半神
はんしん
半神とは、神話・伝説に登場する超自然的存在の一種である。
概要
神と他の種族とのハーフである。半神の片親は人間であることが多い。
ワルキューレやニュンペーのように神性は持っているが、高位の神々ほどでない者も「半神」と呼ばれる。
「半」とは半分、つまり50パーセント、という意味であるが、神の血を引いていればギルガメッシュのように3分の1が人間、という人物も「半神」と呼ばれることがある。
各神話の半神
ギリシャ神話
各民族の祖先や建国者、都市や地方の名祖とされるような人名はそのほとんどが半神である。
ヘラクレスやアキレウスのような半神の英雄たちにあやかって自身の王家の祖先としたり、自分たちの住む町の名前の元となった人物を後付で生み出したうえで彼を神の子としたり、といった経緯が想像されるがこうした現象は世界各地で見られるものでもある。
以下はその一例である
ローマ神話
ローマ神話においてもギリシャ神話同様にローマの建国者であり名祖でもあるロムルスが軍神マルスとアルバ・ロンガの王女レア・シルウィアの息子されている。
またローマ人が自身らの祖としたアエネアス(アイネイアス)も前記のように人と女神の子である。
この他ローマでは特に時代が下ると個人の神格化が行われており、このような神格化された人物の子供(実子、養子問わず)は「神の子」と称しうる。帝政期には先代のローマ皇帝に対して神格化を行いその息子である自身の権力を宗教的な面から正当化するという事例が多々見られるのだが、このような世襲した皇帝を「半神」と呼ぶことは通常ない。
北欧神話
巨人が多く登場する神話の特性上、半神が非常に多い。ただし、神と巨人のハーフであっても通常の神として扱われる人物も多い。(Fateシリーズではマグニやフェンリルが英霊の座に登録されている為、巨人との混血は半神というカテゴリーに入るようである。)