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デイノニクスの編集履歴

2023-06-11 20:18:41 バージョン

デイノニクス

でいのにくす

白亜紀前期(1億1000万年くらい前)の北アメリカに棲息していた恐竜。

概要

大きさ2.5〜4メートル、推定体重50〜70キログラム前後の小型恐竜。名前は「恐ろしいツメ」という意味。

イが小文字の「ディノニクス」でも間違いではないが、これは英語読みなのでラテン語に沿ったより正しい発音は「デイノニクス」となる。

 

アジアのヴェロキラプトルと並ぶドロマエオサウルス科の代表格にして、「恐竜も爬虫類なんだから変温動物で、鈍重だったにちがいない」という当時の通説に対して「恒温動物で機敏に動ける(ヤツもいた)」という考え(恐竜温血説)が提唱されるきっかけとなった偉大な存在でもある。また恐竜の中では比較的大きなを持ち、知能はなかなか高かったようだ。

 

特徴

その名の通り、の第2指に鎌のような鋭く大きな爪が生えていた。大きさは13センチ程。

尾は細い腱に囲まれていて頑丈で、バランスを取るのに役立った模様。

しかしいかにも身軽そうな体格の割にはそこまで俊敏でもなかったらしい。

 

実は群れてなかった説

こいつの化石は植物食恐竜のテノントサウルスとともに集団で発掘された事から、長い間、少なくとも生涯のある程度の時間を群れで行動する動物だったと考えられていた。

オオカミのように統率された群れなのか、マグロ小鳥のようにリーダーが存在せず本能的に行動する群れだったのかまでは不明で、「元々彼らは単独で暮らし、一匹の個体が仕留めた獲物を食べようと寄ってきただけ」という説さえも出された。

 

そんなデイノニクスだったが、化石の研究が進むにつれて従来のイメージが崩れていき、少なくとも統率の取れた連中ではなかった可能性が浮上した。

  1. 共食い

あるデイノニクスの尾椎の化石に他のデイノニクスの爪が食い込んでいたことから指摘された。

しかしマジュンガサウルスカルカロドントサウルス科らしき肉食恐竜など明確な証拠のある連中も見つかっており、「肉食恐竜は共食いの性質を持っている(ヤツもいた)」という事は以前から知られていた。


  1. 早々に自立していた?

成体と幼体ではの炭素同位体のレベルが異なっており、成体と幼体で食べていたものが違った=親から給餌されていなかった模様。

 

こうした事もあり、従来の「高い知能を持ち、統率の取れた群れで暮らす」というドロマエオサウルス科のイメージは大幅に覆る可能性が高い。


鉤爪の威力

発達した第2指の鉤爪は意外にも切れ味が鈍く、肉を切り裂くのは難しかった模様。サーベルタイガーの牙のように急所狙いで打ち込んだ可能性も高いが、単に獲物を押さえつけるとか、岩場・低木の上等でバランスを取るのに使ったのかもしれない。


発見物語

1964年に古生物学者ジョン・オストロムにより発見された。

オストロム博士はデイノニクスの身体的構造を研究し、高い運動能力が想定される事を明らかにした上で「このような動物が(骨格に見合った)活発な動きをするには恐竜が温血動物ではないと無理だ」と結論するに至り、ひいてその仮説は「恐竜温血説」が誕生するきっかけとなった。

羽毛が生えた近縁の恐竜の発見に伴い、最近は羽毛を生やした復元が一般的となっている。→羽毛恐竜


フィクションでは

有名な恐竜映画『ジュラシック・パーク』の”ラプトル”は、実際にはこのデイノニクス(または近縁種のユタラプトル)がモデルであると言われている。

この映画の影響もあってラプトル系統の代表選手として登場することが多く、『刃牙道』では現代に生き返ったピクル宮本武蔵の卓越した剣技と迅さを重ね合わせて見ていた。その際には「アイツ(大型肉食恐竜)は強かった、だから弱い奴が仕留めた死骸を奪えた。だがデイノニクスどもは常に生きた者を襲い切り刻んでいた。故に奴らは凶暴で速かった」とモノローグで独白している。


古い作品では『サイボーグ009』においてこいつを主軸にしたエピソード「デイノニクス編」があり、当時としては画期的だった恐竜温血説を紹介していた。


古代王者恐竜キング

2006冬季限定で初登場。通説に従ってかカードはトリオで描かれており、リーダー格らしき個体はトサカのような飾り羽(?)をなびかせている。

風属性っぽい見た目だが、秘属性(シークレット恐竜)なので技は専用のものが割り当てられている。テクニック200~800の通常技をスキャンすると専用の技に変わる仕組みで、技は毎ターンランダムで発動する。

 

バトルタイプが頻繁に変わっており、2006冬季はこうげきタイプ、2007第1紀・2007第4紀・DS版はピンチタイプ・覚新3紀ではかいしんタイプ・覚新6紀では化石カードの為ふっかつタイプ。必殺わざはパー。群れで攻撃する。


超わざはグーは流星群を落とす「ダイナギャラクシー」、チョキは2頭のデイノニクスが相手に向かってX字状に体当たりする「クロスカッター」、パーは3頭のデイノ二クスが前転しながらの体当たりで攻撃する「ローリングアタック」。


テレビアニメでは第34話に登場。忍者屋敷に現れた。

3匹で1枚のカードになっている。ソーノイダに忍者恐竜として育てられたが、過度に厳しくしていたため、返り討ちにあっていた。


第1期では再登場し、ブラックティラノサウルスに立ち向かった。


第64話では宇宙海賊ザンジャークのミハサの恐竜として登場した。

 

DS版

物語後半に敵として登場するが、味方としてはWHF2007冬の会場限定で配布という意地悪仕様(もちろん救済一切なし)。

邪道を厭わないなら改造して引っ張り出そう。

 

いざゲットできたとしても高いのはレアリティだけで非常にクセが強く、攻撃力やHPは★1~2の間でかなり低い。しかも専用技以外には基本わざか「アクトわざ」しか使えず、カスタマイズ性は皆無。トップクラスのテクニックが泣いている。

ちなみに専用わざは発動率30%(発動しなかった場合は通常攻撃)。

 

イベント配布という激レアだからあえて弱くしたのか、むしろそれだけのレアリティに見合ってないのか。

 

獣電戦隊キョウリュウジャー

デイノニクスをモチーフにしたディノチェイサーが登場する。


Fate/GrandOrder

2部7章デイノニクス11兄弟が登場する。


関連イラスト

デイノニクス_Deinonychus 2021デイノニクス_2022

Paravians A to Z: DCounterbalancing Terrible Claw


関連タグ

恐竜 獣脚類  ドロマエオサウルス科 ラプトル

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