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ヤマンバ(カクレンジャー)の編集履歴

2023-08-18 05:41:30 バージョン

ヤマンバ(カクレンジャー)

げんだいのやまんば

ここでは、『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する現代のヤマンバについて解説する。

「私はヤマンバ。昔から山に迷い込んだ旅人を殺しては、食べる妖怪よ!」(第50話)


CV:北浜晴子

人間態小甲登枝恵


概要

妖怪軍団に与する妖怪の1体。

昔から山に迷い込んだ人を殺して食べる妖怪だが、その正体妖怪大魔王の実妹。ダイダラボッチは弟に当たる。大魔王に対しては「兄者」と呼んでいる。

大魔王からはとうの昔に兄弟の縁を切られており、これを理由に他の妖怪からも冷淡に扱われている。

この扱いのため、妖怪軍団の一員でありながら他の妖怪とは距離を取っており、ダイダラボッチと共に山奥に隠遁、「グランママの家」というペンションを建ててこれを隠れ蓑に人間に化け(ダイダラボッチは支配人)、迷い込んできた子供達を食い殺して長らえていた。


初登場時はドレスを着たような姿だったがダイダラボッチの死後、大魔王の手でパワーアップしてからは外見がガラリと変わり、菱形結晶が随所に付いた戦闘形態へと変化している。


活躍

第50話「特選!!妖怪の宿」

上記の一件を「子供の行方不明」という形で聞きつけたカクレンジャーが「グランママの家」に現れたのを察知し、一旦ガイコツ城に帰還して大魔王に報告。

しかし、大魔王は「お前達との縁はとっくの昔に切ったはずだ」と冷淡に一蹴。これに怒ったヤマンバは、ダイダラボッチと共にカクレンジャーをまとめて始末し、兄の鼻を明かしてやろうと一計を案じた。


この作戦は、「グランママの家」に宿泊したカクレンジャー達に対して罠を仕掛けるもので、まず、夜中に一人になったサイゾウをヤマンバが拉致し、ドロドロが化けた偽者と入れ替えるところからスタート。

偽物作戦で次々とメンバーを拉致し、さらにダイダラボッチとの連携で鶴姫をも拉致して抹殺するところまで行ったが、唯一捕まえられず、足止めしていたはずのサスケが駆けつける。


実は、サスケは偽者を倒した時に残されたペンダントがグランママの家のママが持っていた物だと気づき、ここから仲間がグランママの家に捕まっていると看破していた。

さらに、妨害に回していたダイダラボッチが、巨大戦の最中に乱入して来たニンジャマンに逆に妨害されて足止めを喰らったことでサスケを止められず、作戦は失敗。


ドロドロを差し向けてニンジャホワイト達カクレンジャーと直接対決に入るも、ダイダラボッチが三神将に倒され、自身もカクレマル・雷光波を受けて下段の台詞を言いながら撤退した。


「おのれカクレンジャー……この恨み、必ず晴らしてやる!」


その後、ガイコツ城に這う這うの体で帰還したヤマンバ。

出迎えた大魔王はダイダラボッチの死によって、ヤマンバがカクレンジャーへの憎悪に凝り固まった真の妖怪となったことを認め、兄弟の縁を切った真意を明かした。


大魔王「ヤマンバよ。弟を倒され、カクレンジャーが今まで以上に憎いか?」

ヤマンバ「勿論!」

大魔王「それでいいのだ。私はお前のその怒りが欲しかったのだ。ヤマンバよ……お前達と兄弟の縁を切ったのは、肉親の情に溺れていては、この地上に妖怪王国を築くことは不可能と思ったからだ。大魔王たる者、常に非情でなくてはならんのだ!」

ヤマンバ「な……あ、兄者!」

大魔王「聞け、全ての妖怪達よ! ついにカクレンジャーと最後の決戦をする時が来た。復讐心に燃えた我が妹の体内に、新たなるパワーを送り込むのだ!」


驚くヤマンバを尻目に、大魔王は地上に潜む妖怪達に、カクレンジャーとの決戦の時が来たことを堂々と布告。捧げられた憎しみのパワーを与えられたヤマンバはパワーアップを遂げ、決戦へと向かって行った。


第51話「英・雄・失・格」

続く第51話においては、石像の状態で動き出し、街を破壊して回る白面郎と共にカクレンジャーの前に登場。白面郎が鶴姫の父であるという事実を人々に伝えて憎悪を煽り、交戦の後一度撤退。

その後、父の変わり果てた姿にショックを受ける鶴姫の前に再び現れ、白面郎を止める方法として一本の剣を与え、こう伝えた。


「その剣で、白面郎の心臓を突き刺すのだ。そうすれば呪いは解け、白面郎は永遠の眠りにつく! 白面郎もお前も、救われるってことさ!」

「信じるも信じないも、お前の勝手だ。もうじき白面郎は、地獄ヶ原の洞窟に行き、しばしの眠りにつく。その時お前の手で刺さなければ、白面郎は永久に暴れ続け、人々は苦しみ死に絶えるだろう! ハハハハハハ!」


これは、親殺しという最大の禁忌を鶴姫に実行させることで、その心を完全に粉砕し戦う気力を奪うものだった。

迷う鶴姫だったが、交流のあった少年や無辜の人々が白面郎の手にかかったのを見て決心を固め、置き手紙を残して白面郎の眠る洞窟へ向かう。


第52話「大団円!!父と娘(こ)」

作戦を邪魔させまいと、三神将の助言で後を追うサスケ達の前に花のくノ一組を率いて妨害するが、太郎と次郎の助力でサスケの突破を許し、鶴姫を制止されたことで作戦は失敗。

ならばとばかり巨大化したヤマンバは白面郎を目覚めさせ、直接鶴姫を始末せんとするも、今度は太郎と次郎によって妨害され、組み付いた二人と共に白面郎は崖下に転落。

追いついたサイゾウ達が合流し、揃ったカクレンジャーは隠大将軍を招来。正念場と見て次々と参戦した無敵将軍ツバサマル、ニンジャマンが揃い巨大戦が始まった。


サスケ「やいヤマンバ! よくも白面郎を使って人々を傷つけ、鶴姫を苦しめてくれたな! お前だけは、絶対許せねえ!」

ヤマンバ「黙れ! 例え三神将だろうがニンジャマンだろうが、この私に勝てると思ってるのか! 見るがいい!」


その宣言と共に空が暗雲に包まれ、そこから妖怪エネルギーを受けたヤマンバはさらに力を増幅させる。

実は、白面郎を使ったこれまでの作戦の本当の目的はまさにここにあった。

人々に直接危害を加え、さらに鶴姫に対する怒りや憎悪を煽り立てることで、カクレンジャーを機能不全に追い込むとともに、妖怪の根源たるマイナスの思念を励起させ、以て無尽蔵の妖怪エネルギーを作り出すのがその狙いだったのである。


とはいえさすがに数の差は大きく、三神将とニンジャマンの攻撃で何度も手傷を受けては膝をつくが、その度に天空を埋め尽くす暗雲から妖怪エネルギーを受け、際限なく再生し続けることで負けのない消耗戦を展開、ついには三神将を地に伏せさせるに至る。


ヤマンバ「馬鹿め! 人間に憎しみと怒りと絶望がある限り、私は不死身だ! アハハハハハハ!」

大魔王「その通りだ。もっと暴れろ、我が妹ヤマンバよ! 人間は汚い……いつも自分のことしか考えず、理由もなく人を傷つけ、命さえも平気で奪い取る! それが全て妖怪のパワーになり、人間がいる限り我々妖怪は滅びることはないのだ! ふははははは!」


だが、ヤマンバの攻撃で破壊された大地の中に、一輪の花を見つけたサスケが、そこから「悪意に負けない命のあり方」(正しいことをしようとする勇気、命を大切にする気持ち、愛情と未来に対する希望)を見出し、さらに三神将の鼓舞を受けて立ち上がったことで形勢がひっくり返る。


隠大将軍「人は、どんなに辛いことがあっても、あきらめたりはしない! その人達のために立て、カクレンジャー! 人々に、愛と、希望と、勇気の光を与えるのだ!」

サスケ「そうだ、その通りだ! 俺達はそういう人達に支えられ、今まで戦ってきたはずだ!」

鶴姫「そうよ!」

セイカイ「ああ!」

サイゾウ「おう! やるぞぉぉぉ!」

ジライヤ「OK!」


カクレンジャーの意志を受けて立ち上がった三神将により、暗雲を払われたことで妖怪エネルギーが途切れてしまい、さらに力の源であるプラスのエネルギーを受けた三神将は一気にパワーアップ。

無敵将軍と隠大将軍に殴り飛ばされてしまい、


サスケ「ヤマンバ! お前のパワーはもうない、覚悟しろ!」

ヤマンバ「やかましいわ、青二才めが!」


と言ってしまったのが運の尽き。師匠二人を押しのけて出てきたニンジャマンがサムライマンに変身、ジャベリンで突き飛ばされたところに無敵キャノン一斉射撃と鉄拳・ゴッドフィニッシュの連撃を喰らって吹き飛び、爆発四散を遂げ封印の世界に送り返された。


「この私がやられるなんて……! 兄者ーッ!!」


太郎と次郎は呪いの反動で命を落としたが、その最後の力で白面郎は元に戻り、鶴姫と真の意味での再会を果たした。

だが直後、頭上から大魔王の声が響く。


大魔王「フフフフハハハハハ……フハハハハハハ! よくも我が妹ヤマンバを倒してくれたな、カクレンジャー。こうなったら私が相手だ、最後の決着をつけてやる」

サスケ「黙れよ大魔王……お前にもうパワーはない。愛と希望と勇気で、あの憎しみの雲を吹き飛ばしたんだ!」

大魔王「愛だと、希望だと、勇気だと! そんなもの、私の前では無力に等しい!」

「フハハハハハ、馬鹿め! お前達にはまだ私のホントの姿がわかってないのだ。地獄に行け!」


そのままガイコツ城で地上に突撃、大爆発の中から大魔王の高笑いと共に第52話は幕を閉じる。


大魔王「これでカクレンジャーもおしまいだ……フハハハハ!」



余談

妖怪モチーフは山姥で、他には菱形も含まれる。


声を演じる北浜女史は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。


関連タグ

忍者戦隊カクレンジャー 妖怪軍団 山姥


坂田ネムノ:山姥繋がりの東方Projectのキャラ。

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