チャージマン研!
ちゃーじまんけん
概要
1974年4月1日から6月28日にTBS系列で放送された、一話完結型のショートアニメ。全65話。
いわゆる上級者向けアニメ。
放送時間わずか10分、さらにOP、CM、EDを除いて本編が5分ちょっとしかないが、その5分内に色々な超展開、尺余り、そして陰○が叩き込まれているのだ。
間違いなく今なら放送禁止級の話もあるが、DVDBOXとして発売されたり、TVで特集されたりしている。
それどころかアニメ専門のCS局であるキッズステーションでの放映や、今になってサウンドトラックやコンピレーションアルバム等が発売されたりした。
ニコニコ動画でも、そのマジキチな内容が大受けし、本編映像を使ったMADなどが多く作られている。
また、「冒険王」と「テレビランド」で漫画版が連載されていた。冒険王版は全4話で、完全オリジナルの話となっており、漫画のみのオリジナルキャラも登場している。
Abemaビデオで2019年8月2日から、「AbemaTVがオススメするちびっこ必修アニメSP」と題した企画の一環として全話無料で配信された。ちびっこに英才教育をするジュラル星人の仕業に違いない。
ストーリー
科学が飛躍的に発展した未来都市に、地球侵略を目論むジュラル星人が攻めてきた。
主人公・泉研はチャージマンに変身し、ジュラル星人の脅威から地球を守るために奮闘する。
のはず。
Youtubeで本編を見てもらえれば分かるのだが、どの話でも研がジュラル星人の悪事を突きとめ、戦闘シーンや止め絵などで適当に尺潰しをし研が勝利する、というのがお約束である。
登場人物
詳細はチャージマン研!の登場人物一覧を参照。
斜め上の伝説
製作
ナック（現・ICHI）が製作したが、TBS全盛期にも関わらず一話分が50万円ほどの低予算で作ったため、迷言もさることながら、内容も画風も効果音も演出も適当すぎ、キャラや背景の描写の作画崩壊は当たり前、スタッフの手が映りこむことも。しかも、製作当時の夏に勝手に海遊びに行ってしまったスタッフがおり、スタジオでの製作進行はひどく厳しい状況だったらしい。
ちなみに、当時の50万円は現在の価格に直すと大体200万円くらいになる。なお、現在の30分アニメの制作費はハイビジョンで1500万円から2000万円、通常画質だと500万円程度といわれることから、尺と時代が違うとはいえいかに低予算だったかが理解できるだろう。
放送
どういうわけか、チャー研に関する複数の資料で放送日時に矛盾があり、'73年か'74年かわかっておらず、当時携わったスタッフの証言でも食い違っている。
当時の新聞では「チャージマン研！」という番組名は'74年のテレビ欄にあるが、いつから放送されて、いつ終わったのかはっきり書かれていない。
近年になって注目を浴びてDVD化されたが、DVDと本放送のサブタイトルの順序がバラバラになっている。
声優
このアニメでは、声優は「劇団近代座」と書かれているだけで、具体的に誰が誰を担当しているのかは不明である。アニメ全集のような資料にはいろいろな声優名が挙がっているものの、どう考えてもその人の声に聞こえないことから出鱈目であるとされている。
DVDでは沢田和子が研のボイスを担当したと書かれているが間違い。
『ダメおやじ』経由で研のママぐらいは判明していたが、その他一切のことは分からず、一切の謎につつまれていたんDA☆
その後、2012年になってようやく全容が分かってきた。
チャージマン研！研究レポートによると、
- ジュラルの魔王…佐藤昇 ダメおやじの4話"魔法の覆面"に忍者役として出演。星くんの声も担当。
- 研のママ…会田由来 ダメおやじのメインキャラ雨野冬子（通称、オニババ）も演じた。ネットの情報によると2012年9月9日に逝去。
- 研…宮川節子 現在はうなぎ屋の女将さん。当時のアニメージュでも宮川節子と書かれていた。
であることが分かった。また、
- なぎさ先生…のざききいこ
であることが本人の公式ホームページで判明した。
さらに、
- 泉博…河西喜義
- バリカン…高橋冬樹
であることが、「チャージマン研！ライヴシネマコンサートVol.3」に出演した佐藤の証言で判明した。
※ ※ ※
ここからは憶測であるが、
- ナレーション・オサムくん…さすがに名前はわからなかったがどうもドン・チャック物語のカチンコも担当しているようだ。またダメおやじの2話"三つの願い"のご臨終を告げる医者も声が似ているためそうと思われる。両者ともクレジット存在せず、真相は闇の中に包まれている。本人が名乗り出てくれれば嬉しいのだが。
「きちがい」の台詞
このテレビ漫画は、キチガイの代名詞ともいわれているけど、作中全編の「きちがい」という台詞は意外と少なくて、明らかに「きちがい」と言った台詞は16話の『殺人レコード 恐怖のメロディ』で研がジュラル星人に放った「お前たち、よくもあんなキチガイレコードを！」という台詞のみなんDA☆。
また、別の台詞で「きちがい」と聞こえるものは33話『ぼくのパパは時代遅れ？』でオサム君が言った「えーっと、月には今きちがいつつ(基地が五つ、いわゆるぎなた読み)、宇宙船と人工衛星が」だけなんDA☆。
専門的な事ははともかく、貴重な台詞だという事がわかるだろう。
でも、絵コンテにはオサム君の台詞に「きちがい」の台詞があったんだけど、いつも余る尺の都合で削られたんDA☆。
だいたいこんなかんじ
『チャー研』の権利を有するICHIでは、フィルムのデジタルアーカイブ化のためにクラウドファンディングを募集する。
フィルムが劣化して酢酸化するビネガーシンドロームという現象が発生しており、このままではやがて映像を再生できなくなるというのだ。
保存開始当初から状態の良く無いフィルム群を苦労して保全しては来たものの、いよいよビネガーシンドロームの進行が予断を許さぬ状態まで迫った事により今回の判断が下される事となった。
今回の目標金額は600万円（All-or-Nothing形式での実施）。
募集期間は2020年8月3日～9月25日23:00。
用途の内訳は下記の通り。
- フィルムメンテナンス：60万円
- フィルムスキャン：160万円
- 映像修復・色補正：190万円
- その他調整費用：40万円
- リターン諸経費・READYFOR利用手数料：150万円
同年8月21日時点で既に目標額は達成、最終的に883万7千円の資金が集まった。
「チャーケニストとして後世に作品を残さねば！」との使命に燃える方々の熱意のおかげで映像消失の危機から救われる目処が立った。
そしてそんなICHI(旧ナック)とチャーケニスト達の努力の甲斐あってか、2021年3月にチャージマン研！初のBlu-ray化が発表された。発売は同年6月30日予定。
HDリマスター版本編全65話の他、ボーナスディスクとして「スーパータロム」、「スーキャット」等のナックの制作したパイロット版作品集、特典映像としてキャラクター設定スライドショーが付属する。
この一報に「お前たち、よくもこんなキチガイBlu-rayを！」と喜び(？)の声を上げるチャーケニスト達が続出した。
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余談
岡田斗司夫曰く、ニコニコで何度もアップロード(無断)していた人物の正体は眠田直だったと語っている(信ぴょう性は不明)。
最近ではテレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」、日本テレビ「ZIP!」でも取り上げられている。
前者では有吉が大笑い、マツコや夏目アナも終始ニコニコ顔だったが、後者では出演者一同ドン引きだったそうである。
また、TBS「水曜日のダウンタウン」でもジュラル星人の瞬殺されっぷりが取り上げられた。
第一話のしょっぱなから悪党の台詞で口パクが起こる(「諸君今から命令をする」の台詞の前くらいである)
これから毎日テレビでやろうぜ
そして、2015年3月2日にキッズステーションが全話配信(毎週金曜に追加予定)を「チャー研まつり！」の一環として行う事になった。気になる方は、以下のイベントページをチェックして内容を確かめるべし。
今となってはレトロフューチャーな世界であり、科学が飛躍しているにも関わらずレコードが現役だったり、家電が放送当時のものとあまり変わりないあたり現実の21世紀とはそのあたりの差異もみられる。
まさに寝耳に水と言うのがふさわしい、ミュージカル化のニュースが2019年5月30日17時0分に飛び込んできた。
『チャージマン研！』まさかのミュージカル舞台化 研役に古谷大和、安達勇人ら“4人”起用
「1974年にTBS系で放送された伝説的アニメ、“チャー研”こと『チャージマン研！』が「LIVEミュージカル演劇」として舞台化されることが29日、わかった。主人公のチャージマン研（泉研）を古谷大和、安達勇人、高崎俊吾、中村誠治郎、4人が演じる。10月31日から11月6日まで東京・新宿 FACEで上演。」
よくもこんなキチガイコラボを！
SEGAのアーケード音ゲーCHUNITHMで2020/10/1～2020/11/11の期間でなぜかコラボイベントの開催が決定。
これまでもプリウス（！？）、京急（！？）、ポプテピピックなどといった公式がどうにかなってしまったんじゃないかというおかしなコラボは多数展開されてきたが、今回のはおそらく一二を争う公式が病気コラボになるのは間違いないだろう。
音ゲーなのでもちろん楽曲が収録されるのだが、問題はその収録曲。
２曲の内、１曲は順当に本作のオープニングテーマ、しかしもう一つが問題。
曲名は「殺人レコード恐怖のメロディ」・・・そう、キチレコと呼ばれるあのBGMである。
令和のこの時代にTwitterでトレンド入りした「チャージマン研」の文字に多くのチャーケニストとネット民は困惑し、しまいにはネットニュースで記事が作られる始末。
同時にオンゲキでも新Verの収録楽曲の告知がなされ、音ゲーマーが数回死ぬような豪華なメンツを揃えたのだが、当然話題は全てこちらに持っていかれてしまっていた。
