概要
高知県中部太平洋(土佐湾)沿岸に位置する県庁所在地で中核市。
1889年に市制、人口は2020年現在約33万人。
市街地中心部は浦戸湾奥に位置し、鏡川の三角州上に発達している。
一年を通して温暖な気候である。
鹿児島市や萩市などと並んで多くの幕末・明治大正期の偉人を輩出した。
明治維新後、県の行政、経済、交通、文化の中心地となる。
現存天守の高知城を中心に官庁街と学校エリア、はりまや橋を中心に金融と商業エリアを形成する。
セメント、製鋼、化学、製紙、繊維などのメーカーや工業団地が立地し、和紙、カツオ節、サンゴ細工などが特産品になっている。
国分川周辺では野菜の促成栽培が行なわれており、北部は大半を山林が占めて農林業のエリアである。
交通
鉄道
中央駅
土讃線(非電化)
道路
32号線
33号線
55号線
56号線
195号線
空港
主な名所
らの旧宅跡、墓、資料館など。
四国八十八箇所
四国八十八箇所(お遍路)巡礼では、二つのエリアに分かれているので要注意。
ルート的には「南国市→高知市→南国市→高知市→土佐市」となる。
そして巡礼ルートは高知市の中心部から微妙かつ絶妙に外れている。
八十八箇所・一宮五台山エリア
南国市の内陸から入り南に下り、海岸線から東へ進んで南国市に出るエリアで、三十番札所の善楽寺、三十一番札所の竹林寺が存在する。
善楽寺の横には土佐神社があり、同寺は土佐の「一宮別当寺」である。
竹林寺は五台山公園の中にあり周辺は自動車一方通行地帯となっている。公園は五台山というガチな山。公園内には牧野富太郎を記念した「高知県立牧野植物園」があり、竹林寺は同植物園に隣接する位置にある。また竹林寺は四国八十八箇所でも数少ない五重塔がある寺院であり五重塔建立の八十八箇所寺院としては高知県内唯一となる(残りは全部香川県)。また竹林寺は八十八箇所で唯一文殊菩薩を本尊とする寺である。
善楽寺の前は二十九番札所の土佐国分寺、竹林寺の後は三十二番札所の禅師峰寺となる(両寺院ともに南国市)。
八十八箇所・長浜春野エリア
禅師峰寺から南国市の海岸線を引き返して入るエリアで桂浜を越えて西へ進み春野の田園を横断するガチ郊外の農村地帯。紫陽花の名所としても有名。
長宗我部菩提寺のひとつ三十三番札所の雪蹊寺、三十四番札所の種間寺がある。
種間寺の後は土佐市の清瀧寺となる。