データ
概要
初代から存在する技。相手をもうどく状態に出来る技の元祖。
自力で覚えるポケモンは多くなく、基本的に「わざマシン06」を使って覚えさせることになる。
このわざマシン06であるが、わざマシンを使える種族でありさえすれば、それがどんな種族だろうとどくどくを覚えさせられる(例外はマギアナぐらい)というとんでもない代物であった。
毒素と縁の無いポケモン達がどうやって毒素を出しているのかは永遠の謎である。
主に耐久型や対耐久型として採用される。
但し「おにび」を習得できるポケモンに関しては、こちらの耐久力向上を狙っておにびを採用する事が多い。
無効に出来るタイプが違うので一概にどちらが良いとは言い切れないが。
初代では拘束系の技と非常に相性が良く、拘束技+どくどくで相手を封殺してダメージを稼ぐ戦法も確立されていた。
また、当時は「やどりぎのタネ」と組むとどくどくのダメージに合わせてやどりぎのダメージも増える(※)と言う理不尽な仕様も存在した。まあ当時のくさは不遇なので日の目を見ることは無かったが。
※近年配信されたVC初代をやりこんでいる有志の検証によると、追加ダメージが増えてしまう理由は「どくどく」で状態異常「どく」になったポケモンが状態変化「もうどく」になる為である。もうどく状態はターン毎の追加ダメージを増幅させる効果を持ち、「ねむる」では打ち消せず、戦闘中に打ち消すには交代するしかない。交代や戦闘終了後に普通のどく状態になってしまうのは状態変化がその戦闘中でしか適用されない為である。
ネタの域を出ないが、もうどく状態のダメージ増幅は「やけど」にも適用される。もうどく状態のポケモンをやけどさせるには相手が「ねむる」でどく状態を解除して目を覚ました後、ほのおタイプの攻撃技を当てた時の1割追加効果しかなく、実現難易度が高い。
また、長期戦対策に使用ポケモン全員に「どくどく」を持たせるのはザラだった。
(当時は回避戦術が強く、長期戦になりがちだったのでその対策としての採用である)
その初代では、セキチクジムのジムリーダーであるキョウに勝利すれば、上述のわざマシン06を得られる。
現在では「まもる」と組み合わせてターンを確実に稼ぎダメージを増やす戦法「どくまも」が主流。
あまりにも汎用的な技過ぎて、相手をどく状態にする技でありながらどくタイプでやる必要が無いと言うあんまりな状態であり、この点でもどくタイプの不遇が目に見えていた。
その為か第6世代からどくタイプポケモンが使った場合は必中となり、どくタイプの戦術面での優位性が向上した。
前述のわざマシン06は初代から第7世代まで、全く同じナンバーのまま維持されてきたが、第8世代ではわざレコードの登場に伴うラインナップの大改変でついに姿を消してしまった。そのため、この技をダメージソースとしている一部のポケモンは大打撃を受けてしまうことになった。
その代わり、ガラル地方のほとんどのどくタイプが新たにレベルアップ、タマゴわざの形で覚えるように。何気にそこそこ高レベルで習得するポケモンも少なくない。
どくタイプ以外で自力習得が可能になったポケモンは、元より毒を持っていそうなヌオー系統やガマゲロゲ系統、アギルダーなどや、耐久の高いツボツボやナマコブシ、ナットレイ系統、バルジーナ系統など。何気に図鑑説明文中に毒を持っていると言及されていたブラッキーやドククラゲが何故か覚えなくなってしまった。
強力な性能はそのままに、習得者だけが減少したため、習得可能という点が個性の1つとして考察されるようになった。
ポケモンホーム解禁により、過去作からこのわざを覚えさせたポケモンを連れてこれるようになったが、ランクバトルで使えないため上記の状況は実質的に変わっていない。ランクバトルで過去作のポケモンを使うには技を全て忘れさせて剣盾のレベル技に変更する必要があるため、ランクバトルで解禁される気配はない。
BDSPにてわざマシンとして復活したものの、習得者は剣盾準拠で大幅に減っており、「ほぼ誰でも覚えられる」という特徴はなくなっている。剣盾に連れていけるポケモンの中でどくどくを覚えさせられるのは(例外的に全てのわざマシンを使えるミュウを除き)剣盾で自力(ないしタマゴ技)で修得できるものに限られている上、ポケモンホームで別のソフトに連れて行った際、覚えていた技は反映されずソフト毎に別個で記憶されるので、ミュウや剣盾でどくどくを没収されたポケモンにBDSPで覚えさせてから剣盾で使う…ということは残念ながら出来ない。
因みにアニメに於いてこの技を使うポケモンはその性質上か、アーボックやスカタンクやペンドラーといったどくタイプが殆ど。どくタイプ以外で習得していたのはマノンのハリマロンとゴウのナマコブシしかいない(一応後者であれば自力習得できるので分からなくもないが、前者は何故覚えていたのかは謎。技マシンでも使ったのだろうか)。