概要
七冠(セブンクラウンズ)とは、Cygamesとサイバーエージェントが共同開発したソーシャルゲームの 『プリンセスコネクト!』(以下、無印)と、その続編であるCygamesのスマートフォンRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』(以下、Re:Dive)に登場する用語の一つ。
それぞれの作品のメイン舞台であるVRゲーム『レジェンド・オブ・アストルム』を開発した国際組織「ウィズダム」のトップ7人がそう呼ばれている。
7人個々があらゆる分野に精通している大天才。その才能をもって、技術的特異点を超えた人工知能であるミネルヴァを作り出し、アストルムを開発した。
しかし七冠自体はとても一枚岩とは言い難く、思考・目的は各人物どころか、同一人物でも無印かRe:Diveかによって大きく異なる場合がある。
七冠はアストルム内にて特殊な固有能力をそれぞれ持っており、その力をもってある者は主人公たちの行く手を阻んだり、ある者は主人公たちの味方につき支援を行っている。
なお、それらの固有能力を含むアストルムプレイヤーが使う各種スキルは、現実世界にて超能力を扱えるノウェム(園上矛依未)の能力を参考に作られており、その過程で彼女を実験体として扱うといった非道な一面も覗かせている。こうした理由からか公安に組織単位でマークされており、護衛と称してスパイを送り込まれていた。
もちろん、七冠にもプレイヤー名があるものの、ほとんどはその固有能力を反映した二つ名で呼ばれることが無印では通例だったが、Re:Diveにおいてはそうとは限らず、元のプレイヤー名またはその他の名前で呼ばれている。
なお二つ名は(作品の中における)現実世界のマスコミによって付けられたことが、Re:Diveのアメスのセリフによって明らかとなっている。
また、二つ名は王族の階級に関するワードが共通で含まれている。
「七」冠と言われてはいるが、現時点で詳細がはっきり判明している人物は5名のみである。
プリンセスナイト
七冠は自分の能力の一部を特定のプレイヤーの付与させることで、『プリンセスナイト』と呼ばれる存在を持つことができる。
詳細はそちらの記事を参照。
一覧
迷宮女王(クイーンラビリンス)
CV:沢城みゆき
固有能力は、地形に分類される存在を操る『オブジェクト変更』。
本名は『模索路晶』。
プリンセスナイトは主人公。
無印において、主人公をアストルムに関する一連の出来事へ巻き込んだ張本人。
七冠の中では比較的善良な人物であり、最初から主人公たちの味方についている。
Re:Diveではラビリスタと言う名前で登場。当初アストルム内で『世界の謎』の調査を行っていたが、ある事件を機に現実世界に精神を移し、しばらくそちらで活動を行っていた。
跳躍王(キングリープ)
CV:杉山紀彰
固有能力は、空間を瞬時に移動する『空間跳躍』。
本名は『ラジクマール・ラジニカーント』。
愛称はラジラジ。
プリンセスナイトはダイゴ。
無印では空間跳躍を駆使した『跳躍攻撃』で主人公一行を苦しめた。ギルド「エターナル・ソサエティ」のギルドマスターでもある。
実はある人物によりアカウントを乗っ取られ、現実世界で昏睡状態に陥っており、終盤までアカウント同期が取られるまで本物は登場しなかった。
Re:Diveでも登場。諸々の記憶を失いながらアストルム内で活動してる一方、現実世界における本物は理由が不明ながら完全に繋がりが断たれ覚醒しており、一連の対応に追われることになる。つまり、現在の彼は中身が全くの別人に入れ替わっており、晶もその事を不思議に思っている。
変貌大妃(メタモルレグナント)
CV:井口裕香
固有能力は、自身や他者の『変身』及び『コピー』。
本名は『現士実似々花』。
プリンセスナイトはマサキ。
無印では他者への変身や『偽物』を用いた戦術などで主人公一行を翻弄したが、最終的には覇瞳皇帝の裏切りによって主人公に破れた。ギルド「カレイドスコープ」の実質的な主導権を握っている。
Re:Diveではネネカという名前で登場。大元の記憶の7割は失ったが、残された記憶を頼りに、おもに主人公たちと協力する形で独自の行動を取っているが、彼女は彼女で別の企みがあるようだ。
誓約女君(レジーナゲッシュ)
CV:たかはし智秋
固有能力は、『乱数聖域』(ナンバーズアヴァロン)による『絶対攻撃』及び『絶対防御』。必ずこちらの攻撃が命中し、相手の攻撃を回避できる。
本名は『クリスティーナ・モーガン』。
プリンセスナイトは無し。
無印では覇瞳皇帝を崇拝し主人公たちの行く手を阻んだが、自分の能力の『絶対』を過信しすぎた所を主人公らに付け入られて敗北した。ギルド「ラウンドテーブル」のギルドマスターでもある。
Re:Diveでは王宮を守護する騎士団ギルド【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に属してるが、「陛下」こと覇瞳皇帝に裏切られてからは出奔し、主人公側に付いている。また、無印の頃の記憶はほとんど失っている。
覇瞳皇帝(カイザーインサイト)
CV:蒼井翔太
固有能力は、アストルムをデータとして閲覧することで未来を予測する『覇瞳天星』(はどうてんせい)。
本名は『千里真那』。
プリンセスナイトはキャル(Re:Dive第1部のみ)。
無印では己が望む新世界を創造するべく、人の願いを叶える力を持つミネルヴァを掌握しようとするが、主人公に打ち倒され、現実世界にて昏睡状態に陥る。
Re:Diveでは、主人公が目覚めた世界にて王都「アストルム」の「陛下」として君臨し、主人公や他の七冠などの破滅を狙っている、第1部のラスボス的存在である。
『嚮導老君』(グレートガイダンス)
CV:山内健嗣
Re:Diveからの登場人物であるコッコロの父親が七冠の一人と判明しているが、詳細は現時点ではほとんど不明である。
現在明らかになっている点は、(Re:Diveにおける)アストルム内ではコッコロの故郷の森で、現実世界では七冠関係者から『長老』と呼ばれてる人物であることなど。
晶からは「恩師」みたいな人と呼ばれており子供がいることから七冠の中でも年長と思われるが詳細は不明。少なくとも晶が学生時代から長老と呼ばれていた。
なおアストルムにおける「長老」は本人を模したNPCであり、本人は現実世界で活動している。NPCに七冠としての記憶や能力があるのかは不明。
TVアニメ版の第1話にて、原作の同様のシーンでは描かれなかったコッコロの回想内に登場しており、後ろ姿と声が描写されている。
晶によれば「ミネルヴァの懲役」が始まる少し前からアストルムにログインする暇が無くなり、娘の棗こころが(肩書だけの)代理として活動していたとのこと。またミネルヴァの予言では、コッコロは将来的に彼に比肩しうる存在に成るとされており、ユーザーの間で議論がかわされている。
レギオンウォーではミソラ曰く、コッコロの中に「権能の欠片」が存在することが言及されている。
第二部第十二章第四話にて名称が判明。晶によればソルオーブの一つを有しており、現在はエルフの里に滞在しているとされている。
七人目(詳細不明)
これまでに正体が語られることはほとんど無く、全てが謎に包まれている七人目の七冠。
ファンのプレイヤーから七人目の正体について考察されることも多い。
プレイヤー間での考察では【ドラゴンズネスト】のマスターであるホマレがそうではないかとされていた。
しかしメインストーリーでは主だった活動が見られない中で、七冠を付け狙うギルド【レイジ・レギオン】のもとに【ドラゴンズネスト】のギルドマスターが七冠ではないかという噂が唐突にながれ、ランファが真相の調査にあたる。結果的にホマレは七冠ではなく、噂も本人が【レイジ・レギオン】に接触するためにギャングをつかって流したデマであったことも判明したのだが、同時に彼女がその七冠について知っている旨の発言をしており、今後の展開が待たれる。
関連項目
オクトー…無印にて、七冠のサーバーにハッキングを仕掛けた彼を小間使いとしてこき使っていた。8番目。
ノウェム(ムイミ)…無印にてアストルム開発の際に彼女を実験体として用いた。9番目
レイジ・レギオン…Re:Diveの第2部にて七冠の身柄を狙っている組織。
シェフィ…七冠全体に敵意を向けている人物。
七曜の騎士…グランブルーファンタジーに登場する、七冠とよく似た勢力。