概要
勇者王ガオガイガーに登場する敵対勢力、またはゾンダーメタルによって変貌した知的生命体を指す言葉。
知的生命体にゾンダーメタルを植え付け(生機融合化させ)発生させる。最終的にはこれらをゾンダー胞子を大量発生する苗床として「開花」させ、胞子をばらまく事により惑星(ひいては宇宙の生命体すべて)をゾンダー化させる『機界昇華』を目的としている。
よく間違われるが、『機械』ではなく『機界』である。
頭部のみの前線司令官パスダーを筆頭に、機界四天王(ピッツァ、プリマーダ、ペンチノン、ポロネズ)らによって製造されている。彼らの所有するゾンダーメタルをストレスを媒介に知的生命体に寄生させ、巨大ロボ化させて使役する。
余談だが、基地内では常に画面が明滅しているため目に痛い。
機界四天王らもまた「ゾンダー化した知的生命体」だが、所謂ゾンダーロボ達とは微妙に性質が異なっている。パスダー及び機界四天王らはゾンダーの先遣隊であり、彼らの上位種として機界31原種が存在する。
メタルが寄生した直後は、通称「ゾンダー人間」と呼称される人の姿を残した状態であるが、周囲の金属や無機物を取り込む事で成長する(生物など有機物とは出来ない)。
GストーンやJジュエル等の反物質を装備していない無機物は、同化の対象な為、普通のロボット等では殴りあいすら出来ない。GGG側のメカやハイパーツールですら逆に吸収されガオガイガーを窮地に陥れる事も散見されるも、同化は触れた瞬間自動で始まるわけでは無く、能動的に実行する為に若干のタイムラグを有する。不意打ちで体当たりを食らわせ、吸収される前提で対象内に爆発物を仕込む等の対処を行った事例もある。
全てのゾンダーは硬度なバリアシステムを持ち、通常の戦車砲やビーム兵器ではバリアに阻まれダメージを与えることすら出来ない。ガオガイガーのブロウクンマグナムですら最初期の段階では、バリア突破に10秒も要した。
GGGでは、バリアを中和するギャレオンの咆哮のデータを基にボルフォッグの「メルティングサイレン」を開発して対抗している(理論的にゾンダーもゾンダリアンも、そして原種も出力に差があるだけで同じバリアシステムの為に無効化できる)。だがバリアを突破して本体にダメージを与えても核さえ無事ならば10秒以内に自己修復される。再生には相応のエネルギーを要し、甚大な損傷を負った場合は修復する余裕が無く放置される事もある。
核だけ残しロボット部分が完全に粉砕されても、ストレスの充填に加えて材料として再度無機物を取り込む必要が有るも、素体の生命力を削るリスクが存在し、何度も再構成すれば核にされた体力をすり減らせ、最悪の場合Gパワーを浴びて対消滅か、寿命が縮み生命が尽きるのいずれかである。
完全体はゾンダー胞子を大量に体外から放出する。一つ一つがメタルと同じ性質を持つ上、素体の遺伝情報から本来は素体に不向きな子供を含む生物や無機物を含め、瞬時にゾンダー化する。ゾンダーが一体でも完全体になれれば、数千のゾンダー胞子→数千のゾンダー→数千×数千のゾンダー胞子→数千×数千のゾンダーと鼠算式に増えて、その時点で機界昇華は成功したも同然と云える。
Zマスター戦で地球が機界昇華されかけたとき、Gストーンを持ったハーフサイボーグであるルネも巻き込まれ、生機融合のせめぎ合いによる葛藤の記憶を暫くの間抱え込む事になった。
反物質を持たない惑星がゾンダーに対抗する事はまず皆無。ストレスの少ない子ども等は、ゾンダー核の状態まで持ち込めれば、自力でメタルを除去できる場合も有るが、通常ゾンダー化された人間を救うには核を摘出して強力な浄解で元に戻すしか手立てがなく、それができるのはZマスターの抗体として生まれた護とその力を付加された幾巳しかいない。
そもそもストレスを解消させる為のZマスターシステムが異常をきたし変貌した端末物質だが、除去するには、本来ならば生物が持っている浄解能力で充分な筈であったが、成長するに連れて減少する傾向にあり、情報過多や様々な要因で曲解的に暴走。結果的に三重連太陽系は滅んでしまう。
ゾンダー一覧
ゾンダーロボは該当記事を参照。
パスダー(EI-01)
CV:緒方賢一
詳細はパスダーを参照。
ピッツァ(EI-26)
CV:真殿光昭
ピッツァが超音速機HSTと融合した姿。音速で自衛隊偵察機を撃墜し、ガオガイガーを苦しめた。バルカン砲、口からの竜巻突風、腕のエッジが武器。
地盤が隆起したことで発生した乱気流を利用してガオガイガーに組み付かれ、至近距離からのブロウクンマグナムを受け、その間にGハンマーを受け倒された。
ペンチノン(EI-27)
CV:柏倉つとむ
ペンチノンが護衛艦はるなと融合した姿。地下水道でボルフォッグと対峙した。巨大クローアームと連装砲が武器。
ガンマシンを倒し、援護に来た多次元諜報潜水艦を取り込もうとしたが、自爆装置によって破壊。自身は脱出しようとするも、シルバーブーメランを突き立てられ相討ちになる。
ポロネズ(EI-28)
CV:塩屋浩三
ポロネズが山手線と融合した姿。プリマーダと共に超竜神を迎え撃つ。プリマーダと同時に走ることでコントラフォールを発生させ、ゾンダーメタルプラントを大量に作り出した。猛スピードで繰り出す突進は高威力。
超竜神がプリマーダを環状線に引き込んだ結果、彼女と正面衝突して大爆発を起こした。
プリマーダ(EI-29)
CV:紗ゆり
プリマーダが首都高を走る自動車群と融合した姿。ポロネズと共に粒子加速器の役割となり、コントラフォールを発生させゾンダープラントを大量に作り出した。突進の他、リボンの様な帯を伸ばして敵を叩きつける技を持つ。
超竜神によって環状線に引き込まれ、ポロネズと正面衝突してしまった。
関連タグ
ジコチュー・・・・同じくテレビ朝日系列で放送された作品の敵対勢力。こちらも知的生命体の負の感情を利用して怪物を生み出す、勢力と生み出す怪物の名称がひとまとめにされている、下手すれば生み出した怪物が世界を滅ぼすなどと言う点が共通している。