「どうも〜!新しくゲームマスターに任命された、チラミよ。しくよろ〜っ!」
演:山崎樹範
変身する仮面ライダー
概要
『乖離編』から登場するゲームマスター。
前任者のやらせが発覚したため更迭され、その後任として就いた人物。特殊な機構のレンズがついたサングラスとアフロ頭が特徴的な男性で、時折レンズをずらして周囲をチラ見する癖がある。
ジャマトの殲滅や防衛など所謂ストーリーや設定面を重視していたかつてのゲームマスターとは異なり、彼のDGPはリアリティーライダーショーとしての側面を全面的に押し出している。
そのため、過去のゲームで参加経験のある人物を再エントリーしたり、新たなルールを追加するなどオーディエンスを盛り上げる要素が多い。
人物
DGPの管理者として厳粛かつ真面目な態度を一貫していた前任者と異なり、GM専用の衣装を堅苦しいとばかりに脱ぎ捨てたり、オネエ口調と変わった挨拶で参加者を困惑させたりなどかなりお茶目で陽気な性格。
しかし、オーディエンスを盛り上げる事を重視しているのに対し、プレイヤーの家族の命が危険に晒されるようなミッションまで設定するなど、民間人への危害については一切考慮していない一面がある。
良くも悪くもオーディエンス至上主義なため、プレイヤーから反感を買うことも多い。
一方で、ジャマトがいつまで経っても現れない事態になった際は自ら最終ゲームの敵役を担当するなど、ゲームを盛り上げるためなら自身が体を張る事も厭わない模様。ただし前述の危機管理能力の低さがこの場合自分にも降りかかり2度も不祥事をやらかしている。良かれと思ってやったことなので厳罰には至っていないようだが…?
33話ではゲームを盛り上げるためには手段を択ばない上に、人命を軽視する極めて冷酷部分がある一方、自身の手に負えない事態に陥ると、オーディエンスすらも道具にしようとする利己的な人物であることが明らかにされた。
活躍
参加者の前に自己紹介がてら現れると、自身の手掛けるデザイアグランプリやデザスターのルールを説明。その後はオーディエンスを飽きさせないよう、ちょっとした悪戯を仕掛けるなどしつつも真面目に進行していた。
第22話の最終ゲームでは何故かジャマトが現れない状況に焦り、ジャマーガーデンに抗議するも適当にあしらわれてしまったことで痺れを切らし、自らが仮面ライダーグレア2に変身して敵役を担当する事に。
グレア2の能力を活かしながら、オーディエンスを満足させるべく「鬼ごっこゲーム」の鬼役に勤しむが、ベロバ率いるジャマト陣営に強襲されてしまい、ゲームの要でもあるヴィジョンドライバーを奪取される大失態を晒してしまった。
この大失態によりデザイアグランプリは中止となってしまい、ニラムからは失望をされた挙句、創世の女神の情報などを口走ってしまった為サマスからビンタをされてしまった。
尚、描写からベロバが言っていた、ナッジスパロウのコアIDを入手した裏ルートに関与している可能性が示唆されているが、現時点では詳細は不明となっている。
第27話ではヴィジョンドライバーを取り返すべくジャマト陣営の拠点に乗り込もうとしたが、そこに現れたベロバが率いていたジャマトライダー達に捕まってしまう。その際、ベロバが所持しているレーザーレイズライザーの機能で、ヴィジョンドライバーでの変身に必要なゲームマスターの親指の指紋をコピーされるという更なる大失態を犯してしまった。
第33話では、運営側で生き残った唯一の権力者として、ジャマ神となった道長ことバッファを止めるべく、大量のIDコアを用意してツムリに配らせて生み出した仮面ライダー軍団を差し向ける(なおこの際、「ゲームが盛り上がるなら人の命なんてどうだっていい」という趣旨の発言をしている)ものの、既に女神の加護によって望み通り全ての仮面ライダーを凌駕する力を得た彼の前にはどの仮面ライダーも歯が立たず、あっという間に全滅。
錯乱した末に奥の手として、ジーンとケケラに英寿と景和の復活を交換条件に、自分達に助力してもらうことを土下座で懇願する。
何とか承諾を得られるも、そこへ残ったライダーである自分達を排除すべく、道長が直接殴りこんでくる。
そして、そんな道長からヴィジョンドライバーを返されると、今までゲームを滅茶苦茶にされた怒りに燃えて久々にグレア2に変身。
ジーンと共に意気揚々と迎え撃つも、やはり軽々と圧倒されてしまい、ジーンが変身解除に追い込まれると、あろうことか願いを叶える権利をちらつかせてあっさりと寝返ろうとして見せた。
だが、当然そんな交渉が今のバッファに通じるが筈がなく、ゾンビブレイカーで滅多切りにされ、自分達未来人がデザグラを持ち込んだせいで世界が滅茶苦茶になったことを糾弾されるも、それに対し「過去の人間が浅ましいだけ」「オーディエンスの見世物の闘牛風情が」と逆上し、プライドに任せて必殺技を放つも、少しのダメージも与えられず、とうとう止めを刺される寸前まで追い詰められた。
するとそこへ、願いを叶える養分として退場した筈の英寿が復活。
思わぬ増援に胸をなでおろすが、そんな英寿が変身したギーツが銃口を向けたのは、グレア2の方だった…。
余談
名前は恐らく「チラ見」が由来。それを示すように、サングラスのレンズを片方動かして覗く様子が公式HPの写真にある。
チラミを演じる山崎氏は特撮作品初出演となる。
なお、妻の吉井怜氏は『仮面ライダードライブ』で警視庁特状課の科学者・沢神りんなを演じていた。
なお、山崎氏と前任のゲームマスターであるギロリを演じた忍成修吾氏とはDr.コトー診療所でゲスト出演していた間柄である(忍成氏の場合、ギーツでの役柄同様悪役での出演だった)。こちらの場合、自らの過ちが原因で主人公を窮地に追いやっているが、チラミの場合は果たして…。
関連タグ
愛すべき馬鹿:ただし、度重なる失態や第33話での人命を軽視する問題発言から、最早この域を出ていると感じる視聴者も。
ドミニク・ソレル:17年前に他局のニチアサで放送されていた作品に登場する中の人繋がりのキャラクター。
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ:仮面ライダーシリーズにおける同じオネエキャラにして仮面ライダー。仮面ライダーに変身してクネクネした動きをしたことがあるところまで似ている。
シュウペイ(ぺこぱ):言動がそっくりだったため、一部ファンの間で話題に。なお、本人は相方(松陰寺)、関智一氏と共にニチアサタイム終了後の番組のMCを担当している。
ネタバレ注意!
デザイアグランプリを掻き乱し、プレイヤーを弄んだゲームマスターの最期(第34話)
- 第34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」
前話で銃口を向けられたチラミは、自身を含めDGP運営に歯向かうギーツ、バッファを許さずに応戦するものの、経験値とスペックの差から圧倒されてしまい、ギーツの渾身の蹴りを喰らって満身創痍の状態にまで追い込まれた。ギーツが更なる追撃を加えようとした直後、バッファが突如乱入し、「コイツは俺の獲物だ」と宣言した直後、渾身の一撃でグレア2を撃破。チラミは、「うっ…。なかなか面白いことしてくれるじゃない…。」と言い残し、ヴィジョンドライバーを遺して消滅した。
更なる余談
- 第34話を以て、チラミ役の山崎氏はオールアップとなった。公式サイトでは、「チラーっと復活してくださってもいいんですからねっ!」と前作のある人物とは対照的なコメントが寄せられた。