概要
タイトルが妙に長いが、副題が「透明少年」主題が「探偵アキラ」である。
製作時期は公式サイトなどのソースがないため不明確だが、田中角栄総理をモデルとした…本人そのものであろう人物が登場している、「流星人間ゾーン」のBGMが使われている、「モナリザの微笑み」が上野の博物館で展示されている(実際に1973年に来日が決定し、74年に展示された)、諸々を考慮すると1973年~74年中頃だと思われる。
DVD「アニメの王国」版チャージマン研!に収録されており声優が何人か共通している他、作画崩壊、超展開、暴力描写、鳥葬、ボルガ式、尺余りとチャーケニストにはおなじみの演出で溢れかえっている。
チャージマン研!ではサボり気味だったSEがきちんと仕事をしており動きもあることから、「ナックの本気」と揶揄されることも。
あらすじ
上野・東京国立博物館に田中総理がSPを率いて絵画「モナリザの微笑み」を鑑賞しに来館する。
しかし総理とその一行は突如ガスマスクを装着し、博物館内に催眠ガスを撒き散らし、警備員を眠らせ、スミレの父親である警備員を殺害。
特殊な機器で「モナリザの微笑み」を奪い撮り盗り、大胆に博物館から逃走する。
総理の正体は変装した異形の怪人だった!
「古川探 偵事努所(謎のスペースが空いている)」で働く「アキラ」はモナリザを奪い、スミレの父を殺害した犯人を追うために捜査を開始する…!
犯行現場に落ちていた鳥の羽から推理した結果、犯人の本拠地は「奇怪岬」にあると断定。潜入を試みたが…。
登場人物
アキラ
主人公。「古川探偵事努所」所属の探偵。りんごが大好物。声は研パパこと泉博と同じ。
高い格闘能力を有していたり、高所から落とされても無傷で済んだり、ナイフで刺されても即座に血が止まったりと、ずば抜けて屈強な肉体の持ち主である。
透明になれるという超能力を持っており、その能力を発揮するには脱衣しなければならない。一見素肌に見える顔面はマスクであり、どうやら古典的な透明人間のように普段から常時透明である模様。その特性上、全裸での戦闘・潜入捜査を強いられるが、前述の高いフィジカルでその弱点をカバーしている。
しかし自分の能力を生かしきれていないのか、透明化をZ団や悪天候によって見破られてしまうことが多い。特に敵の目の前でおもむろにリンゴを食べ出したことで透明化を看破されるシーンは、能力を過信していたのか、それともただのマヌケなのか、評価の分かれる所である。
Z団構成員に奇声とともに目潰しを喰らわせるという鬼畜ヒーローな一面も。
たった一人で敵のアジトに正面から乗り込む脳筋の鑑であり、探偵らしからぬ探偵と視聴者から評されることも多いが、これらの要素は昭和の「少年探偵」には割とよくあることである。
古川
元・鬼刑事(笑)。「古川探偵事努所」の所長である。
アキラからは「おじさん」と呼ばれている。国立博物館の警備に協力していたが、目の前で「モナリザの微笑み」を盗まれてしまい、その責任からアキラと共に捜査を開始する。博物館で偽物の田中総理がガスマスクを装着した際「どうしたんだろう」と何も動じなかったり、犯人の手掛かり(怪奇鳥の羽)を素手で調査したりするなど優秀な探偵とは言い難い。
Z団のアジトへ乗り込むアキラに「一時間経って戻らなかったら乗り込んでください」と後を任せられるも、怪奇鳥の襲撃で手傷を負い、目の前で敵の罠に嵌ったアキラを見捨てて「あそこ」へ逃げ去り事件解決まで出て来なかった。
無能。
スミレ
ヒロイン格の女性。アキラと共に古川探偵事努所で働いている。警備員であった父をZ団に殺され、ショックの余り倒れてしまう。
声優は「チャージマン研!」の主人公である泉研を演じている。
スミレの父
警備員。国立博物館で「モナリザの微笑み」を見張っていたが、冒頭でZ団に殺されてしまう。
モモ
古川の娘。責任重大な父の身を案じる。声優は「チャージマン研!」の泉キャロン役。
コマキチ
スミレの弟。アキラを「兄貴」と呼んで親しんでいる。声優は「チャージマン研!」のオサムくんと同じらしい。
古川の妻
「しっかりしてスミレさん…死んじゃった」とスミレさんを死人扱いした。ただよく聞いてみると、「スミレさん…スミレさん」と言っているのが分かるだろう?
田中総理
この作品内の時代の時点での総理大臣。通称・角栄。SPと共に国立博物館にモナリザの微笑みを鑑賞しに来館する。その正体は…?後に「本物の田中総理」がテレビ出演する。
肖像権を侵害していると言われるが、気にするな!
ニュースキャスター
通称:ムスカ大佐、馴レーション。「チャージマン研!」に瓜二つなニュースキャスターが登場する事から、「透明少年探偵アキラ」と「チャージマン研!」の時代背景は同一なのでは?という声もあるんDA☆
科学者
通称:テム・レイ。Z団の犯行現場に落ちていた鳥の羽の分析担当。
ニワトリ
Z団に囚われたアキラに見せつけるためにレーザー光線の的にされ、蒸発してしまう。お許し下さい!
怪奇鳥
Z団のアジトがある「奇怪岬」に生息している謎の鳥類。肉食で、人を襲う習性がある。鳥なのに牙があるが気にするな!
Z団
読みは「ゼットダン」。この物語における悪の組織。
国立博物館から巧みかつ豪胆な手口により「モナリザの微笑み」を強奪する。
山荘に模したアジトは「奇怪岬」にそびえ立っている。この岬に生息している怪奇鳥は近づく者に容赦なく襲いかかる。
アジトに近づく車両は、野球盤の消える魔球を思い起こさせるトラップにより囚われの身にされる。
鳥葬とボルガ式投棄に定評がある。美術品強奪以外にも様々な犯罪に手を染めていると推測されるが詳細不明。
アジトにはテレビ付きの休憩スペースがあったり、また団長が人質にされた際、構成員が大人しく降伏したところを見る限り、結構ホワイトな職場であるようだ。
Z団団長
Z団のリーダー格。
彼以外に幹部や大首領がいるかどうかはパイロット版のみでは知る由もない。
その毒々しい顔立ちから「ジュラル星人」ではないか?と噂されているが、明らかではない。
OPでは彼の美術品強奪シーンをバックにタイトルが表示されるため、彼がアキラであるかのように見えてしまい「アキラって悪い奴だなー」というネタが定着した。
目から特殊な光線を発射することにより、透明化したアキラ(全裸)を見破る能力を持つ。
苦戦の末にアキラに捕えられ、警察に引き渡されるが…。
一人EXILE
「さらばだ、アキラ!またいつの日にか会おう!!」
Z団構成員
リンゴがひとりでに皮を剥かれ、食べられるように消えるという怪現象を透明人間の仕業だといち早く見抜いたり(透明人間が世間に認知されている世界なのだろうか?)、透明化したアキラに投げナイフを命中させたりと、高い戦闘能力を持つ者が配属されている。基本的には機関銃で武装している。
ソコダさん
上に書いてあるように、透明人間となったアキラにめがけてナイフを投げ、見事に当てたナイフ投げの達人、通称ソコダさん、底田などとも言われている。因みに東方充電男では十六夜咲夜とナイフを投げる点が同じ為か、十六夜ソコダなどと言われている時がある、
一説によるとソコダさんは盲目ではないかと言われている、目が見えない、だからこそ透明人間のアキラにナイフを当てられたのかもしれない。
名台詞集
- 何回見てもモナリザは、まさに傑作だY!
- おや、どうしたんだろう(無能)
- 慌てているアッー!
- り、り、りんごが!りり、り、り、り…
- ああ、透明人間だ!(超速理解)
- うっ!(投げナイフが命中時)
- キェェェェェェェェッ!
- しっかりしてスミレさん…死んじゃった
- 勝手な真似はさするもんか!
- さぁ☆イェイ