リオン・マグナス
りおんまぐなす
プロフィール
人物
ソーディアン・シャルティエのマスター。右目を隠した黒髪の小柄な美少年で、片耳ピアスとマント付きの軍服に白タイツ(っぽく見える伸縮性のズボン)を着用している。
セインガルド王国の客員剣士であり、オベロン社の社長ヒューゴ・ジルクリストの側近。
冷酷でプライドの高い性格だが、母の面影を持つという理由から雇われていたメイドのマリアン・フュステルにだけは心を開いている。
最初のうちは、お人好しの塊であるスタン・エルロンや金の亡者であるルーティ・カトレットを見下していたが、次第に仲間として認め合うようになっていった。
シャルティエからは「坊ちゃん」と呼ばれており、この愛称はファンの間でも深く浸透しており、「坊ちゃん=リオン」というファンも少なくない。
以下、ネタバレ。
本名はエミリオ・カトレット(父であるヒューゴへの反発から母方の姓を名乗っているが、「儚き刻のリオン」ではジルクリスト姓も名乗っている)。
普段、口喧嘩ばかりしているルーティとは、実の姉弟である。
「リオン・マグナス」は、ヒューゴとの関係を隠すために与えられた偽名。目的のためには手段を選ばないが、他界した母に似ているマリアンだけは心から愛していた。(使用する奥義に無理やりな当て字で「魔人闇」という名前をつけてしまったほど)
しかし、このことが原因で、マリアンの命を掌握されてしまった際にはヒューゴの駒として動くことを強いられ、最終的には海底洞窟でスタン達と敵対。スタン達に敗北した後、海底洞窟に残される形で濁流に飲み込まれて命を落とした。
……のだが、終盤でミクトランの手によりゾンビ化した状態で敵として現れるという、余りにも報われない再登場を果たす。「殺してくれ」と懇願しながら襲いかかってくるというショッキングな展開がファンに強い衝撃を与えたためか、リメイク版ではゾンビ化が丸々カットされたことに不満を露にするファンも少なからずいた。
「テイルズオブ」シリーズのパーティメンバーとしては初の永久離脱者であり、死亡退場も歴代初である。続編「テイルズオブデスティニー2」では、更に意外な形で再登場することとなる。(PSP版では隠しダンジョンで更にとんでもないことが……)
なお、「儚き刻のリオン」以前の啄木鳥しんき氏による漫画「神の眼をめぐる野望」では、シャルティエの説得で洞窟を脱出しており、ベルセリオス(こちらはヒューゴを唆して世界征服を図る全ての黒幕という設定)に乗っ取られたマリアンを解放する。
その後はスタン達への手紙をマリアンに託し、贖罪の旅に向かっていった。
余談だが、啄木鳥氏はプレイ中「リオンがどこかに打ち上げられているはず」と浅瀬を手当たり次第探索していたらしい。
リメイク版
PS版と比べて性格が若干丸くなっており、冷たいというよりも、不器用でひねくれた少年へと変貌(ジューダスに近い性格に改変されたとも言える)した。
また、自身の偽名「リオン・マグナス」は、客員剣士になった際に自分で考えたことになっている。
「リオン」は獅子を表す「Lion」、「マグナス」は古語で「偉大」を表す。
オリジナル版と違い、シナリオはスタンとの友情を重視されている。
武器は続編の「テイルズオブデスティニー2」に合わせて、シャルティエと固有装備の短剣の二刀流になった。習得する技も、ジューダスのものが追加されている。使用する晶術は、主に地属性と闇属性。
DC版においては、彼が主人公の「リオンサイド」というシナリオが追加され、今まで語られなかったマリアンへの想い、シャルティエとの強い信頼関係、スタンへの友情が描かれている。
習得する術技もさらに追加され、弱点の風属性以外は全て使え、回復晶術も扱えるようになって汎用性が増した。
こちらでもオリジナル版と同じようにスタン達と敵対し敗北したものの、戦いの後にスタンの説得を受けて考えを改める。
しかし、海底洞窟がダイクロフトの浮上に伴い崩壊し始めたため、スタン達を非常用リフトに導き、ルーティに自分達の出生の秘密を打ち明け、スタンにマリアンや世界の今後を託した後に、自身は海底洞窟に残って(何故か離れた場所に設置してあった)レバーの元へ向かい、操作してスタン達を地上に送り届け、最後はオリジナル版同様、濁流に飲み込まれて命を落とした。
ちなみに、こちらではダイクロフト浮上後にとある場所に行くと、リオンの物らしきマントを手に入れることができる。
これは、上記の啄木鳥氏のPS版プレイ時の事を意識していると思われる。
「儚き刻のリオン」では離れた場所にある電源レバーを入れるところは同じだが、『通常のリフトで、作業員の撤収が完了した後、電源を落とされていた』『リフト周りの崩落を防ぐために、電源を入れた後もその場でシャルティエの晶術を使い続けた』、という形に変更されている。
余談
「テイルズオブ」シリーズのパーティメンバーとしては珍しく、専用の戦闘BGMがある。
敵としてスタン達と戦う際の戦闘曲「Lion-Irony of Fate」と、DC版のリオンサイドの通常戦闘曲で、上記の曲のアレンジでもある「Lion-Fate of a Fencer」の2曲。
特に前者の人気は根強く、外部作品やファンディスクでリオン(もしくはジューダス)が出演する場合、彼の戦闘曲として設定されていることも多い。
ちなみに「デスティニー」の序盤でリオンと戦う負けバトルがあるが、これに勝つとなんとエンディングになってしまう。リオンを倒したスタンたちは悪名高きトレジャーハンターとしてその後の人生を過ごすことに。
また、リメイク版ではリオンを生存させるルートも検討されていたのか、本来リオンが仲間にいない第2部以降にもリオン用のセリフが用意されている場所がある(ラストダンジョンのダイクロフト入り口付近に各キャラクターが喋る場所があるのだが、ここでリオンを先頭にしていると「これは僕にも認められない世界だ。」というセリフが用意されている)。
パーティにも何故か10人分の枠(リメイク版でパーティに加入するのは全部で10人だが、ストーリーの進行上10人全員が同時に加入することはない)があり、改造などで第2部以降にリオンを追加しても全く不具合なく連れまわすことができる。
出演作品
テイルズオブファンダム Vol.1
テイルズオブザワールド なりきりダンジョン2
テイルズオブザワールド なりきりダンジョン3
テイルズオブアスタリア
第2章『光と闇の救世主』の主人公として登場。
一見、裏切っていそうな雰囲気で行動するが、本作では裏切らず、むしろ敵の大切な情報を独自に捜査していた。
テイルズオブザレイズ
初登場は第6章『四英雄と神の眼の世界』。
当初は救世軍に加わっているため敵として登場するが、それは「最愛の女性」を人質に取られていたからであり、第8章後編『四英雄と神の眼の世界 ~仲間との絆~』にて、スタンやイクス、ミリーナらと共に彼女を救出した後、プレイヤーキャラとして仲間に加わる。
2017年10月のハロウィンイベントではジューダスと同時に存在する事態になるが、それまでのカイルの言動から、ジューダスがカイル達の世界における自分自身だと察する。
その後、ジューダスやカイル達の様子から、自分達の世界とカイル達の世界が過去と未来の関係にあると気付き、フェアリーズレクイエム編6章で、ウッドロウがリビングドールβにされた事が発覚した際にスタンとルーティと共に応援に呼ばれた際は、ジューダスがいれば十分と判断して来なかった。
結果、この彼の行動からイクスやミリーナ、スタンとルーティらその場にいた人間も、スタン達の世界とカイル達の世界の関係に、そしてスタンとルーティがカイルの両親である事に気付く事になる。
具現化された原作時期は正確には不明だが、ウッドロウからの「元の世界で何をしているところで具現化された?」という質問に答えることができなかった事から、少なくともスタンやルーティとは具現化時期が異なっているのは間違いない模様。
本作でアースゲイザー、残影槍、ブラック・イレイザー(アースゲイザーの技変化)、グレイブレムナント(残影槍の技変化)を新術技として習得。
魔鏡技(歴代の「秘奥義」にあたる必殺技)は「崩龍斬光剣」「ディアボロス・ティア」「デスペレイション・ミュート」「魔神滅鋼破」、ジューダスとのクロスオーバー魔鏡技で「鋼破刹浄闇」。
「魔神滅鋼破」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。