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鱗翅目の編集履歴

2023-04-25 17:06:37 バージョン

鱗翅目

りんしもく

昆虫のグループの1つ、蝶と様々な蛾によって構成される。

概要

昆虫のグループの1つ。ガ目、チョウ目ともいう。鱗翅類と総称される。学名は「Lepidoptera」(レピドプテラ)。そのうち Rhopalocera に分類される種類は「」といい、それ以外のすべての種類は便宜上「」と総称される。


17万5,000ほどの種が知られ、昆虫の中では甲虫(約36万種)の次に多い。完全変態昆虫の中ではトビケラに最も近縁である。


成虫は鱗粉を主にに持ち、その顕微構造はと似た形をしていることで名付けられた(古代ギリシア語 lepídos 鱗 + pteron 翅/翼 で Lepidoptera 鱗翅類)。鱗翅類の翅は、この鱗粉で様々な模様を創り出す。


一般には前述した通り「蝶と蛾」で二分されているが、そのような区別をしない地域も存在する。実際、両者を明確に見分けられる特徴はなく、蝶もあくまで系統的に蛾の一角に過ぎない(詳細はそれぞれの記事を参照)。


生活環

他の完全変態昆虫と同様、幼虫成虫の生活環となる。


幼虫

鱗翅類の幼虫はいわゆる芋虫毛虫である。3対の本当のは目立たなく、主に腹部5対(シャクトリガは2対)の吸盤状の腹脚で歩く。6対の単眼を持つ頭部は丸くて硬いが、胸部と腹部は柔らかい。短い触角と頑丈な大を有し、草食植物などを嚙み砕くのが一般的。


なお、脚が目立つもの(シャチホコガ)や体が頑丈なもの(アリノスシジミ)、肉食に特化したもの(ハワイカバナミシャクなど)も僅かにいる。


蛹は表皮が硬く、触角などすべての肢が体に密着して目立たない。茶色で、などで保護されるものが多いが、では多くが隠れもせずや葉に付けて、派手な色を持つものもいる。


一般に「昆虫の蛹」といえば鱗翅類(特に蝶)のイメージが強いが、実際、鱗翅類の蛹は昆虫としてかなり特殊である(多くの昆虫の蛹は白くて柔らかく、肢が目立ち、繭などで保護される)。


成虫

」や「」といえば一般にの段階を指す。原則として鱗粉が密生した2対の幅広いを有し、複眼は艶消しで丸く、触角の形は種類や雌雄により棍棒状から糸状や羽毛状まで様々である。大が退化する代わりに、ストロー状のに変化した小顎で花蜜を吸い取る。成虫の口が機能せず、禁食したものも少なくない(カイコヤママユなど)。


なお、前述した特徴から逸脱した例外もいる。例えばスカシバガオオスカシバは翅の鱗粉を持たず、ミノガフユシャクはメスの翅が退化し、原始的な鱗翅類(コバネガ)は成虫でも大顎を持って花粉などを食べている。


主な種類

を参照。


関連タグ

動物 節足動物 昆虫 完全変態

/チョウ /

トビケラ

 羽虫


成長過程

幼虫芋虫/いもむし/イモムシ 毛虫/けむし/ケムシ

/さなぎ/サナギ 羽化

成虫   模様 触角

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