概要
1933年12月10日に開業した京成電鉄京成本線の始発駅。JR東日本と東京メトロの上野駅からは少し離れており、上野公園内の地下に京成の上野駅がある。
地図と駅舎の名義こそ「京成上野」だが、構内の駅標識は上野駅名義である(もっとも、京成電鉄は京成津田沼駅以外の自社社名を冠した駅名は社名を付けずに案内する傾向にあるが)。かつては駅舎にアナログ時計が設置されていたが、現在は外されている。JRの山手線/京浜東北線と常磐線同様、隣の日暮里駅に停車するが、上述通り距離が結構離れてるため別物と考えた方が良い。
当駅で降りるメリットも十分にあり、上野公園の他にヨドバシカメラ(マルチメディア上野店)やアメヤ横丁、L'UENOもこちらから歩いた方が近い。特にヨドバシカメラの1号店は、地下通路と繋がっているため地上に出る事なく建物内に入る事が出来る。また、この駅から延びた東京メトロの地下通路から銀座線の上野広小路駅や都営大江戸線の上野御徒町駅もなんとか徒歩で歩いていける距離にあったりする。
この駅の最大の難点は、とにかくJR側からの乗り換え難易度が非常に高い事。
東京駅の京葉線のように距離が遠いだけならまだしも、乗り換えルートを東京メトロの地下道とほとんど共有しているためなのか、京成本線への案内標識すら描かれていない場所がある。
解答としては「上野公園」「東京メトロ」に誘導する標識にそのまま従う事。これに尽きる。
銀座線と日比谷線のホームはそこまで離れていないため、どっちを選べばいいか迷うという点がないのもポイント(強いて言うなら銀座線寄り)。
とにかくこの二つから目を離さなければ京成本線へ誘導する標識も見えてくるため、京成本線へのホームには迷う事なくたどり着けるはずである。
また、JR側の上野駅のパンダ口には東京メトロと京成本線の両駅へ分岐する標識があるが、はっきり言ってこれは地雷ルート。
高架から上野公園を長々と歩かされる羽目になり、屯しているカラスに上空から襲われかねない危険性があるため京成利用目的でも地下を行くメトロルートを使った方が無難である。
このようなJRからの乗り換えの不便さから京成沿線に住む利用者はJRの乗り換えは日暮里駅で行う事が推奨される。スカイライナーの利用もまた日暮里駅に移行しつつあるので、上野駅の役割を終えつつある。
利用状況
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は、50,235人である。
- 東京側の拠点駅は日暮里駅と2つに分散されているためこの数字となった。
利用状況比較表
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 46,814人 |
2009年(平成21年)度 | 46,503人 |
2010年(平成22年)度 | 44,399人 |
2011年(平成23年)度 | 43,241人 |
2012年(平成24年)度 | 44,002人 |
2013年(平成25年)度 | 43,576人 |
2014年(平成26年)度 | 43,363人 |
2015年(平成27年)度 | 44,814人 |
2016年(平成28年)度 | 46,432人 |
2017年(平成29年)度 | 49,028人 |
2018年(平成30年)度 | 50,818人 |
2019年(令和元年)度 | 50,235人 |
関連タグ
地方では以下の駅が似たような関係だと言える。