クトゥルフ
くとぅるふ
「偉大なるクトゥルフは、ヨグ=ソトースとは従弟同士なれど
外なる神の匂いを嗅ぐ程度しかできない。
ハワード・フィリップ・ラヴクラフト 小説「ダニッチの怪(創元推理文庫:ラヴクラフト全集版翻訳)」より
概略
旧支配者の一人とされ、ダーレスによる分類では四大元素の一つ水に属する。
原始宇宙の混沌、万物の創造主アザトースの孫に当たり、星間を飛び交う風の神々の首領ハスターとは敵対している。
人間に近い姿、触手のようなヒゲを備えたタコに似た頭部、鉤爪のある腕、そして蝙蝠に似た翼を持ち、全身が緑色の鱗あるいはゴム状のコブに覆われている。全身は、30m以上。恐ろしいオーボエのような声を出す。
しかしこれらは、仮の姿であり望むままに変身可能な不定形な生命体である。
発音
本来、名前のCthulhuは人間の身体では、発声できない音であり、原語の時点で綴りも発音も複数ある。
和訳ではクトゥルー、ク・リトル・リトル、クスルー、などと表記されることもある。
ラヴクラフトの書いた手紙(1936年8月29日付け、ウィリス・コノヴァー宛)によれば、一番近いものは、舌先を口蓋に押し付けて、Cluh-Luhと、唸るように、吠えるように、咳こむように言えばようだろう、とのことである(ダーレスによれば、ラブクラフトは『クトゥルー』と発音していたとのこと)。
ラヴクラフトは、ギリシア語のChthonic(地下)から着想を得ているとされる。
クトゥルフ神話
この語は、クラーク・アシュトン・スミスがダーレス宛ての手紙(1973年4月13日)で用いているのが由来になっている。
このクトゥルフとは、本項で説明しているキャラクターに由来する。この時は、ラヴクラフトの作品の総称として使われていたらしい。
解説
ラヴクラフトの創造したキャラクターであり、初出は小説「クトゥルフの呼び声」からである。
他に「ダニッチの怪」、「狂気の山脈にて」、「インスマスを覆う影」などに登場した。
ラヴクラフト研究家ST・ヨシは、先にラヴクラフトが採用したダゴンをより洗練したものだと指摘している。
「クトゥルフ神話」の代名詞となっているが、位置づけは大抵の場合、主神や最高神ではない。
旧支配者(あるいは外なる神)を祭る大祭司、あるいは水属性の者達の長である。これは広い海洋に覆われた地球において、最も大きな影響力を持つ事が理由といえよう。
(ただし、クトゥルフにとって水は、テレパシーなどの超能力を阻害するという設定もある。またクトゥルフの属性は、風となっている作品もある。)
3億5千万年前の地球に暗黒のゾス星系から眷属を引き連れて飛来した宇宙生物。
神とされるものの、いわゆる霊的な存在ではなく地球外生命体である。これは他の多くの旧支配者に共通する。
(ただし、旧支配者・旧神・外なる神などのカテゴリーはゲーム会社や作家が勝手に設定したもの)
とはいえ、肉体的な死を迎えても滅びない等、我々が考える「生物」ではないのは間違いない。
Great Cthulhu is Their cousin, yet can it spy Them only dimly
大いなるクトゥルー〈旧支配者〉の縁者なるも漠々として〈旧支配者〉を窺うにとどまりたり。
―ネクロノミコンより抜粋
(創元推理文庫のラヴクラフト全集では、Old oneを”外なる神”と訳している。これはラヴクラフトが旧支配者と外なる神を明確にカテゴリーしていないために様々な用法が為されている。)
ラヴクラフトの小説「ダニッチの怪」ではネクロノミコンの一節が引用され、彼は外なる神ヨグ=ソトースやニャルラトホテプと比べれば、格段に劣る存在だと仄めかされている。
外なる神々は、人間が見ることも触れることも出来ない高次元の存在でクトゥルフは、その点で人間とさして変わらないと揶揄している。
ラヴクラフトの小説「狂気山脈」によれば、太古の地球で彼より先に地球を支配した種族古のもの(エルダーシング)と勢力を争った。
しかし3億年前に星辰の変化(クトゥルフにとっては生命活動に関わることらしい)や地殻変動が起こり、ルルイエと共に海底に没した。
その後、ムー大陸で崇拝され、現代まで密かに信仰が続いている。
「ルルイエの館にて死せるクトゥルフ夢見る内に待ちいたり」
ルルイエが浮上し、クトゥルフが復活するとき、この世が滅ぶという予言がある。
かつて地球の半分を支配したクトゥルフの信仰や存在が隠されているのは、彼の敵から存在を隠すためだと崇拝者たちは、考えているが3億年も眠っているクトゥルフは、信者たちなど何の関心もない。
ラヴクラフトの小説「クトゥルフの呼び声」にあるようにルルイエで眠るクトゥルフが復活するには、星の位置が再び元に戻れば良いのであって、信者たちの祈りや儀式は、何の意味もない。
ラヴクラフト研究家ST・ヨシ氏は、この関係性は、クトゥルフと外なる神にも符合すると指摘しており、クトゥルフは、外なる神の司祭だが、アザトースら外なる神々は、クトゥルフに何の関心も抱いていない。
いわゆるこの構造が宇宙的恐怖(コズミックホラー)に当たる。
超能力
クトゥルフは、現在、海底に沈んだ太古の石造都市ルルイエに封印されている。
それでも星辰が適切な位置に近づいたごくわずかの期間や地殻変動によってルルイエが海面に浮上した時、クトゥルフの意思が外界に漏れ、芸術家や子供など感受性の強い人間が悪夢や精神異常などに陥ることがある。
彼らは、次第に眠ることを拒絶しはじめ自殺する。そうでない場合、いずれ眠ったまま極大の恐怖の表情を貼り付けて絶命した姿で発見される。
小説「クトゥルフの呼び声」では、1925年の2~3月頃に悪夢を見始めた彫刻家ウィルコックが冒涜的な作品を掘り上げている。
なお、このエピソードは、ラヴクラフトが見た夢がモチーフになったのだと考えられている。
ラインハート・クライナー宛ての手紙(1920年5月21日)には、夢で不思議な浅彫りを異常な値段でラヴクラフトから買い取ろうという学芸員が現れたと話している。
化身
肉体が封じられている為、精神体や人々の夢を介して顕現する化身が多い。
- ビーモス(ベヒーモス)
夢とテレパシーを通して顕現する青、緑黄色に輝く霧のような姿。物理的な力を一切持たないが、強力な精神能力がある。ビーモスの精神支配下に置かれた動物や人間はビーモスの肉体の延長として操られる。その間その事実に気付かない。
- コラジン
クトゥルフの意識体。クトゥルフとして夢の中に現れる。人間の精神を貪り、力を蓄えると物理的に顕現することもできるという。海洋生物の肉体を支配し肉体を形成すると、合体しクトゥルフの物理的な化身となる。この化身はクトゥルフと同等の力を持つ。
- すべてのサメの父
聖書にあるリヴァイアサンの可能性がある。
古代のカルカロドン・メガロドンなどの巨大なサメに似た姿であるが、大きさは倍ほどもある。幽霊のように白く、海はその周りで輝いている様に見える。絶えず空腹で目の前のものをすべて貪り食う。常に激怒で狂乱している。大きな外用船すら一噛みで壊滅させる。
深きものに崇拝されており、彼らは全てのサメの父を呼び出す儀式を知っているが、制御不能の為呼び出すのは最終手段。彼らの共同体全体が脅かされる最悪の事態に呼び出される。
- ルムル=カトゥロス
人間。アトランティスの神官王。
ハスターの盟約に関連する存在。昔の入信者は彼の弟子の一人になるために最も耐えがたい試験を受けていた。クトゥルフの精神を具現化することを命じられた魔術師。
(ロバート・E・ハワードが創作した「カスロス」へのオマージュとしてラヴクラフトが創作した)
関係性
クトゥルフ神話には、絶対的な設定は存在しない。
そのため、作家同士あるいは同じ作家の作品間にも矛盾が存在する。
その上でクトゥルフと他のキャラクターの関係性を紹介する。
ラヴクラフト系その他
ヨグ=ソトースとシュブ=ニグラスの子供がナグとイェブ。
ナグからクトゥルフが生まれた。イェブからツァトゥグァが生まれた。
あとはいろいろ変わるので割愛するが、ナグとイェブが出てくるのが特徴。
カーター系に繋がる。
リン・カーター系
現在最もメジャーな系譜。ラヴクラフト系とスミス系を統合整理している。
ヨグ=ソトースの息子がクトゥルフ。
ハスター(ハスターとは敵対(ダーレス系))、ツァトゥグァ、ブルトゥームは異母兄弟。
雌神イダ=ヤー(ゾスの星に残留)との間にガタノソア、イソグサ、ゾス=オムモグの三兄弟(ゾス三神)をもうけている。
ムー大陸ではカタノソア教団とは信仰上の対立があった。
かつて旧神に労役用の目的でアザトースとウボ=サスラが作られたが彼らは旧神に反逆し、超アイテム「旧神の鍵」を使って地球を別宇宙から今の宇宙へと移動させた。
その後アザトースはヨグ=ソトース、ナイアルラトテップなどを産み出し、ウボ=サスラは原初の地球の地の底に棲み付き、アブホースやイグ、アトラク=ナクアなどの神々を産み出した。
続いて地上では、知的生命体(古代地球人たる古のもの)が文明を築き上げた。
そこにアザトースの系譜に連なるクトゥルフと眷属がやって来た。
口では言い表せないほど長く両種族は戦争したがのちに和平が結ばれることとなり、クトゥルフの一族はムー大陸を獲得することとなった。
クトゥルフは長男ガタノソアに火山地帯クナア、次男イソグサにイエーの原初の陸地全てを、三男ゾス=オムモグに聖なる石造地帯(ポナペ島のことである)をそれぞれ分け与えた。
その後憤怒にかられた旧神の手によって彼ら旧支配者たちは封印されることとなったが、ダゴンやルリム=シャイコース、フサッグアといった小神は封印を免れ、主である旧支配者復活のために暗躍している。
これらの設定はのちにサンディ・ピーターセンの手でさらに洗練されTRPGに組み込まれることになった。
ブライアン・ラムレイ系
リン・カーター系に準じ(二人の間には交流があったらしい)、ゾス三神の下に秘密のクティーラ姫がいる。
ただし、かなり独自の世界観となっている。
邪神の王はアザトースではなくクトゥルフであり、力はヨグ=ソトースすら上回る。
邪神の総称にCCD=クトゥルフ眷属邪神群と名付けられている。CCDの有名な配下として、地底種族のクトーニアン、水棲邪神で「クトゥルフの騎士」と呼ばれるオトゥームなどが挙げられる。邪神群が意思疎通に使うテレパシーの力がナイアルラトホテップである。
対存在と呼べる旧神クタニドがいる。旧神の王はノーデンスでなくクタニド。
ちなみにアザトースとは「ビッグバンの別名である」と設定されている。
ジョゼフ・パルヴァー系
ラムレイ系をさらに拡張した。TRPGの適用範囲といえる(こちらはアザトースが王)
二番目の妻スクタイ(詳細不明)がいたが、クトゥルフ自身が殺害している。
三番目の妻カソグサ(蛇の女神)は妹でもあり、双子の姉妹ヌクトサとヌクトルーをもうけている。
右腕的な邪神としてムナガラーが挙げられている。
クラーク・アシュトン・スミス系
ラヴクラフト系をベースに、ナグの連れ合いでクトゥルフの母を「プトマク」と記している。が、この設定は特に掘り下げられない。
これとは別の系図で(ナグとイェブが出てこない)、両性具有のサクサクルースがトゥルゥ(クトゥルフ)を産んだともある。
カーター系に取り込まれプライス系に。
ロバート・プライス系
サクサクルースが「われは一つにして、多くにもなりうるもの」と宣誓した後に、
雄のナグと雌のイェブに分裂し、これらが夫婦になってクトルット(クトゥルフ)らを産んだ。
その後クトルットはカーター系と同じく雌神イダ=ヤーとの間ガタノソア、イソグサ、ゾス=オムモグの三兄弟(ゾス三神)をもうけている。
またロイガーとツァールが、秘められた名ナグとイェブを持っており、星辰正しき時にクトゥルフとナイアルラトホテップになる、とも。
創作においては前述したカーターの設定や世界観を取り入れた小説もいくつか発表している。
かつて二人の間には交流があったらしく、カーター没後は彼の設定や世界観を引き継いだ作品を発表している。
フレッド・ペルトン系
旧神に創られた。
邪神の王ナイアルラトホテップの顕現がクトゥルフである。
配下に邪悪な四大霊の勢力がいる。水の王がイタカである。
熱狂的なラヴクラフトファンだったペルトンはこれらの内容の小説を出版社のアーカムハウスから発売寸前にまでこぎつけたが、
すんでのところで当時の社長だったダーレスの共同経営者に待ったをかけられてしまい出版不能に。
差し押さえられた理由としては、当時としては色々と斬新すぎたのが彼らに受け入れられなかったようである。
結局設定が日の目を見たのはペルトンの没後の1980年代のことであった。
ドナルド・タイソン『ネクロノミコン』
旧支配者の「七帝」がいる。
アザトース、ダゴン、ナイアルラトホテップ、イグ、シュブ=ニグラス、ヨグ=ソトースが兄妹。それらとは別にツァトゥグアなども存在している。
クトゥルフはその父親の兄弟の息子。別格扱いで最強の軍神である。
シュブ=ニグラスと交わり、古のもの時代の地球侵略のための軍勢を生み出した。
眷属
- ダゴン
深きものの太父「父なるダゴン」。下級神で、クトゥルフのしもべ。
ラヴクラフト研究家ST・ヨシは、ラヴクラフトの中でクトゥルフの原形となったキャラクターとしている。
小説「クトゥルフの呼び声」より早く執筆された小説「ダゴン」で登場する海の怪物。
- ハイドラ
深きものの太母「母なるハイドラ」。下級神で、クトゥルフのしもべ。
ダゴンの配偶者とされる。
- 深き者ども(ディープワン)
小説「インスマスを覆う影」で登場した人間が海の環境に適応した種族。
海底に眠るクトゥルフに奉仕するために肉体を変化させたとされている。
- ムナガラー
クトゥルフの右腕とされる。
- クトゥルフの落とし子(クトゥルヒ)
無数にいる。力は弱い。放射性物質が弱点。
- オトゥーム
クトゥルフの騎士と呼ばれる神性。
- シャッド=メル
地底種族クトーニアンの長老。容貌はイカに似ている。テレパシー能力が高い。
信仰
名の知られていないカルトも含めれば、クトゥルフを崇める教団はそれこそ無数にあると思われる。
- ダゴン秘密教団、マーシュ家
ダゴン、ハイドラ、クトゥルフを崇める教団。
1840年、南海の島々から禁断の知識を持ち帰ったオーベッド・マーシュ船長により、港町インスマウスに設立された。
構成員のほとんどは深きものとその混血児で太古から続くクトゥルフの軍勢が形を変えたものと思われる。
1928年にアメリカ政府に存在を暴かれ、拠点を壊滅されるも地上の侵略とクトゥルフの復活を今もなお目論んでいる。
- 銀の黄昏教団
1657年にフランスで結成された魔術秘密結社。
目的はルルイエの浮上とクトゥルフの復活であり、世界有数の魔術師達がその結成に関わっている。
- 中国奥地
教団の不死の指導者が潜んでいるという。
TRPG由来の設定では、漢字では『鬼歹老海(クイタイラオハイ)』と書かれ、そもそも漢字の『鬼』(=死者)はクトゥルフの頭部を象った象形文字だという(現代中国語では「克蘇魯」と書かれる)。ルルイエ異本の原本が夏王朝の時代に書かれた。
- 北米の地底世界クン=ヤン(20世紀)
崇拝者達の言い分では、クトゥルフや旧支配者は善神。
悪の旧神に幽閉されたとしている。
- ムー大陸
3億5千万年前に地球に飛来したクトゥルフの活動拠点となっていた。
3億年前にルルイエが水没し、クトゥルフが眠りに着き、その上、1億6千万年前に冥王星からユゴス星人が飛来するとクトゥルフの眷属たちは、一蹴された。
しかし20万年前にムー大陸に人間が文明を築くとクトゥルフ信仰が復活している。
その後、ガタノソアによってムー大陸は、壊滅している。
関係のある呪文
―いあ! いあ! くとぅるふ ふたぐん!
Ia! Ia! Cthulhu fhtagn!
「イア!」が「万歳!」に相当する語なのか「イア!ダゴン!」や「イア!ハイドラ!」などのパターンも見られる。
―ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ るるいえ うがなぐる ふたぐん
Ph'nglui mglw'nafh Cthulhu R'lyeh wgah'nagl fhtagn
「死せるクトゥルー、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり」と訳される。
関連書物
『アル・アジフ』『ネクロノミコン』 著者はアブドゥル・アルハザード。イスラム教の神を捨てて邪神信仰に走ったという。
『ルルイエ異本』 クトゥルフ信仰の歴史が書かれている。クトゥルフ研究の上では最重要。
『セラエノ断章』 原典はセラエノ図書館の石板。シュリュズベリイ博士によって翻訳冊子化された。「対クトゥルフ」としてのハスターについての記述が多い。
『ネクロノミコンにおけるクトゥルフ』 シュリュズベリイ博士の未完の研究草稿。
『ルルイエ異本を基にした後期原始人の神話の型の研究』 シュリュズベリイ博士の論文。クトゥルフ教団を世界の8個所に特定した。
『水神クタアト』 水棲の妖魔について書かれているため、クトゥルフにも触れている。
『ポナペ経典』 ムー大陸で書かれた。著者はガタノソア(クトゥルフの長子神)の神官という。
『ザントゥー石板』 ムー大陸で書かれた。著者はイソグサ(クトゥルフの次男神)の神官という。
初出
クトゥルフの呼び声(The Call of Cthulhu)…ラブクラフト全集文庫版2巻などに収録
邦訳表記一覧
クトゥルフ 創元推理文庫『ラヴクラフト全集』、『クトゥルフ神話TRPG』
クトゥルー 青心社『クトゥルー』シリーズ
クートゥリュウ ソノラマ海外文庫『暗黒の秘儀』
ク・リトル・リトル 荒俣宏、国書刊行会の『真ク・リトル・リトル神話大系』
クスルフー 創元推理文庫『怪奇小説傑作集3』
クトウルウ 早川ミステリ『幻想と怪奇2』
クルウルウ 創元推理文庫『ラヴクラフト全集』の大瀧啓裕訳分
クスルウー 国書刊行会『定本ラヴクラフト全集』
チュールー 高木彬光『邪教の神』
ズールー 平井呈一
原語表記
Cthulhu(クトゥルフ)
Kutulu(クトゥルー)
Kthulhut(クトルット)
Thu Thu(トゥートゥー)
Tulu(トゥールー)
クトゥルフの関連創作物
そもそもクトゥルフ事態が創作物であるので、ここに紹介するものは二次創作或いは三次創作に当たるのではないとかいう野暮なことは抜きとして、近年他の神話体系と同じくファンタジー創作の元ネタ及び自身が出演する作品も増加傾向にある。
栗本薫『魔界水滸伝』
邪神の首魁。配下に十二神がいる。
十二神には、他作品なら外なる神や旧支配者に分類される錚々たる邪神たちがいる。
珍しいところだとヒプノス(ヒュプノス。他作品なら大地の神々or旧神)もカウントされている。イレムとヨゴスが神になっている。
『邪神クトゥルー』の名称で登場。デザインはヒレの生えた巨大なタコといった感じだが、カードゲームではアレを生やした姿で描かれる。
原作漫画のセカンドシーズンから登場。アニメはTVスペシャル13話にて初登場。第2シリーズからはセミレギュラー的なモブキャラとして登場する。詳しくは旧支配者(ポプテピピック)を参照。 CV:岩田光央・池澤春菜