神成さん

かみなりさん

神成さんとは、藤子・F・不二雄作品に登場するキャラクターである。

概要

担当声優:野本礼三→兼本新吾(オバケのQ太郎)

兼本新吾→渡部猛→宝亀克寿(テレビ朝日版ドラえもん)

ドラえもんの作中で、のび太達がいつも遊んでる空き地の隣(話によっては道路を挟んだ向かい)に住んでいるおじさん。元々はオバケのQ太郎におけるキャラであったが、知名度はドラえもんの方が上。

出番は比較的多いが、その大半において野球のボールなどで窓ガラスや盆栽を壊されている。

その回数は原作漫画で実に14回+大長編で2回、大山のぶ代版では最早数えきれないほどで、現実では修理費が物凄いことになっていると思われる。

またジャイアンリサイタルなど騒音の被害にも直面している。

アニメ版では怒りのあまりに自身の勘違いであっても聞き耳を持たない一面もあるが、子どもたちを叱ることはあれど、学校や子どもたちの親に苦情を入れる事はほとんどない。

小さい子や女の子を虐める様な輩には竹刀を片手に向かっていった事もあり、人情味厚い頑固親父である。

また大山のぶ代版のエピソードで、秋の七草を探していたのび太に感心して自身の庭先の桔梗を譲っただけでなく、町内で6つ目までを採集するまで付き添うなどの面倒見の良さも描かれた。

空き地のことは大事に思っており、土地の所有者でもないのに掃除をするなどメンテナンスを行っている。

ただしそのせいで大長編ドラえもんではひみつ道具を2 回もゴミと勘違いして焼却処分している。

(なお、アニメ映画版ではいずれも神成さんとは別の要因でひみつ道具が破壊されている)

原作大長編に登場した奥さんや、ミズエさんというとんでもなく可愛い親戚がいるがあまり知られていない。

オバケのQ太郎では、Qちゃんの居候する大原家の隣人という設定で、ドロンパを孫のように可愛がりドロンパが唯一心を開く人物として描かれていた。なお、オバケのQ太郎の15年後が舞台である劇画・オバQでは亡くなったとのセリフが見られる。

『ドラベース』では21世紀に来たエーモンドの炎ノ打撃で家を丸焼きにされており、エーモンドと江戸川ドラーズを一人でフルボッコにしていた（直接描写こそないものの、エーモンドとクロえもんがズタボロになって22世紀に逃げ帰っていた）。

また、22世紀のエーモンドが下宿している先の家も神成さんにそっくりな「稲妻さん」なるご隠居が棲んでいる。

カミナリ親父だから神成さんの当て字のイメージがあるが、神成姓は実際に存在する。

読み方はそのままの「かみなり」に始まり「かんなり」「しんせい」「しんなり」「かむい」と複数あったりする。