スペック
デザイナー | 柳瀬敬之 |
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形式番号 | EDM-GA-02 |
全高 | 14.4m |
重量 | 41.2t |
パイロット | ノレア・デュノク |
製造 | ■■■■■■■■■■■■■■■■■ |
固定兵装 |
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携行兵装 | - |
オプション装備 |
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概要
『機動戦士ガンダム水星の魔女』に登場するGUND-ARMタイプのモビルスーツ。
ガンダム・ルブリス 量産試作モデルの派生(発展)機。型式番号に含まれるGAは GUND-ARMの略称と思われ、ベネリットグループ内での便宜上のパーメット識別コードはLF-T。
他のMSから脚部パーツを流用したかのような細長い腕部、膝下が極端に小さく鳥を思わせる足を持つ脚部など、人型としてのバランスが歪となっており、主人公機と酷似したオリジナルとは全く異なる外観をしている。
外観の印象を裏切らず、14m級と現時点ではA.S.で最も小型のMSとなっている。
解説
ヴァナディース事変前から製造されていたガンダム・ルブリス量産試作モデルを、GUNDフォーマットの基本コンポーネントのみ流用しつつ、外装やフレームを新規で製造されたGUND-ARM。ベネリットグループによりGUND-ARMの製造が禁止されていることもあり、製造元は不明だったが…。
上述したように歪な体型が特徴。これは高機動戦闘に耐えうるための方策とされている。反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」に、パイロットであるノレアと共に派遣・提供された。
ガンダム・ルブリス・ウルは短期決戦のために装甲や出力が強化されていたのに対し、本機は特殊な体型や軽量化による機動性能の強化と、ビームディフューズガンによる射撃性能の高さを生かした、味方機のバックアップに長けた機体となっている。とはいえ単機での性能も十分高く、GUNDフォーマットによる追従性の高さも相まって生半可な機体では相手にならないほど。
ウルと異なりビームサーベルは内蔵式になっている。
背部にはウルと同じくフェーズドアレイキャノンが装備されており、パーメットスコアが3以上の時に三叉に展開・赤く発光する。
ウルと同じくGUNDフォーマットは旧式のままであり、パーメットスコアを上げる度にデータストームの逆流が発生し、パイロットの身体に極度の負担を強いる点は共通。ノレアもデータストームに耐えているか、強化人士のような人体改造が施されているかのどちらかと思われるが、劇中では明らかにされていない。
武装
- ビームディフューズガン
本機の主兵装。ガンダム・エアリアル(改修型)のものほどではないが大型で、右手に携行している。通常射撃の他にビーム拡散など複数のモード切り替えが可能。銃身左側にグリップが取り付けられており、精密狙撃の際には左手でこれを握り銃身を安定させる。
長時間戦闘に対応すべく、大容量バッテリータンクと高効率の放熱機構を搭載している。
- シールド
ルブリス・ウルのガンシールドと同型の盾。
左腕にマウントしている。
- ビームサーベル
シールド裏にマウントされているビームサーベル。
- ビームサーベルユニット
両腕の手首下部に内蔵されているビームサーベル。
- フェーズドアレイキャノン
背部に装備されたユニット。指向性の高い大出力ビームキャノンを発射する。
GUNDフォーマットと連動して直感的な範囲攻撃も行える。
パーメットスコアを3以上に上げると、ユニット自体が三叉に展開・赤く発光。後述のガンビット、ガンヴォルヴァの制御が可能になる。
- 大型ビーム切断ユニット
クエタ破壊工作のため携行したビームランチャーと思わしき兵装。オプション兵装もしくは互換性のある他機体用と思われる。
- EDM-GB「ガンヴォルヴァ」
無人機型のガンビット。パーメットスコア3以上で使用可能になる。
ガンプラ
HGが2023年3月18日に発売。装備類に加えて、珍しく両手分の平手が付属しているのが特徴。ルブリス系統、そしてエアリアルのマニピュレーターは同系統の形状なので、色さえどうにかすれば他の機体、そしてあのシーンの再現にも流用可能。。
兄弟機であるルブリス・ウル同様、バックパックには3ミリジョイント穴が2つあり、カスタマイズが可能。
フェーズドアレイキャノンは、パーツの付け替えで反対側に装備出来るため、2個買いすれば左右対称も出来、背部のバックパックは外して他のバックパックと付け替える事が可能。
こちらも完成度が非常に高く、文句なしの良キット。
なお、プラモデルにおいては前腕部と脛部分ののジョイント形状が偶然にも一致していたことから、腕と足を入れ替えて普通の体型のMSにする改造がSNS等で流行した。もっとも、公式に想定された仕様ではないため破損等については自己責任で行うこと。
余談
- 当時はルブリス・ソーンの出自について、PROLOGUEにて2機のルブリス量産試作モデルが戦闘するも敗北してしまうが爆発四散しておらず、回収された可能性があり本機は機体の状態から逆算すると損傷の多いLF-01(ナディム機)の改修とする考察もあった。
- 機体名の「ソーン」はルーン文字三文字目であるが、これは原型機が試作モデルの三号機であった事を指すのか量産(試作)モデルバージョン3である事を指すのかは明かされていない。
- キット化の告知は第1クール初期の時点で行われており早かった。
- 歪な体型からルブリス・ウルとの合体が噂されていたが、歪な体型は高機動戦闘に耐えうる為の方策であり機体重心の安定化も兼ねている。
関連タグ
以下、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第19話~第20話のネタバレが含まれています
本機体とルブリス・ウルの出処が、オックス・アース・コーポレーションという事がフェン・ジュンの口から語られた。
更に第20話ではルブリス・ウル、ガンヴォルヴァ共々アスティカシア高等専門学園の格納庫に秘匿されていたことが判明し、学園の内部調査に来たケナンジとドミニコス隊を迎え撃つべくノレアが搭乗しガンヴォルヴァを率いて出撃。スペーシアンへの憎しみと怒りを爆発させながら学園を無差別に攻撃し大勢の死傷者を出す大惨事を引き起こした。
ケナンジの乗るベギルペンデと互角の戦いを繰り広げながら学園を攻撃するが、ノレアを止めるべくエランが駆るルブリス・ウルが出撃。彼の必死の説得でノレアは攻撃を止めるが、その隙を突かれてドミニコス隊のベギルペンデが放ったビームがコックピットに直撃、パイロットのノレアは戦死してしまった。
余談
- 本機、およびルブリスウルに装備されていたフェーズドアレイキャノンだが、本編では両機ともにおいてキャノンとしての使用シーンが一切ない。そのためプラモデル説明書による解説等を見なければ、むしろ単なるガンヴォルヴァ制御用ユニットにしか見えない状態となっている。
- もっとも、ダリルバルデのシャクルクロウの電撃機構やベギルペンデのシールド射出機能、デミトレーナーの一部武装など設定が存在していながら使用シーンのない武装や機能は他にも存在しており、本機に限った話ではなく、ルブリスウルは撃破されず残存しているため今後使用シーンが描写される可能性もある。