概要
『R-TYPE』を意識した、機体前方に着脱可能なオプション”フリント”や
”フリント地獄突き”と称されるチャージショットが特徴。
また、OPやステージクリア後にはフルボイスのデモムービーが流れる
ラスボスであるクラウス・パッヘルベルの「私自らが出る!」という台詞が有名。
イレーネ及びシステムボイスは島本須美が担当。
長らく『(クラウスの声を含めた)全ての声を島本須美が演じていた』と言われていたが、コナミのシューティングBGMを集めたCD-BOXである「コナミシューティングコレクション」のライナーノーツにて「クラウスの声は演技経験の無い開発スタッフの声である」旨が記され、事実上公式に否定された。同じく、この非常に特徴的なデモの絵に関しても「コナミの社長の息子が描いた」という噂が出ていたが、こちらも否定されており、当時新米であったグラフィッカー(後に「ときめきメモリアル」や「クイズマジックアカデミー」等のキャラクターデザインに参加している人物)の手によるものだったことが判明している。
ちなみにキャッチコピーは「STGの歴史が変わる。コナミが変える。」である。
コナミのシューティングゲーム史に限って、ある意味に於いてその歴史を変えてしまったのは確かであろうが、むしろ同時期に発表されたタイトーのメタルブラックの方が後世のシューティングゲームに影響を及ぼしSTGの歴史を変えてしまったのは何とも皮肉である。
当時としては非常に高性能な基板を使用していたため、PCエンジンへの移植計画も進んでいたが頓挫してしまい、長らく家庭用機への移植が実現しなかったが、15年の歳月を隔た2007年にPSPの「沙羅曼蛇 ポータブル」(開発:M2)に収録された。ちなみにPSP版には例のステージ間デモだけを再生出来る機能が何故か標準で搭載されている。
2021年12月23日にアーケードアーカイブスのラインナップとして配信。家庭用機では据え置きゲーム機で初のアーケード版移植となる。海外版も収録されており、後述の北米版も収録。
メニュー画面でコナミコマンドを使うと…?
ストーリー
宇宙に進出した人類の前に飛来した謎の生命体”フリント”、そしてそれと同時に地球に届いたテレパシー。
関連イラスト
海外版
日本国内版とはかなり内容が異なる。
残機制ではなくライフ制になったことや、2P同時が可能になったこと、2P側の自機デザインが異なること、ショットの種類が一種類となりそれを5段階までパワーアップさせる仕様に変更されたこと、サブウェポンとしてホーミングミサイルが追加されたこと、難易度が高めになっていることなど、フリントがあることとキャラのグラフィックがほぼ同じ(一部書き換えられているが)であることを除いて概ね別ゲーになっている。3周エンドでクリア。
あと、やはり海外にまで恥を晒すわけにはいかなかったか、あの残念なステージ間デモは一切入っていない。ただしクリアすると、残念なクリアデモも痛いスタッフロールもちゃんと出てくるので御安心を。なお、北米地域のみ「ORIUS」のタイトルで流通している(北米以外は日本と同タイトル)。
なお、海外版はBGMの音量が小さく効果音の方が大きく設定されている。
その他雑記
・開発当初はフリントロックの他、グラディウスのビックバイパータイプ、サンダークロスのブルーサンダー45型タイプの3種類から選べる仕様だったという。もしそのまま出していたなら…などと言っても仕方が無い。歴史に「if」は無いのである。
・デモの「まおう」が何故かひらがな。
・パワーアップアイテムのデザインがどれも似ていて、実際に取ってみないと効果がわかりづらい。
・2面はお菓子で出来ている・・・のは間違い(実際は分子)。お菓子でできているのは実況おしゃべりパロディウスでパロディにされたもの。
・場違いな妖精が出てくる。
・しかもネームエントリーでおみくじが引けてしまう。大吉はともかく、ハズレってなんだ?
・スタッフロールは一見の価値有り。
・PSPの沙羅曼蛇ポータブルに収録されているので気軽に入手できたが、アーケードアーカイブスの配信によりより入手可能となった。伝説を体験したい人はどうぞ。
・『がんばれゴエモン2』にミニゲーム扱いで1ステージのみでステージ2が簡素ながら収録された。
・『オトメディウス』では自機"フリントロック"をモチーフにしたキャラが登場し、『オトメディウスG』のストーリーモードにて、そのキャラのエンディングの最後にクラウスが顔見せで登場。このほかイレーネがゲスト出演している。
・『R-TYPE_FINAL』においてB-1B“MAD FOREST”という自機が登場し、パクリ返…ゲフンゲフン。
・海外版では体力制に変更され、なんと2人協力プレイも可能となっている(ただし、難易度が高くなっている)。
・ステージ間デモ画面のイメージから、一部では“脱衣シューティング”の異名でも呼ばれていたとか(ファンロード誌、“シュミの特集”より)。