概要
一般には『ケロロ軍曹』の作者や『けものフレンズ』、『七人のナナ』のデザイナーとしてよく知られているが、80年代後半~90年代初頭の「少年サンデー」の読者には克・亜樹の弟子(つまり島本和彦の孫弟子。またサンデー作家であると同時に「花とゆめ」出身でもある克の人脈から美内すずえに師事した事もある)といっても通りがいいだろう。克に師事したのはわずか3ヶ月ほどであるが、その後も親交がある。
ペンネームの「観音(みね)」は妹の本名であり、自身は男性である。
デビュー時の旧名義は『吉崎大二郎大直(よしざき・だいじろうひろなお)』。当時は現役高校生だった。
なお、柔らかい画風やペンネームが女性名であることから、たまに女性作家に間違われることもある。
デビュー当初は『ゲーメスト』(新声社)等で活動していたが、師匠筋から本来は小学館系雑誌の作家である。あと少しで芽が出るというタイミングで、担当編集が漫画雑誌を離れたため自身を見てくれる担当がいなくなり、同社から半ば放逐される形で離れる。
その後は長らく『ファミ通』などの、漫画が中心ではないような(当時の)零細雑誌や、創刊から間もない『月刊少年ガンガン』などを渡り歩く流浪の作家となり、最終的に「月刊少年エース」に至る(ちなみに吉崎がエースに移った頃、克や島本も同じくエースで執筆していた)。 これを機に角川書店系のメディアで広く活動を続けることとなった。
吉崎はのちに『ケロロ軍曹』で小学館漫画賞児童向け部門を獲得し、同時に、当時に吉崎を放逐した編集者たちは激しく後悔したとか。このことについて、島本の孫弟子である事も影響してか『新・吼えろペン』のあるエピソードにて(名前こそ伏せられているが)ネタにされている。
幼少期『ドラえもん』を読んで漫画家を志したという経緯から藤子・F・不二雄を心より敬愛しており、氏へのリスペクトはハンパない。そのため作品のあちこちにその愛ゆえの小ネタやパロディーを見せる事がある。
ゲーム作品のコミカライズやキャラクターデザインを務める機会が多い。
代表作は『守護神エイト』『ケロロ軍曹』『アーケードゲーマーふぶき』『ドラゴンクエストモンスターズ+』『VS騎士ラムネ&40炎』など。
『七人のナナ』『オトメディウス』『けものフレンズ』などのキャラクターデザインも務めている。
またけものフレンズプロジェクトではコンセプトデザイン(「総監督」と表現される)も担っている。
TCGデュエル・マスターズのイラスト等にも携わっていたようで、黎明期の火文明クリーチャーなどで名前が確認できる。
妻は同じく漫画家のあかつきごもく、また、シンガーソングライターの村下孝蔵は父方のいとこおじ(父の従兄弟)にあたる。
著名なアシスタントにÖYSTERやその妻の成原とんみ、古賀亮一、東京ロビンなどがいる。
炎上問題について
信憑性・公平性を保つために以下wikipedia:けものフレンズ (ア二メ)からの一部抜粋。詳細はwikipediaを参照。
- 監督降板騒動
2017年7月26日、同日配信分の『けものフレンズアワー』にて『けものフレンズ』アニメ第2期の制作が発表されたが同年9月25日、監督のたつき氏が「ざっくりカドカワさん方面よりのお達し」という内容のアニメ第2期の製作から外れることになった旨を自身のTwitter上で発言。
12月27日、ヤオヨロズの福原慶匡取締役は、最終的にこの決定が覆らなかったことを報告した。また、公式の発表にあるような情報共有に関する問題は存在せず、降板についても辞退などではなく委員会からの一方的な通達であったという認識を示した。
詳しくはたつきショックを参照。
2019年6月25日、テレビ東京の株主総会にて株主からたつき監督の脚本費と脚本印税が未払いは下請法に違反しているのではないかという質疑に対して、テレビ東京の田村明彦氏は「脚本費と二次使用は契約書に則り支払いをしている」「交代については制作委員会の総意であり、アニメ業界ではままあることと認識している」と回答した。
以下、wikipediaの補足。
株主総会の動画
上の動画の本件に関係する部分を抜粋した動画(14:50~20:30)
上記の動画でも解説されているが、
・質問可能数が6問
・関西生コンを概要から削除及び内容の改変
・延長動議の声を無視
・30分で質疑応答を強制終了
・明らかに不自然な票の集計
など株主総会として不自然なものだった。
(株主総会は何らかの不祥事が無い場合でも基本的に15問程度、挙手する人がいなくなった為に終了ということが当たり前。
不祥事を起こした際のスルガ銀行は怒号の中、3時間22分の質疑応答が行われた)
以下、wikipediaからの一部抜粋。
- 第2期新ユニットオーディション台本の盗作
2018年9月2日、ユニットオーディションで使用される台本について、個人サイト「目指そう!声優」の管理者が同サイトで公開されているものと一致していることを指摘し、この台本は素材フリーとしているが著作権は放棄していないと宣言。その後、台本は内容が不適切だったとして取り下げられた。
- アニメ2期炎上騒動
上記の監督降板騒動もあり、アニメ2期に対しても少なからず批判の声が上がっていた。このうちニコニコ生放送では、2019年3月12日に配信された第9話の放送後アンケートにおいて、5段階評価のうち最高評価に相当する「とても良かった」が3%となり、公式アニメ配信でのワースト2位(当時)を記録した。同じく第12話のアンケートにおいては「とても良かった」が2.6%、最低評価である「良くなかった」が95.3%となり、公式アニメ配信での最低記録となった。
アニメ2期にここまで極端な批判が集まった理由の一つとして、多くの視聴者が2期の内容等が制作陣による1期ファン・制作陣に対する"悪意"で満ちているように感じたという感想がある。1期と対照的な内容ゆえに「1期をとにかく潰したいという悪意を感じる」という声が一部で上がった。4月15日、テレビ東京は同社の『けものフレンズ2』公式サイトにて、同社スタッフがSNSで「視聴者の方々を不快にさせる」不適切な投稿をした事を認め、謝罪するコメントを発表した。日本では発言を行ったスタッフの実名や不適切発言の具体的な内容は示されなかったが、海外のギーク系ニュースサイトでは細谷伸之氏の発言と報じている。
2019年4月25日、テレビ東京定例記者会見でライツビジネス本部長の川崎由紀夫氏は、細谷氏のSNS投稿に対して、同局が謝罪した問題で彼をアニメ以外の他の部署に異動させ、アニメ制作業務から退かせたが、社内処分ではなく定期異動の一環であると発表した。また、同本部長は細谷氏のSNS上での発言が、視聴者の意見を皮肉ったり、煽ったりしたものであり、不適切だったことを認め、宣伝するつもりが対応を誤ったということで反省している、と述べた。同局の小孫茂社長は、視聴者の意見に対しては常に真摯であるべきで、どのような反応を届けられたとしても、正面から受け止めなければならないとしている。
2020年6月24日に細谷氏はテレビ東京を退職している。
- ブルーレイ全巻購入特典の景品表示法違反の指摘
第2期ブルーレイ全巻購入特典の「全話一挙見ディスク」がプレゼントされることになっているが、ブルーレイ購入者が封入されたチラシの中に全話一挙見ディスクに1000円の手数料が必要と記載されていることを公表した。カドカワストアと松竹DVD倶楽部には手数料が必要との但し書きがなく、景品表示法違反が指摘されていた。6月7日に誤記を認め謝罪した。