曖昧さ回避
- 北欧神話に登場する地名。冥府、地獄を意味する(本記事で説明)
- MMORPG『ラグナロクオンライン』に登場する地名。
- ロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジー7』に登場する村。主人公クラウド、およびヒロインの一人ティファの故郷。作中で一度黒幕に滅ぼされるが、道中で謎の復活を遂げていることが判明する。
- シミュレーションゲーム『R-TYPE TACTICS』シリーズに登場する宇宙戦艦(ゲーム中の表記は「ニヴルヘイム」)。
北欧神話の冥府、ニブルヘイム
カナでは「ニヴルヘイム」とも表記する。『スノリのエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」に登場する地名。『古エッダ』でいうニヴルヘルとも同一視される。
「ギュルヴィたぶらかし」によれば、ニブルヘイムの住人は病気や寿命で死んだものであり、その支配者は女神ヘルである。ヘルの屋敷は壮大で、大きな門と高い垣根を持っているという。ヘルの館の名はエーリューズニルと呼び、ガングラティという下男、ガングレトという下女が仕えている。
また同書は、悪い人間はヘルを経てニヴルヘルに行くともいう。しかし、同書で“よいことばかり語られる最も優れた神”とされているバルドルは、同書で死後ヘルの館に住んでいるともされる。そうすると、バルドルを悪い人間というのは矛盾するので、ヘルヘイム(ヘルの館)とニブルヘイムは別の場所であるとも解釈されている。
『古エッダ』「巫女の予言」によれば、重い流れの川を偽証人、人殺し、人妻を誘惑した者が渡り、狼が彼らを引き裂き黒竜ニーズヘグが彼らの血をすするという。「ギュルヴィたぶらかし」によれば、このニーズヘグが住む地こそニブルヘイムである。
『古エッダ』「バルドルの夢」によれば、ニブルヘルは一頭の犬が守っている。これは同書「巫女の予言」でラグナロクに吠える犬ガルム、同書「グリームニルの歌」で犬のうちの最高のものと讃えられるガルムのことと見なされている。
表記ゆれ、同義語ともされる言葉
関連タグ
『ラグナロクオンライン』に登場するニブルヘイム
元ネタは先述の北欧神話。ウンバラから紐なしバンジージャンプをして運よく生き残るか、イグドラシルの幹を抜けていくかしないと辿り着くことはできない。死者の街ニブルヘイムと多くの不死系、悪魔系のモンスターが彷徨うフィールドからなる。
『R-TYPE TACTICS』に登場するニヴルヘイム級
旧式戦艦ヘイムダル級とは異なる思想で設計された新鋭艦ヨトゥンヘイム級からムスペルヘイム級を経て開発された地球軍最強の宇宙戦艦。
ヨトゥンヘイム級から受け継がれた翼や槍状機構に加え、白いカラーリングが特徴。
武装の構成こそヘイムダル級と同じだが性能は向上しており、特にミサイル砲「ビフレスト砲Ⅲ型」はバルムンク試作型と同威力なうえに弾数が豊富。艦首砲「ギンヌンガガプ砲」に至っては276という凄まじい攻撃力を誇り、ウードガルザ・ロキやパイルバンカーⅢを上回る威力。艦長がエースならば更に326まで上昇し『R-TYPE TACTICSⅡ』のラスボスをも超える破壊力を発揮する。
HPも高い上に戦闘機以上の移動力を誇るが、索敵範囲や艦載能力がヘイムダル級から据え置きの割に艦のサイズが12HEXに膨らんでいるのが運用上の難点と言える。
ゲーム中ではバイド編最終ミッション「沈む夕陽」の敵旗艦にして本作のラスボスとして登場。バイド化してなお地球帰還を果たそうとする提督(プレイヤー)を食い止める最後の敵として現れる。配下には水上攻撃艦や巡航艦、駆逐艦に加え、艦載機として究極互換機R-99 ラストダンサーを率いており、難度は高い。
続編の『R-TYPE TACTICSⅡ』では番外編の終盤のミッション「文明の跡?」に登場。MAP構成は似ているが、率いる艦隊が『Ⅱ』で登場した強化型ユニットに置き換えられている。
どちらの作品でも最終ミッションクリア後に地球軍編で開発が解禁され、プレイヤー自身の手で運用する事が可能になる。ただし、先述の通り艦のサイズが大きすぎるせいで出撃可能なミッションは少ない。