概要
世界で最も競技人口の多い球技であり(5億人)、2位のサッカーを大幅に上回る。
中央にネットを張ったコートの中で二つのチームがボールを打ち合うスポーツ。18世紀末、アメリカのウィリアム・G・モーガンが考案し、本来は「テニスを元とした婦女子のためのレクレーション」として考案された。
コート内に入る人数としては6人(他に6人以内の交換人員がある)「6人制」が一般的である(ちなみにママさんバレーの場合、9人がコート内に入り3人以内の交換人員の「9人制」、ちなみにこのルールはほぼ日本国内でのみ運用されている)。
日本では特に、1964年開催の東京オリンピックで金メダルを獲得した「東洋の魔女」の活躍以降、オリンピックでのメダル獲得が最も期待される集団球技として、特に女子バレーは高い人気を保ち続けている。
ジャニーズ事務所所属タレントとのタイアップによる試合のショービジネス化は、1995年ワールドカップにおける、初代V6より継続して行われている。このように日本で人気が高く、ジャニーズが多額の出資を行っていることから、現在は国際大会の多くが日本で開催され、オリンピック以外の殆どの試合がホーム開催という状況になっている。しかしながら男子バレーは成績の低迷が続いており、五輪出場を逃し続けている。また、ジャニーズのタレントがコートで歌う演出はどうなのかという批判も多い。
このように日本国内で安定して人気があることから、体育の授業や部活動においても取り入れられていることが多い。
なお、このスポーツよりビーチバレーやソフトバレーボール、シッティングバレーボールなどの派生スポーツが生まれた。
これより下は6人制について説明する。
コート
長辺18メートル、短辺9メートルの長方形。長辺の線をサイドライン、短辺の線をエンドラインと言う。
コートから外側に3メートル以上のフリースペースが必要。また室内の場合、天上の高さは7メートル以上必要になる。
長辺の真ん中に縦1メートル、横10メートルのネットが張られている。ネットの高さは年齢によって変化する。
男子 | |||
小学生 | 中学生 | 高校生 | 大学/一般 |
2メートル | 2.30メートル | 2.4メートル | 2.43メートル |
女子 | |||
小学生 | 中学生 | 高校生 | 大学/一般 |
2メートル | 2.15メートル | 2.2メートル | 2.24メートル |
またそのネットから3メートル離れた場所にある線をアタックラインと言う。
ボール
小学生は周囲62~62センチ。重さ200~220グラム。
中学生は周囲62~64センチ。重さ240~260グラム。
高校生以上は周囲65~67センチ。重さ260~280グラム。
いずれも人工皮革製である。
ルール
まずコイントス等でサーブ権を決める。
サーブ権を持ったチームはサービスラインの外側からサーブを行い、相手コートに入れる。サーブはボールを高く上げて手で打ち返す「スパイクサーブ」が多い。
サーブを受けた相手選手は、ボールを落とさず拾い上げる(レシーブ)。これを含め3回以内に相手コートにボールをいれる。一般的にレシーブの後、ボールを指先で浮かす(トス)をして、そのボールを相手コートに強く打ち返す(アタック)が適用される。アタックされたチームは、そのボールを相手コートに押し戻そうとジャンプする場合も多い(ブロック)。
この行為を繰り返す。得点(ポイント)獲得の条件は、
- ボールが相手コート内の地面についた。
- 相手がサーブを失敗した。
- 相手が打ったボールが自軍コートの外側についた。
- 相手がネットに触れた。
- 相手が3回以内に敵にボールを打ち返せなかった。
主にこの5つである。
サーブ権の交代は、サーブ権を持ってないチームが得点したときに行う。その際時計回りにポジションを1つ移らなければいけない(ローテーション)。
25ポイントで1ゲーム獲得。ただし2点以上差が必要な為、24対24の場合、デュースになり2連続でポイントを取らなければならない。
例外として第5ゲームは15ポイントで1ゲーム獲得である。
最終的に3ゲームを取ったチームが勝利となる。
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