大型艦船による移動が困難な局面で長距離巡航を可能にするためのバージョンである。
行動半径の拡大は、バイド戦においても重要な課題のひとつであった。
局面に合わせて、その形態を大きく変えるRシリーズの長所がここにも見られる。
<R's MUSEUMの解説文より引用>
概要
『R-TYPE』シリーズに登場するR戦闘機の一種。R-9Aを中・長距離航行用の巡航機に改造したという設定の機体で、登場作品によっては大型ミサイルを搭載可能な爆撃機として扱われる。
設定自体は1980年代に出版されたアイレムの会報誌『ILLEGAL_MISSION』で「R-9 中、長距離航行ユニット装備型」として紹介されていたが、プレイアブル機体として操作可能になったのは『R-TYPE FINAL』からである。
STG版R-9B STRIDER
長距離航行を目的としたR戦闘機。最高速度重視に調整されたエンジンユニット「ファストパック」を装備しており、快速を誇る。機体後部に、特徴的なロングレンジドライバーを装備。更に機体下部には大型プロペラントタンクを装備している。
R戦闘機としては珍しく防御用の波動砲を搭載しており、熟練のパイロットの中にはこれを使った強力な攻撃を行ったという記録がある。また、『R-TYPE FINAL』ステージ5.0 跳躍26次元ではスピード変更に伴う空間の歪みを軽減することができる。
本機はR-9の装備バリエーションとしてアイレム会報誌に記載。下記の『R-TYPES』でもそのままモデル化されている。
R-TYPES版とR-TYPE FINAL版以降の違い
『R-TYPES』に収録されたデジタル資料集「R'S LIBRARY Ver.1.0」では、本体の大きさにも匹敵する長大なロングレンジドライバーを持つ会報誌のデザインで紹介されていたが、『R-TYPE FINAL』では当たり判定の小型化の為かダウンサイジングされている。なお、確認できるのはサイズの小型化のみで、微細化されたか簡素化されたものかは定かではない。また、プロペラントタンクも若干小型化されている。
武装
バリア波動砲
光学ハニカム構造体を使ったブロック状の防護壁を機体前方に展開させる。スタンダード・フォースH式のレーザーと同系統の技術らしく、フィールド内にかなりのエネルギーを内包している。 これにより低威力の敵弾を消滅させることが可能。
バリアブロックは敵弾と共に消滅する他、持続時間が非常に短いなど極端にクセが強い反面、ブロックを展開させないよう密着して一点集中させる事でR-9DPのパイルバンカーと同等の大きなダメージを与える事も可能だが、距離が離れてバリアとして展開されてしまうと一気にダメージ量が低下する。積極的に攻撃に用いようとする場合、R-9DP系以上に接近戦を強いられる事になる。残念ながら有効活用出来る局面が基本的に無い事は覆しようのない事実である。
なお、FINAL F-B 夏の夕暮れでは他のR戦闘機と共に敵として登場するが、バリアブロックは一定時間滞空するため、単体ではどうという事はないが、他の機体の波動砲との複合攻撃となると移動が制限されて回避が難しくなるため、意外と厄介。
『R-TYPE FINAL2』では、『R-TYPE TACTICS』からバルムンクを逆輸入したこともあってか更に威力は弱体化。発射後に一定距離を進むようになったことで射程距離は前作から伸びたものの、敵弾を防ぐごとにバリアが消失する点は変わらない。
ディフェンシブ・フォース
R-9D系列の機体にも装備されているフォースで、その名の通り発射されるレーザーは母機に近づく敵機を阻塞するものが多い。
ツインレーザー(赤)
上下2連のレーザーを放ち、敵にヒットすると交差する。
着弾分散レーザー(青)
上下斜め2方向にレーザーを放つ。着弾時に発生する飛沫にも攻撃判定がある。
ディフェンスレーザー(黄)
フォースの下部からレーザーを放ち、敵とX軸が合うと分散してダメージを与える。
対地ミサイル
機体下部から投下され、地面に到達すると地形に沿って前進するミサイル。威力が高いので地形の多い場所での戦闘に向くが、連射性能は低く、着弾時の爆風は発生しない。ミサイルアイテムを二つ取得すると大型化して威力が増加する。
バルムンク
後述の『R-TYPE TACTICS』から逆輸入された装備であり、STG版では『R-TYPE_FINAL2』でのみ使用可能となっている(サブウェポン枠)。R-9B系列機のみが搭載可能な大型ミサイルで、発射間隔が長い上に誘導性は無いが、障害物や敵、画面右端に着弾すると高威力かつ広範囲で持続時間の長い爆風が発生する。ミサイルアイテムを二つ取得すると強化され、爆風の範囲と持続時間が更に向上する。このバルムンクの追加により、R-9B系列機の火力や殲滅力は大幅に上昇した。R-9Bに搭載されたバルムンクは爆風がオレンジ色の「試作型」だが、R-9B2以降の上位機種からはより強化され爆風が青色になった「実戦配備型」を運用可能。
ベース機
R-9A ARROW HEAD
全てのR戦闘機の祖となる機体。
後継機
R-9B2 ステイヤー
R-9Bの航続距離を更に延ばした機体。バリア波動砲も1ランク強化されている。FINAL2では本機からバルムンク実戦配備型の装備が可能になる。
R-9B3 スレイプニル
巡航性能を犠牲にして武装の強化を図った機体。ディフェンシヴ・フォース改が装備可能。
TACTICS版R-9B1 STRIDER
ミサイルを主兵装とした爆撃機として登場。製造メーカーはデ・ハミルトン社。FINALでは決め手となる要素に欠けるどこか今ひとつな機体であったが、本作では強力な核融合ミサイル・バルムンクを運用可能。装弾数は一発のみだが、波動砲に匹敵する高い威力を誇り、チャージ不要で全方向に撃てるため汎用性に優れる。POWアーマーを随伴させれば、より効果的な運用が望めるだろう。
また、バリア波動砲は弾数制のバリア弾に変更され、敵のミサイルに対する鉄壁の防御用装備となっている。加えて追尾ミサイルと誘爆ミサイルを搭載するため継戦能力も高い。ただし、フォースを運用する能力は持っていない。
また、『R-TYPE TACTICSⅡ』では上位機種との性能差を出す為かバルムンクが試作型に改められ、威力や命中率が僅かに低下している。加えて本作ではグランゼーラ革命軍側の兵器と設定されており、地球連合軍側では前編をクリアするまで開発できない。波動砲が使いづらい要塞系のステージで活躍する為、地球連合軍編の難度が高い一因にもなっている。
ベース機
なし
後継機
R-9B2 ステイヤー
R-9Bの航続距離を更に延ばした機体だが、燃料が増加した以外はR-9B1と同等。航海日誌の選択肢次第では地球連合軍でも一機のみ入手出来る。
R-9B3 スレイプニル
前2機種の上位互換機で、『R-TYPE TACTICSⅡ』でのみ開発可能。この機体から実戦配備型のバルムンクを運用する事ができるようになった。追尾ミサイルも強化されている。
カスタム機
- R-9B1bk ストライダーBK
- 兵装は従来のストライダーと変わらないが、特殊塗装により回避率がアップしている。
- Playstation storeで無料で1機のみをダウンロードする事ができた。(現在はダウンロード不可)
関連タグ
R-TYPE R-TYPE FINAL R-TYPE FINAL2