民族
ベトナムの主な民族はキン族(người Kinh)であり、総人口の80%強を占めている。
その他にも53の少数民族がおり、その中で1%以上の人口を有する民族に、タイー族 (Tày、旧名:トー族)が1.9%、タイ族(Thái)が1.7%、ムオン族(Mường)が1.5%、クメール族(Khơ Me Crộm)が1.4%、ホア族(Hoa)が1.1%、ヌン族(Nùng)が1.1%、ミャオ族(苗族、miáozú H'Môngとも)が1%となっている。
また、大多数を占めるキン族も、ベトナムの周辺国(タイ、ラオス、カンボジア、中国など)では少数民族として暮らしている。
歴史
ベトナム人の中で主要民族であるキン族は、ベト族(Người Việt)、アンナン族(Người An Nam)とも呼ばれ、漢字では『京族』、現地独自の文字であるチュノムでは『京』と書く。
中国大陸の南部が起源と言われているが、詳しいことは定かではなく、現在のベトナムやタイの少数民族であるモン族との関連が、一部から指摘されている。
紀元前の時代においては、現ベトナムの北部に当たる地域で勢力を強くし、東南アジアで最古とされる青銅器の文化として知られている『ドンソン文化』を発達させ、原始的ながら小規模な国家群を形成していたとされ、彼らが『古越人』と呼ばれる現在のキン族の直接の先祖にあたる民族とされている。
同地域は、中国王朝の一つである秦の成立以後、中国に侵略され1000年以上にわたって支配を受け続けたため、東南アジアにおける他の民族による周辺諸国ほどインド文明を受容しておらず、漢字を使用したり中国風の姓を持っていたりなど、他のアジア諸国と比べ中国文明の影響を強く受けている。
しかし、だからといって完全に中国と同化することは決して許さず、常に一定の独立性を保ちながら中国の中央に対してしばしば反乱を起こしていた。
そうして唐末期の時代になると、中央政府の混乱によって中国の支配が衰え、その隙をつき938年に最初のキン族の王朝とされる呉朝が成立、さらに別の王朝である丁朝が興った。
また、現ベトナムの中部から南部に当たる地域では、後にチャム族と呼ばれる『古チャム人』による国家であるチャンパ王国が形成されており、後に日本とも盛んに交易が行われるようになった。
この頃の歴史について、現代の同地域の国におけるベトナムについての歴史教育では、属国ではなく独立王朝として扱われている地域もあるという。
かつて2010年代辺りまでは親日民族として好印象であったが、2020年代以降日本に馴染まないベトナム系移民やベトナム人犯罪が問題化し、日本・ベトナム関係は一時よりは悪化している。
人物・キャラクター
人物
新ベトナム人
キャラクター
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