概要
俳優:ジェイミー・ウェイレット
所属寮はスリザリン
首が太い巨漢で鼻が低く、作中で「鍋底カット」と称される髪型をしている。
映画版では黒髪で丸顔の小柄な少年であり、俳優達の体格事情もあってゴイルよりも身長が低い。
主人公のハリー・ポッターや、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーらとは授業や競技などでよく競い合っており、本編終盤ではシリアスな敵対関係となる。
ドラコやゴイルと同じく底意地が悪いが、ハリーやロンらによって悪友と共に睡眠薬やゲーゲー・トローチを盛られたり、ディメンターのフリをしてハリーに呪文でノックアウトされるなどの受難や反撃に遭う事が多かった。
また劇場版では、無実の罪でアズカバンに勾留されていたルビウス・ハグリッドがホグワーツに復任した際にドラコに止められるまで拍手で迎えようとするなど、純情な一面も見せている。
父親はヴォルデモートの失脚後投獄を逃れた死喰い人であり、ルシウス・マルフォイの部下とも見受けられるような立場であった。
その因縁もあったからなのか在学中はゴイルと共にドラコの取り巻きのような存在として描かれており、後に3人とも死喰い人の陣営に加わった。
1巻では真夜中の決闘にて、ドラコから介添人として指名される。
5巻ではゴイルと共に寮のクィディッチチームのビーターとなり、ドローレス・アンブリッジが新設した尋問官親衛隊のメンバーを務めた。
最終章である7巻の終盤で、ドラコとゴイルと共に「必要の部屋」でハリー、ロン、ハーマイオニーと対決。
当時ヴォルデモートや親などからのプレッシャーと僅かながらの良心との間でジレンマに陥っていたドラコとは対照的に、明確な殺意を見せるなど非常に好戦的な描写がされていた。
そして死食い人のアレクト・カローとアミカス・カロー兄妹から教わった非常に危険な「悪霊の火」を展開するが、能力不足から制御不能となり部屋を火の海にしてしまう。
大混乱の中、空飛ぶ箒を手に入れたハリー達によってドラコとゴイルは救出されるが、途中で行方不明になったクラッブはそのまま取り残されて絶命した。
部屋から出た直後にドラコは彼の安否を心配したが、ロンに「諦めろ、死んだ」と諭されている。
またクラッブの放った「悪霊の火」は、結果としてヴォルデモートの分霊箱のひとつである「レイブンクローの髪飾り」を破壊した。
劇場版では6作目まで登場したが、担当俳優が大麻所持容疑で逮捕されて降板。
7作目の二部作では2代目俳優が起用される事もなく未登場となり、他の人物らによる言及もされなかった。
そのため「悪魔の火」を繰り出して自滅する役回りがゴイルに変更され、ドラコと共に生還する同行者として同学年のスリザリン生であるブレーズ・ザビニの登板となる。
日本での公開当時クラッブ役の俳優の降板を知らなかったファンも多く、上記の変更に動揺の声も多く見受けられた。
余談
シリウス・ブラックの母方の祖母がイルマ・クラッブであり、シリウスとビンセントが遠縁の親戚である可能性も見受けられる。
関連イラスト
関連項目
(クラッブ加入時のスリザリンクィディッチチームの他のメンバー)