「私の姿を見たら…もう帰れないぞ!」
概要
身長:262cm
体重:130kg
特色/力:夢の中へ自在に入り込み、夢空間拘束
風都大学の何者かがナイトメアメモリを左腕に挿して変身したとされている。
他人の夢の中にダイブして操り、夢の中でその夢を見ている本人を捕まえて夢から醒めなくしてしまう。
武器はドリームキャッチャーと呼ばれるネット。これで敵を夢の中に拘束してしまい、拘束された相手は能力が途絶えるまで二度と目を覚まさず、いずれ衰弱して死に至る。さらに自身を容疑者から外す為に自分を一時的に昏睡状態にしたりもしていた。
眼を覚まさなくなった人は額にHの文字が浮かぶ。これがサブタイトルの「悪夢なH」の由来でもある。
夢の中では無敵であり倒してもすぐに復活するが、現実の戦闘ではルナメモリ系の攻撃に手も足も出ないなど、素の戦闘力は中の人間もあってかあまり高くない。
だが、精神干渉波に耐性があるとされる照井を陥れた数少ないドーパントでもある(あくまで照井に耐性があるのは精神干渉"波"であって、ナイトメアは直接自分が相手の精神の中にダイブする能力なので照井にも通じた)。
またあくまで相手の夢の中であるため、なにもかもを完全に操作できるわけでもなく、相手もその気になればある程度好き勝手することができる(特にダブルドライバーの同じような能力で翔太郎の夢にダイブしたフィリップは完全に影響下に置けなかった)。
またダイブしている間はダブルに変身している間のフィリップと同じで、現実の体が無防備な状態で放置されるのも大きな弱点である。感覚は常時繋がっているらしく、有事の際はすぐに現実の肉体に戻ることもできるがその場合は当然ながら相手の夢からは出ていくしかない。
このように数あるガイアメモリの中でもかなりクセの強い能力のメモリである。
正体
正体は学生の福島元(ふくしま はじめ)。自分に好意を持っている(と思い込んでいた)学生の雪村姫香が、研究室の全員を「運命の王子様」と呼んで虜にしていたことに怒り、彼女を眠れないようにすることが目的だった。
大学の脳科学研究室の学生達を次々に眠らせ、自らも被害者のふりをする事で自分に疑いが向く事を防いでいた。
しかし、正体を告げられた亜樹子が寝言をはっきり発音するという珍妙な特技を有していたこと、および福島が病院搬送後目覚めて(寝た振りをやめて)退院していたことで足がつく。
正体が発覚した後は翔太郎に自分の動機を同情された事で激甚。フィリップがエクストリームメモリに吸収され行方不明となりダブルに変身ができない翔太郎を火炎弾で殺そうとするが、解放されたフィリップが間に合い形勢逆転。ルナメモリに翻弄されたのち、ルナメタルの「メタルイリュージョン」でメモリブレイクされた。
備考
このエピソードでは夢の中ということでいつもの面々が時代劇の登場人物や関西人等に扮し、コスプレ回および『W』全話でも有数のカオス回である。その度合いたるや、公式が病気で名高いハイパーバトルビデオに匹敵するレベル。
屋外スタジアムのど真ん中で(しかもわざわざフィリップが翔太郎の枕を持ってきて)眠るW(とフィリップの体)、フィリッ八、江戸の町を自転車で疾走するWの光景はカオスかつシュール(スタジアムで眠る件は作中でも井坂にツッコまれており襲撃されている)。
『疾風』『切札』のガイアメモリに本物と同じ立木文彦氏のガイアウィスパー、変身する翔太郎に歌舞伎の隈取りのような紋様が浮かんだりと芸も細かい…というか努力の方向音痴。
亜樹子が夢の中で"なにわの美少女仮面"に変身したのもこのエピソードである。
しかしそれでいてただのネタ回ではなく、エクストリームメモリの出現、それに伴うフィリップの変調、「左翔太郎と共にいてはいけない」というシュラウドの警告、と次回に続くサイクロンジョーカーエクストリーム登場への布石も打たれている。
なお、大阪が登場するシーンの撮影は実際の大阪で敢行された(基本的に関東圏で撮影する平成ライダーにおいてはかなり珍しい)。
ちなみに、フィリップ役の菅田将暉氏と亜樹子役の山本ひかる氏は実際に大阪府出身であり、作中話している大阪弁はネイティブのもの。滋賀県出身である照井役の木ノ本嶺浩を含めると、本作の主役側メインキャスト4人中3人が関西出身だったりする。
余談
寺田克也氏の準備稿ではもっと悪夢的でフリーキーな外見だったが、ニチアサで放送するにあたりこれではまずいと修正された。
関連タグ
仮面ライダーW ドーパント みんなのトラウマ 公式が病気 夢
関連・類似キャラクター
- ライアー・ドーパント…同じく数少ない照井に精神干渉を成功させたドーパント。
- ズノー陣…夢の中に入り込む先輩ライダー怪人。
- インキュラス:夢の中に入り込む者
- デス13
- フレディ・クルーガー