概要
アフリカ・インド・東南アジアなどに分布する小型肉食獣。温暖な地域の様々な自然環境に生息している。
ほぼ同じポーズで4、5体並ぶイメージで有名なミーアキャットはこのマングース科である。
外見はイタチに似ているが、瞳孔がヒツジのように横長に伸びるのが特徴。霜降りの灰褐色の毛に覆われる種が多いが、体色は変化に富む。動物食の傾向が強い雑食性、つまり何でも食べる。
前脚で卵を抱え、後ろ足で跳躍したと同時に後方に投げて石などにぶつけて割る種もいる。
また群れを作るマングースの仲間は、見張りや子育てなどいろいろなことを協力して行う。時には、天敵に捕まった仲間を皆で助けることもある。
日本での害獣化
沖縄県の奄美にてハブ対策で移入され、特定外来生物となったのは「フイリマングース」と呼ばれる。東南アジア、インド、中国南部、中東などを原産地とする。
先ほど何でも食べると書いたが、あくまでマングース科全体の傾向にすぎない。この種類の主な餌は昆虫類で、ハブを獲る事は少ない。そのくせアマミノクロウサギやヤンバルクイナなどの絶滅危惧種を捕食してしまうので、現在は駆除対象である。
しかも毒に耐性がある訳ではなく、メイン画像のようにガチで毒蛇に噛まれれば死ぬ。マングースが毒蛇に食われることも珍しくない。
同様の事態は、サトウキビ農園のネズミ類駆除が目的だった西インド諸島やハワイ諸島などでも起こっている。
余談
- 蛇を好んで食べる習性から、エジプト神話では豊穣の女神ウアジェトおよび処刑の女神マフデトのモチーフとなっている。
- チベットの毘沙門天はクベーラの名残が強い財産の神で、宝石を吐き出すマングース「ナクラ」をペットにしている。
主なマングース科
モチーフとしたキャラクター
- ザングース(ポケットモンスター)※外見はあまり似ていない
- ヤングース/デカグース(ポケットモンスター)
- 正義のマングース(ときめきメモリアル4)
- マングーチュ(琉神マブヤー)
- マングース(のだめカンタービレ)