人妻女子高生
ひとづまじょしこうせい
概要
高校生の身でありながら男性と結婚し『人妻』でもある女子高生の事。
現実ではなかなか『人妻女子高生』は見られるものではない。結婚したら学校を退学する、させられるケースも多い。(令和四年民法改正以降は、20歳未満であっても親の同意は必要なくなった。)また、現実の場合はこの年代で結婚するのはできちゃった結婚である場合も多く、その後の人生設計にも支障をきたすケースも多い。
更に結婚すれば戸籍に入っているわけで、戸籍を見せる必要がある職業の相手と結婚していたら隠し通せるものではない。
令和四年度より前の日本の民法においては
(後述の『過去の出来事・回想として扱う』の参考として)
女性は16歳(男性は18歳)になれば結婚できる。ただし、20歳未満の場合は親の同意が必要となる。(この場合の親は『親権者』でなくても良い。両親が離婚していて親権持ちの母親の同意が得られなくても、父親の同意があれば結婚できる。)
日本の学校制度の場合は、浪人(中学浪人)もしくは留年しなければ、高校1年生の途中で16歳の誕生日を迎える。
これにより『高校生でありながら、結婚して人妻になる』という事も可能である。
また、最も早いのは4月2日に誕生日を迎える(最も遅いのは翌年の4月1日)事なので、高校の入学式の前に結婚し『人妻女子高生』になることもできる。
創作物における『人妻女子高生』
創作物においては、女子高生という初々しさと人妻という要素を併せ持っている『人妻女子高生』は、ひとつの萌え要素となっているケースもある。(人妻らしい?ナイスバディであるケースもある)
必ずしも主人公および主人公の妻とは限らない。
また、結婚していることを家族以外には秘密にして、結婚後も旧姓を名乗るケースも多い。
学校に出かける前に朝食を作る、学校から帰ってすぐに夕食を作る、制服エプロンのシーンなどもよく見られる。
教師と生徒が結婚する
現実では禁断の愛とされている、同じ学校に通う男性教師と女子生徒が結婚して夫婦になるという設定。
そして高校を卒業するまでは夫婦であることを周囲に隠しながら学園生活をおくるというのが物語の定番となっている。
結婚により主人公の家族になる
学生が主人公の作品においては、主人公の父親が結婚して、同級生が主人公の義母(主人公の兄が結婚する場合は義姉)になるという作品もある。
エロゲにおいても見られるシチュエーションではあるが、その結婚相手と一線を超えてしまうと浮気・不倫になってしまう。(これも萌え要素?)
高校生同士で結婚する
夫も高校生。男性の結婚可能年齢は18歳なので、浪人や留年などしなくても高校生同士で結婚する事は可能である。
創作物においては、単に高校生で結婚するというだけではなく、その中での学生として、妻として、家族としての生活を描写することもポイントになってくる。
令和四年・民法改正
令和四年(2022年)四月一日より、民法における成年年齢が従来の20歳から18歳に引き下げられた。
及び男女とも婚姻・入籍できるのが成年のみとなった。これにより女性も18歳以上にならなければ婚姻できない。(ただし20歳未満でも、親の同意は必要なくなる)
民法改正後も、改正の日までに16歳になった女性(2006年4月1日以前の生まれ)は、引き続き18歳未満でも結婚できる。
民法改正以降は、18歳未満の女性キャラが結婚する作品などは『過去のもの』となった。
民法改正以降に高校生で結婚し『人妻女子高生』というキャラを作るには、以下のような設定にしなければいけない。
高校3年生になって、18歳になったら結婚する。
18歳になれば結婚できるので『人妻女子高生』を作る上ではこれが一番考えられるパターンとなる。
高校生として生活できる期間が、最長でも1年になってしまう。(民法改正以前は最長3年)
最終学年ということで、卒業後の進路などについてもテーマにする必要がある。
また、結婚するキャラクターの誕生日にも制約がかかってしまう。(誕生日が遅いと、結婚してからの学園生活の期間が短くなってしまう)
高等専門学校(高専)の場合は5年制なので、18歳で結婚したとしてもその後2~3年は在学期間がある。(19歳・20歳で結婚する設定としても良い)
ただしその場合は高等専門学校の教科・システム等を理解して、その学園生活等も描写していかなければいけない。(高等専門学校が舞台になっている作品は少ない)
浪人(中学浪人)もしくは留年させて、18歳になってから結婚する。
1年浪人もしくは留年した場合は、高校2年生時で18歳になり結婚できる。
修学旅行(多くの場合は高校2年生時に行われる)などの学校行事を組み込むこともできる。
前述のキャラクターの誕生日の制約もある程度は緩和される。
結婚相手が主人公の家族になる作品の場合は『同級生で同い年の義母(もしくは義姉)』ではなく、主人公より1歳以上年上になってしまう。
定時制や通信制など、年齢に縛られにくい高校に入学する。
定時制や通信制には制服のない学校が多いが、一部制服のある定時制・通信制高校もある。
これにより定時制や通信制の高校という設定でも『制服エプロン』等の萌え要素を作ることもできる。
また、定時制高校は4年制である場合が多く(私立の定時制は3年制の所もある)、中学卒業後に定時制高校に進学した場合でも卒業するのは19歳で、結婚後も最長で2年高校生としての生活もある。
年齢に縛られにくいので18歳になってから、結婚してから(前述の結婚後退学し、定時制・通信制高校に入学し直すケースも含む)入学するという設定も考えられる。
定時制・通信制高校ならではの描写・ストーリー等を構築する必要もある。(夜の学校・部活動・働きながら通う・様々な年齢層・心に問題を抱えた生徒等)
過去の出来事・回想として扱う
民法改正以前の話とするなら、16歳・17歳で『人妻女子高生』でも良い。
過去の話になるので、民法改正後に実用化されたり、世間で流行ったもの等は話の中に出せない。
また、前述のとおり20歳未満で結婚する場合は親の同意が必要になる。
エロゲの事情を利用する
エロゲにおいては『この作品で×××を行っているキャラクターは18歳以上です』と言う注意書きが書かれていることもある。(通っている学校・学年に関係なく)
その事情を利用して、既に18歳以上になっているという事にして結婚するという事にする。
作品内でもその事について言及する必要が生じる可能性もある。
創作作品における『人妻女子高生』及び登場する作品
- 小野原麻美(おくさまは女子高生)…17歳の女子高生・自身が通う学校の教師と結婚。周囲にはその事は秘密にしている。
- 今井結花(ママは同級生)…主人公の父親と結婚したことで、主人公の義母になった。
- 志村飛鳥(おくさまは18歳)…原作版主人公のリンダ・ネルソンはアメリカの女子大生だったが、1970年の実写版では日本の女子高生に変更された。
- 中山飛鳥(おくさまは18歳)…2011年のリメイク版。
- 梶文乃(キスよりも早く)…幼い弟を抱え、担任の尾白先生に対し、売り言葉に買い言葉で『同情するなら結婚して』と行った所、結婚することに。
- 美原あかね(ふたりの兄嫁(アダルトゲーム))…主人公の二番目の兄と結婚したことで、主人公の義姉になる。
- 鬼城ポリーナ(学び生きるは夫婦のつとめ)…高校生同士で結婚・夫も高校生
- 桜(はなまる幼稚園)…(土田先生の回想シーン)杏の母・桜は自身の通う学校の教師と結婚し、在学中に杏を身ごもった。しかもこの事は秘密ではなく周囲にも知れ渡っている。
- 卒業3…従来の5人の女子高生の育成に加え『5人のうち誰かと結婚している』の要素が追加されている。女子高生の指導と夫婦であることを周囲にバレないように両立していくゲーム。