演:加村真美
概要
王様戦隊キングオージャー第12話「6人目の王様」にて、ラクレスの口から明かされたトウフ国の姫君にしてカグラギの妹。
彼曰く「兄よりは素直な性格」で、カグラギの事は「兄様(あにさま)」と呼んでいる。第14話で明らかになった容姿は、兄と似た服装のやや幼い顔立ちの少女(ただし、演じる加村は兄役の佳久創よりは年下であるが、1993年生まれで30歳である)。
幼い頃から病弱であり、カグラギは唯一の肉親である彼女を溺愛している。
15年前の『神の怒り』で国が荒廃した際、カグラギは革命を起こして、食糧を独占していた当時の王殿を倒してトウフの王となった。しかし荒れた国を復興する力が必要であったため、カグラギはラクレスと交渉し、デミシュゴッドを優先的に輸出してもらう契約を結ぶ。その条件として、スズメは建前上"ラクレスの婚約者候補”、実際は人質としてシュゴッダムで囚われの身となっている。これが、カグラギがラクレスに頭を下げ続けている最大の理由である。
ところが当のスズメはラクレスにベタ惚れしてしまっており、彼に甘えて抱き着いては、「私はラクレス様を愛しております。ここに来てからは至って健康。どうやらトウフの土アレルギーだったみたい。私はラクレス様と共に死に、シュゴッダムで永遠の眠りにつくの」とまで言い放ち、カグラギを崩れ落ちさせた。なおラクレスは上記の台詞の間、すっかり辟易した顔で彼女から視線を逸らしており、スズメの一方通行らしい。
しかし、バグナラクとの和平交渉のため、トウフがシュゴッダムの属国になるという苦渋の決断を兄が選んだ後、スズメは「泥にまみれて手を汚し、共にトウフ国を守りましょう、兄様!」と、カグラギの口癖をなぞりながら微笑んでいた。どうやらラクレスに惚れこんでいるのは芝居らしく、彼女もまた兄同様のしたたかな食わせ者のようである。
そのため、ラクレスが表向きは仁君のため人質だが客人でもある自身を無碍に出来ないことを利用し、時にワガママな小娘を装う事で、城内での行動も間者と疑われることがない状況を作り上げている。
また、そのワガママ娘の顔は、他との連携のためにいざと言う時の撹乱や疑われる事なく兄への情報伝達など、機転に用いている。
同時に、兄や故郷を口悪く拒絶する芝居を終え、1人になった時は涙を流している。
余談
名前の元ネタは、法則性に従えば「スズメバチ」だと思われる。
彼女の存在が明らかになったことでカグラギの権謀術数の意図も見えてきたが、14話終了後には
- ラクレスの政略結婚相手説
- シュゴッダムを内側から乗っ取るため、密かに送り込まれた間者説(苗字の元ネタであるチャイロスズメバチには、他のスズメバチの巣を乗っ取ってしまう習性がある。)
- 実は本来のトウフ国次期後継者であり、カグラギはその後見人かつ代理摂関説
等、様々な考察が挙げられていた。
あのカグラギの妹であるならば、一筋縄ではいかない人物と考えるのは妥当だろう。
実際に放送された第14話にて兄妹は元々王族ではなく成り上がって王になった過去が明らかにされたが、後継者になる可能性はゼロではなく、性格に至っては兄同様、寄生バチの生態を思わせるものだった。
演者
演じる加村はテレビ岩手製作のローカルヒーロー番組『鉄神ガンライザー』シリーズで主要人物の一人である姫神結(鬼羅結)役を演じており、全国区番組進出を喜ぶファンも多い。
ニチアサ(東映特撮)においても『仮面ライダーエグゼイド』第6話のゲスト・堀内曜子役以来7年ぶりの出演となる。
また、前年までレギュラー出演していたTVKの番組『関内デビル』内で「元ヤンキーの”鉄パイプの真美”」といういじりネタにされていたため、視聴者の一部からは「そのうちスズメも鉄パイプで戦うのではないか」などと変な期待を寄せられてもいる。
関連タグ
関連・類似キャラクター
- 五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ:30分前に出てくるスズメ(こっちは鳥の方)。
- ハチオーグ:同年に公開されたライダー映画に出てくる女性の蜂のキャラクター。和が関連付けられている点も共通。