概要
ティーケイは和田孝弘(シンボリ牧場社長)の持ち馬で、クリスエスは種牡馬として多くの活躍馬を出していた。シンボリクリスエスは日本でサンデーサイレンスに変わる種牡馬として活躍させるべく、和田がブリーディングを考えた。
最大出走体重540kgという黒鹿毛の大きな馬で、態度も堂々としていた。
同じシンボリ牧場所有のシンボリクリエンスとよく間違われた。
競走馬としての通算成績はJRAで15戦8勝。
2002年、2003年と2年連続してJRA賞年度代表馬。シンボリ牧場の大先輩シンボリルドルフ(1984年、1985年)以来18年ぶりの快挙だった。
現役時代のライバルはタップダンスシチー(2勝2敗)、ヒシミラクル(1勝1敗)など。
種牡馬としてエピファネイアなど、ブルードメアサイアー(母の父)としてレイデオロ(2017年の東京優駿で優勝)、オジュウチョウサン(中山グランドジャンプを5連覇)などを輩出。
エピファネイア産駒のデアリングタクトが2020年に無敗の牝馬3冠を達成するなど、孫世代でも活躍馬が出ている。
2019年に種牡馬を引退し、千葉県のシンボリ牧場で余生を送った。
2020年12月8日、蹄葉炎のため、21歳で死亡。
戦績
2001年
2002年
- 1月27日、セントポーリア賞に出走し2着。
- 2月9日、500万下のゆりかもめ賞に出走し3着。
- 3月10日、中山競馬場の3歳500万下に出走し3着。
- 4月6日、500万下の山吹賞に出走し勝利する。
- 4月27日、青葉賞に出走し勝利する。
- 5月26日、東京優駿に出走しタニノギムレットの2着。
- 9月22日、神戸新聞杯に出走し勝利する。
- 10月27日、天皇賞(秋)に出走し勝利する。3歳で天皇賞を勝利したのは、バブルガムフェロー以来6年ぶり2頭目。
- 11月24日、ジャパンカップに出走しファルブラヴの3着。
- 12月22日、GI馬9頭が顔を揃えた有馬記念に出走し勝利する。
2003年
- 前年で引退、種牡馬入りの予定だったが、現役を続行することとなる。
- 6月29日、宝塚記念に出走しヒシミラクルの5着。再び長い休養に入る。
- 11月2日、休養明けで天皇賞(秋)に出走し連覇する。
- 11月30日、ジャパンカップに出走しタップダンスシチーの3着。
- 12月28日、引退レースとなる有馬記念に出走し勝利する。レコードタイム更新、有馬記念史上最大着差となる9馬身差での圧勝だった。