バチンガル
ばちんがる
「間抜けなチョロ助! 俺は蜂の巣城の主!」
概要
声:朝戸鉄也
『仮面ライダースーパー1』第21話「緊急指令!ファイブハンドを奪え!!」に登場する、ドグマ王国所属の怪人。
スーパー1と同じく雀蜂がモチーフ。偽ライダー等を別にすれば、対戦した仮面ライダーと同じモチーフを持つシリーズ初めての怪人である。
ドグマ製スーパー1とでも言うべき存在であり、顔つきもどことなく仮面ライダーっぽい。また背中からは蜂の翅を模した布が伸びているが、正面から見ればマフラーを風になびかせているようにも見える。
能力
下記に示すとおり、スーパー1と同等の性能を持っているため、彼のファイブハンドを使いこなせることが出来るほか、猛毒の毒針を発射するニードルガン(麻酔針も発射可能)を武器として用いるドグマ王国最強にして最後の怪人。
本編での行動
スーパー1によって度重なる作戦失敗を重ね、立場が危うくなったメガール将軍は、起死回生を図るべく、ドグマ超医学研究班に命じて、スーパー1と同じ性能を持った怪人の製作に着手する。
しかし、ドグマの技術をもってしてもファイブハンドの完成には1ヶ月もかかる(畑違いのものをそのぐらいで作れるのもそれはそれで凄いが)ことが判明し、そこまで待ってられないメガール将軍は(ドグマ超工学研究班に並行してファイブハンドを造らせなかったのはそうしたセクションがそもそもなかったからかは不明)、スーパー1からファイブハンドを5組全部奪い取ることをバチンガルに命じる。なおこの際、「ファイブハンドの全てを奪い取るのだ」と念押ししている。
ハルミと良を人質に取ったバチンガルは、その居城、蜂の巣城にて交換条件にパワー・エレキ・冷熱の3つのハンドを次々と奪取、パワーアップしたことにすっかり満足し、スーパーハンドとレーダーハンドは奪い取らなかった。「5本全部奪うようにとメガール将軍は仰せのはず」というファイターの諫言を一蹴、「裸同然のスーパー1を倒したとあっては後の世まで物笑いの種になるわ」と嘯いた。
そして処刑場にてスーパー1と対決、奪った3つのハンドを駆使して窮地に追い込む。スーパー1がレーダーハンドにチェンジしてあからさまに反撃を狙っている様子にもかかわらず、「馬鹿め、そんなもので何が出来る!」と嘲笑。ハンドを全て奪わなかったことをメガール将軍に咎められても「ここまで来れば私の勝利は確実ですぞ!」と余裕たっぷり。
しかしその直後にレーダーアイをロケット弾代わりに撃ち込まれ、完全に油断していたために直撃を食らって形勢が逆転。「レーダーアイがロケット弾だったとは知らなかった~!」と悲鳴を上げる羽目に。
フラフラになったところをスーパーライダー閃光キックで瀕死の重傷を追い、3つのハンドを奪回されつつも最後の力を振り絞り特攻をかけるが、最後はエレキハンドのエレキ光線の直撃を受けて爆散した。
スーパー1に用意した墓標は皮肉にも自身が馬鹿と実証したバチンガル自らの物となって共に燃え尽きた。
この作戦の失敗により、帝王テラーマクロに見切りをつけられたメガール将軍は、遂にスーパー1との直接対決に挑むこととなった。
余談
・今回のストーリーは戦闘には役に立たないと思われていたレーダーハンドに意外な武器が隠されていたというのが肝なのだが、実はこの使い方は今回が初出というわけではない。
6話前の15話、ライオンサンダー戦にて使用されており、その時もメイン武装を破壊するなど大きな戦果をあげている。
スーパー1を研究し造られたはずのバチンガルになぜそういった情報が無かったのかは不明。そもそも形状からして武器にも使えることぐらい想像できそうだが……。
・本編でバチンガルの止めに使用された技はエレキ光線なのだが、何故か一部の書籍ではスーパーライダー月面キックで止めを刺された事になっている。
また、エレキハンドの「エレキ光線」を呼称した初のキャラであり、以降スーパー1がエレキハンド使用時にエレキ光線と叫ぶようになる。