概要
いわゆる3Dアクションゲームの一種であるが、「複数のプレイヤーで協力(=マルチプレイ)して大型の敵を倒す(=狩る)」「敵から得られる素材を集めて自らの装備を強化していく」などの特徴を持つ。
日本でのハンティングアクションの源流は『ファンタシースターオンライン(PSO)』であるといわれる。PSOは公式ではアクションRPGという括りであるが、「複数人でPTを組みミッションを受ける」「ミッションの目的は大型のボスを倒すこと」「敵の落とす武具を入手して自己を強化する」など、後のハンティングアクションに繋がる要素を含んでいる。ハンティングアクションという言葉が生まれたのは「モンスターハンター(MH)」シリーズの登場による。MHはPSOのシステムをモチーフとし、よりアクション性を強化したゲームとして世に登場する。クエストで倒したモンスターからの素材の剥ぎ取りや、採取・発掘などのシステムはMHが元である。PSO、MHとも、初めはネット上で仲間を探して行うオンラインゲームとして世に出たが、両作品とも、3D描画を行うことが出来、複数人で通信プレイが可能であるということからPSPに移植されることになる(PSPo、MHP)。これらのヒットにより、ハンティングアクションは携帯ゲーム機向きのジャンルとして定着していくことになる。
一部作品は海外進出も果たしているが、海外ではこのジャンルはアクションRPGとして捉えられるようで、当該作品のSteam版が存在する場合、SteamでRPGのジャンルで検索すると出てくるものもある。
主なハンティングアクション
シリーズ最高売上本数の作品は『モンスターハンター:ワールド』の全世界約2000万本で、カプコンの作品では突出して多いが、海外展開が本格化する前も日本国内で社会現象とまで呼ばれており、『モンスターハンターポータブル 3rd』では、日本で発売されたPSPソフト売上本数最高記録(約490万本)を持っている。
また、外伝作品としてオンライン専用であるMHFなどの作品も登場した。
ニンテンドーDSで発売された。ウルトラシリーズの世界観を踏襲しており、怪獣が敵として現れるが、ウルトラ戦士達は登場せず、主人公達は怪獣の住む星々を巡り、銃や剣を使って怪獣に挑むことになる。後に完全版の『怪獣バスターズパワード』が発売された。
近未来を舞台に、人類とアラガミの闘いを描いたゲーム。ハイスピードなアクションが特徴で、神機と呼ばれる近距離・遠距離の即座な切り替えが可能な武器を用いる。タイトルの通り、ミッション中に倒したアラガミを神機で捕食することで素材が手に入る。生きたアラガミに捕食を行うと一定時間ステータスなどが強化され、戦況を有利にすることができる。
モノノフという組織に属し、里を守りながら鬼を祓うことをテーマとした作品。鬼祓いの際に獲得するハク(魄)が通貨となっており、装備の強化や購入などに必要となる。様々な武器種と豊富な戦闘スタイルにより、幅広い戦術が特徴で、スタミナやモーションのスピードに特化した『迅』や、敵を拘束する『隠』など多岐に渡る。大型の鬼は尻尾や腕など破壊できる部位が多いが、すぐに再生してしまうため鬼祓いによって阻止することが戦闘の要となる。
スクウェア・エニックスのトレーディングカードアーケードゲーム「ロードオブヴァーミリオン」の世界観を受け継いだ、中世ファンタジー的な世界観を持つゲーム。FFシリーズから一部のモンスターがゲスト出演している。