※この記事には現在公開中の作品の重大なネタバレが含まれます。
概要
本作のウルトラマンや外星人が巨大化するのはベーターシステムによるものという設定であり、起動する事で対象を巨大化させるための装置である。
作中では明言されていないが外星人ザラブの巨大化はこれの前段階のものと思われるアルファシステムによるものであり、作中のセリフから手のひらサイズで携行できるのは光の星の技術のみであると語られている。
そのためコンパクトなベーターカプセルと比べて人間大ほどの大きさがある。
本世界観において他の外星人が光の星を恐れているのは、頭一つ飛び抜けた彼等の技術力にあるとされる。
要領としてはウルトラマンのベーターカプセルによる変身と同じ。
大きさが大きさ故に自由に持ち運べないためベーターカプセルと異なり点火用のコントローラーが別個に存在しており、コントローラーさえ手元にあれば本体がある程度離れていても自身を含めた任意の対象を巨大化させることができる。
作中では外星人第0号メフィラスが拉致して催眠術をかけた浅見弘子隊員に用いた他、ウルトラマンによって本体を禍特対のCH-47に放り込まれた状態で自身に使用している。
コントローラーの点火スイッチを押すことで装置が展開、露出した恒星のように赤く輝く球体が光と共に対象の肉体を未知の物質で構成された巨体として再構築する。
劇中ではメフィラスが地球に持ち込み、自分達の技術を地球人に見せつけるため、地球人さえも巨人に出来るデモンストレーションに使用された。
この装置の影響下では元が人間であっても地球の既存技術による方法では体組織の欠片どころか衣類の繊維すら回収も解析もできず、質量に任せて攻撃しても傷一つつかない存在と化す。
つまり只の人間が地球の現行の兵器が通用しない巨人になれる装置であり、同時にあらゆる存在を巨大戦力として使役でき得る悪魔の兵器と言える。
メフィラスはこの装置の提供を日本政府に持ちかけ、交換条件として自分を上位存在として認めさせる密約を交わした。当然善意によるモノではなく、最終的には「こんなものを生み出す外星人にはどう足掻いても太刀打ち出来ない」と地球人に思い知らせることで心をへし折り、自分達が扱える巨大戦力として隷属させることが目的だった。
船縁由美が「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と評したように、地球人類には過ぎた、というより危険が大きすぎる兵器であり、それが終盤の顛末に繋がってゆく。
結局メフィラスも、これを地球人から回収して去らざるを得なくなった。
関連タグ
ウルトラマンF:人間を巨大化させて生体兵器として利用する技術が登場する。
ジードライザー、ウルトラゼットライザー:敵側にも使用された主人公と共通機構の変身アイテム繋がり。