概要です!信じてください!
本当です!信じてください!とは
ウルトラマンAの主人公である北斗星司の心からの訴えであり、絶対に信じてもらえない発言である。
北斗星司の所属する地球防衛隊「TAC」。
彼らは日夜問わず、ヤプール人や超獣への兵器の開発や、それに伴う戦術の思考などを怠らないのだが、時折、非科学的なことに対して全く無関心になることが少なくない。…そもそも異次元人とその生物兵器に人間や地球の常識なんぞ通用するはずがないのだが。
状況を説明すると・・・
北斗が超獣が起こした現象に遭遇する(そのため、他者からはミスと思われるような行動をしてしまう)→連絡をとるor仲間に伝える→山中「バカなことを言うな!!」→他の隊員は便乗→隊長「お前は一週間の謹慎だ」となる
この後はちゃんと北斗が言った通りの現象が起こり、被害が出る。・・・であるのだが、しかしその後も、仲間からは基本的に謝ってもらえない。そのような連中をも北斗は守らないといけない…ヒーローとは孤独である。
このように星司を信用しないことで定評のあるTACだが、実は信じてもらえないのは何も星司に限った話ではない。
TACの副隊長的存在であり、最も現実主義者である山中隊員が怪奇現象に遭った場合ですら信用されない時もある。
そして子供に対しては更に懐疑的であり、「子供は当てにならない」という理由でろくに調査をしないことも多々ある。こういう場面では大抵、星司のみが子供の話を信じて様々なアクシデントに見舞われる事が多い。 また、第14話「銀河に散った5つの星」や 第42話「神秘! 怪獣ウーの復活」では通報した子供の身内にまで被害が出た(目の前で殺された)にも関わらず「事故」として処理しようとした。
これだけ見ると組織としてマトモに成り立っているのか疑問を持たれるが、全く信頼関係が無いわけではない。しかし前述の印象が非常に強く、殆ど記憶に残らないのも事実である。
まぁ逆に考えれば、こんな状況に見舞われる事のあった北斗だからこそ最終回の「優しさを忘れないでくれ~」が際立つともいえる。
真の元祖
モロボシ・ダン「宇宙人は博士の方です!離してください!」
フルハシ隊員「こいつ、だいぶ重症だな」
モロボシ・ダン「どうして僕の言うことを信じないんですか!?博士は宇宙人に操られている!」
モロボシ・ダン「あの頭脳は確かに世界的なモノかも知れないが、宇宙人はそこに目を付けたんです¡信じてください‼」
フルハシ隊員「あんまり騒ぐと、これ位じゃ済まさんぞ!行こう」
この「本当です!信じてください!」発言は、『ウルトラマンA』の北斗が連発しているので、彼の持ちネタという印象が強いが、ウルトラシリーズで初めて「真実を告げながらも、絶対に信じてもらえない」状況に追い込まれたのは、「ウルトラセブン」第5話におけるモロボシ・ダンである。
ユシマ博士がビラ星人に操られていることに気付いたモロボシ・ダンが、ユシマ博士を取り押さえようとするものの、ユシマ博士に冤罪をきせられた挙句、ウルトラ警備隊の面々によって、モロボシ・ダンは独房のオリの中にぶち込まれている。
ちなみに北斗は謹慎を命じられたり、叱責されることはあっても、女ヤプールの幻覚によって街中で発砲した時さえ、オリの中にぶち込まれることはなかったので、あれでもTACの方がまだ優しかったりする。…それはそれで違う意味で問題といえば問題なのだが。
こんなことも…
『ウルトラマンR/B』第11話で、自作自演行為によって人々に英雄視されるウルトラマンオーブダーク=愛染マコトの欺瞞を人々に訴えながらも誰にも信じてもらえない湊カツミ・イサミ兄弟の立場はこの状況そのものであった。
このときYouTube配信版のインフォメーションでは「本当なんだ…信じてください! エース兄さんも通った道だ!」と表示され、クリックするとしっかり『エース』のBD-BOXの広告が出てくるようになっていた。
関連キャラ
カサンドラ:ギリシャ神話の女予言者で、この状況の古典的な実例である。
勝木かな、角田正美:そうした状況を経験したプリキュアシリーズのキャラ
ヒドケイワルド:この悲哀を味わった悪の怪人。
関連タグ
アニメじゃない:まさにこういう状況を歌詞にしてしまった「機動戦士ガンダムΖΖ」の主題歌
モルダー、あなた疲れてるのよ:こういう扱いをされる事も