具は回転可能で、持ち歩き用に中間部分を縮めることもできるが、それ以外の変形はない。そのため路面では走行不可と思われる(ただし水面では走行できていた)。また2人乗りも可能で、作中では2度にわたり哀と乗っていた。
アクションシーンのみならず単純な移動などにも使用され、全編通してかなりの活躍を見せた。
特別編『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、水陸両用タイプが登場。新しく作られたものらしく、デザイン・配色ともに大きな違いがある。
水面での使用時はタイヤがボードに格納されており、陸に上がった時にタイヤが出現する。また中に防弾カーボンがあり、これまでのものよりも耐久性は強いと思われる。ヘッドライトやバッテリーもあり、夜間走行も更に強くなった。
しかし、肝心の劇中での活躍は何とアバン(夜中の川と道路)のみ。しかも、耐久性無視のこれに真っ二つにされ、挙句の果てには直されずに元のタイプに乗り換えられるというかませっぷり。こちらの方が明らかに高性能なのに……
また第18作『異次元の狙撃手』では修理、もしくは改良していると思われるシーンで前輪から飛行機のような翼が飛び出していたが、実際には使われなかった。
使用された劇場版作品
△=故障、中破 ×=大破 □=行方不明
- 『時計じかけの摩天楼』△
- 『14番目の標的』
- 『世紀末の魔術師』*ここからバッテリー内蔵
- 『瞳の中の暗殺者』
- 『天国へのカウントダウン』×
- 『探偵たちの鎮魂歌』□ *謎のグレードアップがされたらしい
- 『漆黒の追跡者』
- 『天空の難破船』×
- 『沈黙の15分』*スノーボードタイプも登場□
- 『11人目のストライカー』△
- 『ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIE』□ *水陸両用タイプも登場×
- 『異次元の狙撃手』□ *二回目の使用□ *三回目の使用△
- 『純黒の悪夢』
- 『から紅の恋歌』△
- 『ゼロの執行人』