概要
1968年9月25日生まれ。アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。身長188cm。
ラッパーとしては、Fresh Prince(フレッシュ・プリンス)という名義でも知られており、1993年発表の「Boom! Shake The Room」は全米で大ブレイクしている。
後述の受賞式における事件を起こすまではハリウッドスターの中でもユーモアに富んだ好人物として幅広い層に親しまれており、80~90年代におけるエディ・マーフィーのポジションを引き継いだ男とも言われていた。ただしスミス本人はエディ・マーフィの後継ではなく「アフリカ系アメリカ人のトム・クルーズ」のような立ち位置を目指していたとのこと。
また親日家であり、複数の来日経験があることから、日本での知名度や好感度も高かった。
第94回アカデミー賞受賞式でのトラブル
詳細はウィル・スミスビンタの記事を参照。
主な出演作
- 「インデペンデンス・デイ」
- 「バッドボーイズ」シリーズ
- 「メン・イン・ブラック」シリーズ
- 「アリ」
- 「アイ,ロボット」
- 「アイ・アム・レジェンド」
- 「幸せのちから」
- 「アラジン(2019年の映画)」
- 「ジェミニマン」
- 「ドリームプラン」
日本語吹き替え
彼を日本語で吹き替える場合、ほぼ専属というべき声優が三人いる。
言わずと知れたスミスの日本語吹き替え声優(フィックス)である。吹替に詳しい、所謂洋画吹替ファンに留まらず、洋画や吹替に詳しくない世間一般的にも広く認知されている。
…であるが、実際にはスミスの出演作品で山寺が吹き替えを担当した作品は全体の3〜4割程度であり、専属というよりもマイケル・J・フォックスにおける三ツ矢雄二、あるいはブルース・ウィリスにおける野沢那智のポジション(更に昔だと、エディ・マーフィーにおける富山敬にも近い。)にあたる、「厳密には専属ではないが、知名度やインパクトはほぼ専属級の吹替声優」と言える。
また、山寺は2019年の『アラジン(実写映画版)』ジャパンプレミアでスミスと対面・対談しており、スミス本人の希望で山寺が目の前でアフレコを披露し、本人からの絶賛・お墨付き(公認)を得ている。また山寺は原作アラジンのジーニー役でもあるため、「意外性ゼロで奇跡の配役」「山寺宏一はジーニーとウィル・スミスの強力な接着剤」とまで呼ばれていた。『ジェミニマン』のプレミアなど『アラジン』以降3,4回ウィルと山寺は対面しており、山寺による自身の吹き替えをチェックしたウィル本人が再会を喜ぶと共に「君のような演技をしておけば良かったと思うことがある」と打ち明けたという逸話もある。
現在の定着ぶりとスミス本人との豊富な交流エピソードを踏まえると、玄田哲章のシュワちゃん級かもしれない。
日本テレビ「金曜ロードショー」版の『メン・イン・ブラック』でウィルの吹き替えを初担当。90年代から既に担当していた山寺や江原に対してこちらは2000年代からの配役であるためウィルの吹き替え声優としては比較的後発の存在になるが、前述の『MIB』日テレ版の演技やトミー・リー・ジョーンズ役の菅生隆之との掛け合いが「当時のフレッシュな彼と合っている」と高く評価されて以後、ウィルを媒体問わず最も多く担当しており、2010年代以降は一部を除きほぼ全ての作品を担当し、事実上の専属である。エディ・マーフィーにおける山寺宏一のポジションである。
『MIB』ソフト版で初担当。以後90年代から2000年代までビデオソフト収録版の吹き替えを多く担当。ブルース・ウィリスにおける樋浦勉のポジションに近い。担当作品およびその音源のテレビでの放送機会が少なかった為に当初は上述の山寺や東地と比較して世間にはあまり認知されていなかったが、ネットやサブスク配信サービスの発達と共に江原が担当したバージョンは徐々に認知されていくようになっていった。後の『ジェミニマン』の吹替版では山寺と一人二役でスミスを演じることとなり、二度目の対面である山寺に加えて江原もプレミアに参加し、スミスとの顔合わせが実現した。
この三名の他にも大塚明夫や平田広明、森川智之、楠大典、小山力也などが複数回担当している。
上記の錚々たる顔触れからもウィルの日本での人気の高さが窺えるものとなっている。