ダークシャドウとは、スーパー戦隊シリーズ第30作『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場する敵組織である。
概要
ネガティブシンジケートの一角。
周囲に極力被害を出さない隠密行動をメインに活動。表向きは「DSカンパニー」として商取引を行い、プレシャスを狙うが、他の組織とは違い、地球征服や人類の抹殺といった野望は持ってないという、悪の組織らしからぬ理念を持っているが、非人道的な行為にも手を染める。(他に破壊や支配をメインとしてない悪の組織には、ロンダーズファミリーがある。)
戦闘員は存在せず、ゴードム文明からカースを借りている(海外版である『パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』には戦闘員が登場している)。
仙人峡を聖地とする「影の衆」と呼ばれた忍者集団を源流に持ち、構成員は全て影忍法と呼ばれる忍術を有している。現在は和風の邸宅をアジトにしており、プレシャスの保管場所でのスパイ活動や遺跡荒らしの他、プレシャスを呼び出すための生贄を集める目的で冒険学校をでっち上げるなどの行為も行っている。
一方で、ダークシャドウがプレシャスを最初から有しているというパターンもある(三国覇剣のうちの一本など)。
なお、風のシズカだけが生身の人間の姿を保っており、ゲッコウも元は人間であった事が明かされているが、ヤイバの出自は全くの謎に包まれている。
風のシズカが現れるまで、ボウケンジャーはその存在を認知していなかったが、ミスター・ボイスはその存在を認知していた模様。
戦隊ロボモチーフは『忍者などの和風要素がある』、『車などのメカがモチーフである』、『近代や未来的な要素がある』などが選考基準と思われる(ツクモガミが"古い"器物と"新しい”器物から生み出されるため)。そう考えると本来ならゴードム文明側のモチーフになっていそうなキングピラミッダーがモチーフになった怪人がいるのは中々に異端である。魔鳥がジェットガルーダな辺り、『鳥モチーフのロボット』も補完されているようだ。
なお、幹部のモチーフはすべて『忍者戦隊カクレンジャー』の三神将である。
レンジャーズストライク的に言うならば、オーバーテクノロジー、アーステクノロジー、ミスティックアームズに該当するといったところか。
ネガティブ4大勢力の中では最後まで壊滅することはなく、最終回後も現役で活動している(ゴードム文明は再封印、ジャリュウ一族は長のリュウオーンが死亡し、『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて残党が倒され、クエスターは完全に滅びている)。
ネガティブの4組織の中では、女幹部がいることからか、投稿数が一番多い。
なお、企業の体裁を取っている為か、ゲッコウ以外の構成員のデザインには会社員の要素が取り入れられている(ヤイバはネクタイ、シズカはOL服)。
影忍法
影の衆ならびにその末裔たるダークシャドウが使う忍術のこと。
ゲッコウの影忍法
- ツクモガミ変化の術
新しいものと古いものを組み合わせてツクモガミを生み出す。
ゲッコウのセリフからより厳密には『年を経て命を得た器物』が素材になっているようだ。
- オオガミの術
「古き魂たちよツクモガミに宿らん!」の詠唱で倒れたツクモガミに大量の札を貼り付けて巨大化させる術。
- どろろん
相手の目を惑わせ、対象を帰還させる。
- おぼろ影
幻影を作り出して、その場から撤退する。
- うつしみの術
影分身を作り出す。
- 再生の術
劇場版で使用。これまでに倒されたツクモガミ(とその他大勢)を再生させる。
ヤイバの影忍法
- 千羽鶴・闇吹雪の術
無数の折り鶴の嵐を敵に放つ。
恐らく元ネタはニンジャホワイトの「隠流忍法・折り鶴の舞」。
- 闇の舞
瞬時に姿をくらます。
- 爆散符
敵に貼り付けた札を爆破して攻撃。
- 闇一閃
陣で敵を縛って切り裂く技。
- 闇分身の術
影分身を作り出す。
シズカの影忍法
- あやかしの術
気流を乱す。
- 火炎の術
追い風を利用した火炎攻撃を敵に浴びせる。
- 落第の術
突風を放ち、対象を吹っ飛ばす。
構成員
幻のゲッコウ
声:銀河万丈
ダークシャドウの首領。魔鳥を封印するため、自らの体内に取り込み、ふくろうの姿になった。
デザインモチーフは「心」を司るツバサマル。
2012年の映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』にも登場。シズカと共に魔空監獄に収監されていた。
魔鳥
ゲッコウの体内に封印された巨大な鳥で、突風を起こすことが出来る。
モチーフは『鳥人戦隊ジェットマン』のジェットガルーダ。
闇のヤイバ
声:黒田崇矢
ダークシャドウの幹部だが、ゲッコウには面従腹背で組織の実権を握ろうとしている。
かつて真墨の所属していたチームを壊滅させたことがあり、真墨とは激しい因縁がある。
プレシャス『闇の三つ首竜』を手に入れるべく本性をあらわにし、ゲッコウとシズカに傷を与えるが、闇の力に魅入られた真墨の戦いに敗れて死んだ。
デザインモチーフは「体」を司る無敵将軍。
風のシズカ
演:山崎真実
ダークシャドウの幹部。しかし、ドジな面も強い。
蒼太にモーションをかけられているが、本人はムキになって反論する。
デザインモチーフは「技」を司る隠大将軍。
2012年の映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』にも登場。ゲッコウと共に魔空監獄に収監されていた。
風のスーパーシズカ
Task.38にて、プレシャス「虹の反物」の力で、パワーアップしたシズカ。
モチーフは、スーパー隠大将軍であるが、一部にデカレンジャーロボの意匠もある。
ツクモガミ
ダークシャドウの怪人で中忍レベル。「古いもの」と「新しいもの」の組み合わせで誕生する。
巨大化に際しては、ゲッコウの「オオガミの術」(初期の頃はオオガミ変化)で巨大化する。
その内訳と詳細は当該記事を参照。
関連イラスト
関連タグ
ネガティブシンジケート-ゴードム文明・ジャリュウ一族・クエスター
ロンダーズファミリー-目的が金儲け・幹部では一人だけ世界滅亡を望む等共通点がある敵組織
妖魔一族-忍者モチーフ・秘宝を狙う・金儲け目的の作戦が多いなどの共通点がある
地底冥府インフェルシア→ネガティブシンジケート→臨獣拳アクガタ(臨獣殿)