解説
アフリカ大陸のいずこかにあるとされる架空の国。
ブラックパンサーの本拠地、およびヴィブラニウムの原産国でもある。
場所
出版時期によって異なっており、
・タンザニアの真北
・トゥルカナ湖の北、南スーダン、ウガンダ、ケニア、ソマリア、エチオピアの間
・ケニア、ウガンダ、タンザニアに囲まれたヴィクトリア湖の近く
の3パターンあるが、東部の内陸であることは共通している。
後述するMCU版は2つ目が採用されている。
出身者
他多数
MCU
コミック同様、ブラックパンサーの本拠地であり、ヴィブラニウムの原産国である。
ヴィブラニウムは、はるか昔にワカンダに墜落した隕石に含まれていたとして、ワカンダでしか採掘できない。
それゆえにユリシーズ・クロウを始めとした密猟者に狙われている。
そのため、ヴィブラニウムを用いた最新技術による光学迷彩で本拠を隠しており、表向きはほとんど未開拓の農業国として振る舞っている。
ゴールデン族(王族)を始めとし、リバー族(川族)・ボーダー族(国境)・マーチャント族(商人)・マイニング族(鉱山)・ジャバリ族の6つの部族が存在し、ジャバリ族以外はゴールデン族による治政を認めている。
王は代々ブラックパンサーの称号を受け継ぎ、治政だけでなく、国の守護者(戦士)として前線に立つこともある。継承には定められた儀式が伴い、各部族の異論がなければ先王の長子が受け継ぐようである。異論を唱えた部族がいた場合は、その族長と長子が決闘し、勝者が王となる。
国民には総じて家名(姓、名字)がない(ティ・チャラも「ティ・チャラ」で一つの名前)。
そのため、初対面の相手に名乗るときは「(父親の名前)の子、○○(自分の名前)」と、親の名前と合わせて名乗るのが一般的。
挨拶等のジェスチャーとして、両腕を胸の前でクロスさせるものがあり、特に意気軒昂を伴うときは「ワカンダ・フォーエバー(ワカンダよ、永遠なれ)」と唱える。
アイアンマン2
物語の終盤でトニー・スタークとニック・フューリーの背後のモニターに映し出された地図に本国の位置が大まかにマーキングされている。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
初めて国名が登場。
ユリシーズ・クロウが入手したヴィブラニウムの唯一の原産国と判明し、ブルース・バナー/ハルクが初見で発音を間違えながらも国名を口にする。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
スティーブとバッキーの避難先として国の内部が描かれた。
ブラックパンサー
国の内部事情や、国際社会における立ち位置などが明確に描かれた。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
終盤の決戦の場の1つとして登場。中心部を防御するバリヤーが存在する。
アベンジャーズ/エンドゲーム
復活したティ・チャラたちが王都を睥睨するシーンで登場する。
シー・ハルク:ザ・アトーニー
ドーラ・ミラージュが使っているヴィブラニウム製の槍が国外に流出しており、ある男性が買い取るが、ジェニファー・ウォルターズによって没収された。
またこの話のエンディングで国周辺の地図が登場し、改めて地理関係が明確になった。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
ティ・チャラの死による混乱と、それに乗じた外部の敵との争いが描かれる模様。
余談
『ブラックパンサー』以降、「ワカンダ・フォーエバー」がファンの間で流行。
ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが急逝したときも、多くの人々が追悼の意で、この言葉を口にした。