概要
【破壊力 - なし /スピード - なし /射程距離 - ∞ /持続力 - A /精密動作性 - なし /成長性 - なし】
スタンドヴィジョン等は無く、攻撃もしてこない一風変わったスタンド。
絵画や漫画に代表される、世界のあらゆる『キャラクター』を実在化させる能力を持つ。効果範囲(射程距離)は全世界(但し、後述の小型ジェット機の高度から察するに、地上から約10000m以上には達しない模様)に及ぶ。
実在化したキャラクターはスタンドではない為、一般人にも視認が出来るが、ビデオカメラ等に映っても録画は出来ない。
もし実在化したキャラクターを殺してしまうと、能力が解除されても2度と元に戻らず、世界からその存在が消えてしまう。
登場したキャラクターはその作品のストーリーや設定次第では、周囲に被害が及び、実際作中ではケンシロウとラオウの戦いにより、新宿が壊滅してしまった(この際に、他にも出現した数十名のキャラクターが死亡したらしい)。
このスタンド能力の恐ろしい点は、実体化した『キャラクター』に心を惹かれた者は「精神」と「肉体」で心が2つに分離してしまう点にある。分離した精神の方は「物語のシナリオ」に沿って行動していき、最終的には「その物語の結末」に沿って死亡する事態に至る。物語の悪役に配置されてしまった場合は勿論、白雪姫の王子の様にハッピーエンドを迎える物語の配役であっても、「幸せに暮らしましたとさ」で〆られ、精神が行方不明になってしまう。
「物語のシナリオ」は原作者が作り、多くの人々の認識にある為に絶対に変更が出来ない。すなわち攻撃しても全く効かず、抵抗も出来ず、あらゆる壁や障害物が本のページになってワープして襲い掛かってくる為、逃げ切るのも不可能。
劇中ではナルシソ・アナスイが「狼と七匹の子山羊」の物語に参加させられ、狼の役割を演じる事態に陥り、お母さん羊にどこまでも追跡され、危うく腹を切られて殺され掛けている。
弱点は本体のウンガロが直接攻撃される、或いはウンガロ自身も「物語のシナリオ」に巻き込まれてしまう可能性がある点だが、事前にウンガロは小型ジェットに乗り込みスタンド使いに攻撃されないようにし、そのまま世界の混乱を高みの見物に勤しんでいた。
が、もう1つの弱点として「例え即興で作られたとしても、キャラクターとストーリーがあれば物語を実在化してしまう」ものがあり、ウェザーがゴッホの自画像を脅迫して描かせた「このスタンドを無効化し、元通りにするストーリー設定のキャラクター」を実在化してしまった為にスタンド能力を封じられ、ウンガロが絶望してしまったと同時に事態は収まった。
作中で登場したキャラクターは以下の通り。
七人の小人@白雪姫(CV:井上悟、吉岡琳吾、手塚ヒロミチ、宮本崇弘)
白雪姫@白雪姫
子ヤギ@狼と七匹の子ヤギ
母ヤギ@狼と七匹の子ヤギ
ピーターパン@ピーターパン
マジンガーZ@マジンガーZ※
鉄人28号@鉄人28号※
ゴッホ@画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」の自画像
スパイダーマン@スパイダーマン
ラオウ@北斗の拳
※これらのロボはコピーライトが記載されている。
余談
『高度』の弱点があるものの、有効範囲が全世界に及ぶ事実から『ワンダー・オブ・Uの弱点=敵対者が追わないとor自身が追ったら能力がほぼ発動出来ない』を突ける可能性があるスタンドと思われる(特に本体に加えスタンドにも人格がある為、ボヘミアン・ラプソディーの発動スイッチを二重に持っている)。
ただし、スタンドも本体も警戒心がかなり高いので、こんな事態になればキャラクターに惹かれる以前に隠れる可能性があり、有効打にはなり得るものの、決定打には至らないと思われる。
……もっとも、ボヘミアン・ラプソディーが発動してしまえば、前述の通り射程範囲は全世界、逃げ場は上空10000m以上の高度に位地する場所しかない以上、隠れようも逃げようもないのが現実だと思われる。
アニメ版では南新宿で「北斗の拳」のケンシロウとラオウが戦った際のニュース音声がアニメ版「北斗の拳」のナレーションを当時担当していた千葉繁氏が演じている。
関連タグ
月光条例…このスタンド同様「おとぎばなし」のキャラクター達がおかしくなり現実世界に飛び出す事を題材とした作品。