概要
漫画「釣りバカ日誌」は、やまさき十三原作、北見けんいち作画により、1979年から小学館「ビッグコミックオリジナル」にて連載されている。
実写映画は、1988年12月24日から2009年12月まで松竹系映画館にて毎年公開された。
テレビアニメは2002年11月から2003年9月まで全36話がテレビ朝日系列で放送された。東映アニメーション制作だが、映像化権を松竹が握っていたため、エンディングフィルムには「協力 松竹」の文字が入っている。ほかに、パチンコ化もされている。
また、番外編と言う名のスピンオフ作品も何作品か存在しており、そのうちの一つである「新入社員 浜崎伝助」が、実写映画版同様松竹製作でテレビドラマ化され、2015年秋にテレビ東京系列で放送された。なお、タイトルは「釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝介〜」。原作では1970年代が舞台だったが、ドラマでは現在(2010年代)に置き換えられている。2017年春にシーズン2が放送。『孤独のグルメ』との出版社の垣根を超えたコラボが実現した。
ストーリー
ハマちゃんこと浜崎伝助は鈴木建設に勤める万年ヒラのサラリーマン。
上司の佐々木和男課長に教わった釣りにすっかりハマってしまい、自他共に認める「釣りバカ」となる。
ある日ハマちゃんはひょんなことから知り合ったスーさんという初老の男性を釣りに誘う。しかしこのスーさん、実は鈴木建設の社長、鈴木一之助だったのである。
登場人物
浜崎伝助:西田敏行(映画版)/山寺宏一(アニメ版)/濱田岳(ドラマ版)
鈴木一之助:三國連太郎(映画版)/大塚周夫(アニメ版)/西田敏行(ドラマ版)
浜崎みち子:石田えり~浅田美代子(映画版)/渡辺美佐(アニメ版)
浜崎鯉太郎:上野友~菅原隆一~持丸加賀(映画版)/佐藤朱(アニメ版)
アニメ版に関して
アニメは漫画に比べて差異が多い。
時折当時の風刺を練りこんだエピソードが出たりする事も多い。
息子鯉太郎が犬のハゼタロウ(川津泰彦~進藤尚美)と会話する奇妙なワンシーンがみられるなど、子供番組としてのファンタジーの要素もある。
そこはまだいいとしてハゼタロウが女の子(メス犬)をデートに誘うつもりで花束を持つはしまいにはスーツを着ておめかししていくという人間臭い真似をしてお出かけというメチャクチャな展開もあった。
何よりもカオス、メチャクチャなのは第26、27話『タマちゃんがやってきた!』(前後編)。
当時大ブームになっていた淡水アザラシ・タマちゃんをふとしたことで家に連れ帰ってきたお話だがなんとタマちゃんが人間の言葉を話すという設定。
他にはある日、スーさんと喧嘩してしまいしかもその次の日にはライバル会社との釣り勝負。
相手のイカサマに気が付いたものの勝負に割り込もうとしたものの先日のケンカの事を気にするあまりハマちゃんは息子・鯉太郎の幼稚園のおゆうぎ会で披露した『釣りバカ仮面』の姿で乱入。
さらにアニメ第31話より、釣りバカ仮面が当時放送中の大物ヒーローと一緒に戦う話がある(メンバー4人がアニメキャラとして登場し、演者本人が声を当てる)。
東映もムチャさすなあ。
ちなみにアニメのナレーションは川津泰彦でした。
実写版
実写版は少々設定が異なり、第一作からハマちゃんが最初から釣りバカである事と元々は本社勤務ではなかった。手違いで本社への異動となった事やスーさんの真実を知る経緯が原作と異なる。ややローマの休日に近い。
当初はシリーズ化される予定がなかったのか、ラストでは元の支社にハマちゃんは戻っていくのだった。
また、男はつらいよの渥美清の逝去に纏わる事で演者(特に三國と西田)が高齢となった事と健在のうちに原作よりも先にシリーズ終了したとのこと。
釣りバカ日誌名物・合体
原作・映画・ドラマでは必ずと言っていいほどお約束の「合体」がある。
要するに暗転して「合体」の二文字が出る夫婦の営みの意味。
さすがにアニメ版では無い。
これがないと鯉太郎の誕生はなかったのである。
たまに「合体なし」のパターンもある。
番外編「花のお江戸の釣りバカ日誌」では物語の都合上最後に登場。これが無いと子孫・浜崎伝助の時代までの浜崎家の子孫繁栄は無いと言える重要なものなのである。
関連タグ
男はつらいよ:松竹の嘗ての看板シリーズ。終了するまでは「男はつらいよ」と「釣りバカ日誌」が二枚看板となっていた。ハマちゃんが一回だけカメオ出演した事がある。
爆竜戦隊アバレンジャー:アニメでのコラボ作品