演:伊藤祐輝
概要
特撮テレビ番組『ウルトラマンブレーザー』の登場人物。
1993年10月21日生まれ、2017年4月に「GGF」へ正式入隊。階級は「1等特尉」。漢字表記は「名倉輝明」(「地球防衛隊勤務記録」のプロフィールより)。
「SKaRD」の副隊長であり、優れた情報収集・分析能力を持ち、「SKaRD」の作戦を立案する。元は地球防衛軍「GGF」一般部隊の火力誘導員に配属され、バザンガ掃討作戦にも参加。その際の冷静な状況分析、自身の判断への信念の強さ、そして豊富な怪獣の知識と明晰な頭脳を買われ「SKaRD」に配属となった。規律を重んじる堅苦しい性格だが、どこか抜けており天然。
「地球怪獣との調和をもって人類を守りたい」という強い意志を持ち、10話では生まれたばかりの我が子を守るために出現したデマーガに攻撃命令が下されると、アースガロンで出撃するが攻撃にどこか躊躇いを見せていた(一方で同席していた[[バンドウ・ヤスノブは対照的に嬉々とした様子で攻撃をしていた)。
ちなみに実家は農家であり、地元は葡萄が有名であるとか。
怪獣の分析を専門としているが、第6話ではハードワークで体調を崩したヤスノブの健康状態と性格から来るものだと分析し隊長からのお見舞いを進言する。
14話では、CPに差し入れとして実家で取れたいもで作ったであろう粉吹き芋を作ってきており料理が出来るようである。
主な行動
- 第1話「ファースト・ウェイブ」
バザンガ掃討作戦に参加。司令部が特機団の特殊弾作戦を中止し、総攻撃でバザンガ殲滅を決定しようとした際には作戦続行を主張した。他の隊員たちと共に指揮所を撤退している最中に.突如として出現したウルトラマンブレーザーを目撃する。
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- 第2話「SKaRDを作った男」
「SKaRD」への配置替えに関する書類をゲント隊長から受け取るも、サイン記入のための筆記用具が無くてバタバタ。
また、普段意見を認められたことや直接褒められたことが少ないのか、ゲントがバザンガ掃討戦時の活躍や、上司に意見したことを褒められ、「君みたいな副隊長が必要なんだ」という言葉に心底感激している様子も見られた。
ゲードス戦ではゲントらが現場へ出動するため、SKaRD作戦指揮所にて1人待機する。
ゲードスの調査にエミ、移動指揮車の改造をアンリが行っている一方、ゲントと共にSKARDCPで待機している最中に司令部からの連絡でゲードス撃破に向かった潜水艦部隊が尽く撃沈された際には、「げっきちんッッッっ!?」とオーバー気味なリアクションを計3回も取っている(ちなみに、演者は5回分のパターンを用意していたとかなんとか)。
また、3回目の司令部からの潜水艦部隊が撃沈された連絡が来た時、ゲントは腕立て伏せをしてたというすごいシュールな絵柄になっている。
- 第3話「その名はアースガロン」
冒頭ではデスクで書類を纏めてたゲントに世界各国で謎の事件が起きてることを報告し.エミが情報収集に行ってる間「我々は?」と問うと、ゲントの考えた楽しくてしんどい訓練を開始。
ヤスノブがエミが情報収集任務もあるのに訓練をこなしてるのを見てさすが元特殊部隊と感心してると、自分達も特殊部隊だろと言っている。
その後、日本に現れたタガヌラーの討伐作戦では、指揮所でアースガロンの整備部と各セクションに確認を取ってアースガロン発進のゴーサインを出している。その後、軍がタガヌラーの温度が上がり続けてることも知らずに航空隊で攻撃をしていたため、アースガロンによる作戦のために航空隊へ撤退を促すもなかなか相手にされないため苦労していた。
結局、アースガロンが割り込む形で無理やり攻撃をやめさせ、ゲントの説得を受けて航空隊は撤退することになった。
- 第4話「エミ、かく戦えり」
今回はアースガロンの機長として、ヤスノブとアンリの2人とローテーションを組み出撃しレヴィーラと交戦している。それと並行してレヴィーラの解析もしており、その中でレヴィーラから見つかった人工クリオネと、レヴィーラを撤退させた「FK1」と、FK1の製造元であるノヴァイオの関連性が黒である可能性から、エミをノヴァイオに送り込む。
しかし、17歳の時から軍の諜報員をしているエミを気にかけている事を、ゲントがエミに話している。
終盤では、アンリと共に出撃しアンリからエミの作戦ほんとにやっていいのか問われるとFK1が効かない以上エミが具申したレヴィーラに液体窒素のタンクを投げて凍らせる作戦にかけるしかないと言って作戦実行のGOサインを出してウルトラマンの援護をした。
- 第5話「山が吠える」
軍の新兵器「メガショット」の実践訓練のため秋田に来訪し、アンリと共にアースガロンに乗り込んでメガショットとの模擬戦を行う。ところが、銃火器の爆音で目が覚めたドルゴによってアースガロンが機能停止してしまう事態に陥ってしまう(幸い)。
その後、エミの情報で軍がメガショットを開発する際にどかしてしまったドルゴを封印する御神体が祀られた位置が、睡眠を司る脳幹部分に一致すると解析し、次に目が覚めるのは1時間後とゲントに伝える。
ゲントがアンリと共に御神体のあったドルゴの背中へ向かっている間に、万が一に備えて1時間以内にアースガロンのメンテの陣頭指揮をヤスノブと取った。
その間に、ドルゴの背中に設置されたメガショットの予備電源の火災によりドルゴが覚醒すると、一緒に整備班の陣頭指揮を取ったヤスノブと共に再出撃し、アースガンでメガショットの土台を壊してウルトラマンを援護した。
ドルゴが再び眠りについた後は、アースガロンに乗ったまま基地へ帰還した。
- 第6話「侵略のオーロラ」
ヤスノブが隊員達から色々な仕事を引き受けすぎてハードワークになってる事を案じており、丁度実家の農家から届いたトマトを渡すつもりがヤスノブは休ませるために早退した為、隊長であるゲントに「渡してきて労って欲しい」と頼む。
ところが、コインランドリーでの出来事でゲントはヤスノブの行動に引いてしまいトマトを渡すどころか労いの言葉もかけられずそのまま帰ってしまう。後にテルアキに電話をした際には至らなかった問題点を指摘されゲントはぐぅの音も出なかった。加えてテルアキから預かったトマトを渡せなった事を報告するのを渋った為か、彼にトマトの件を聞かれた時は言葉に詰まっていた(トマトの収穫時期は大体夏であるため、早く配らないと傷んでしまう。農家であるテルアキならば、野菜は収穫した瞬間から鮮度がどんどんと落ちていくことを知っていると思われ、できるだけ手早くトマトを渡しておきたいと思うのは自然である)。
その後、カナン星人によってアースガロンが操られ出撃してしまった時には直ぐにゲントに連絡をし、基地にいたエミとアンリと共に指揮車で急行。道中でゲントと合流しアースガロンを追跡していたが逆に追われる立場になってしまい捕まってしまう(何度も空中で振り回された際にはゲントが抱えていたトマトが指揮車内を浮遊しており、アンリが『トマトが〜』と嘆いていた)。抵抗虚しく指揮車はアースガロンに地面へ叩きつけられ乗員全員が目眩や酔って吐き気に苦しんでしまう。
ヤスノブの必死の説得によりアースガロンは目覚め、間一髪で彼を救い、その一部始終を安堵した様子で見届けた(トマトがその後どうなったかは不明。結構な量があったのに全て無駄になっていたらと思うと…)。
- 第7話「虹が出た・前編」
冒頭で買い出しから帰ってきたアンリからアイスの差し入れを受け取り、ゲントが読んでいた本「怪獣の目」の著者・横峯万象の読みをアンリが「ヨコミネ・バンショウ」と読み違えていたのを訂正し、横峯教授は元地球防衛隊教授にして怪獣研究の第一人者、更に防衛隊の怪獣対策マニュアルは教授の書いた草案を元にしていると語る。テルアキにとって尊敬の対象らしく、ゲントがその教え子であると聞くと驚きと共に「羨ましい…!」と述べていた。
その後、富士の樹海に出現した巨大怪獣に対処すべくヤスノブとのローテーションでアースガロンに搭乗し、現着した後でアースガンの牽制を行う。しかし、アースガンを受けても微動だにしない怪獣が動きを見せたと思うと周辺の樹木ごと大気を吸収し始め、急激な気圧低下によりヤスノブ共々頭痛に苛まれる。そして、雨雲を起こす様子を見たゲントとのやり取りでその怪獣が「ニジカガチ」であることを知る。
翌日、ニジカガチの解析結果や予想進路図を報告したりエミが持ってきたニジカガチに関する資料を確認する。その後に横峯の元へ出向き、帰ってきたゲントの指示でエミ・ヤスノブとの3人で移動指揮車に乗って現地へ向かうも、アンリとゲントのローテーションでニジカガチと交戦していたアースガロンが鎧角を開いたニジカガチの放った虹光線でダウン、テルアキは二人の安否を確認するべく必死に通信を試みる。更に、現れたブレーザーもニジカガチには刃が立たず消滅したのを目撃しつつも、ゲントとアンリの救出を行うようエミ・ヤスノブに指示する。
- 第8話「虹が出た・後編」
病室に運ばれ、目覚めたゲントをアンリ、エミと共に見守りつつ、ニジカガチの起こした7つの台風が1つになろうとし、想像を絶するほど被害が予測されることや暴風の影響で航空部隊が出撃できないこと、ヤスノブと整備班がアースガロンの復旧を急いでいることをゲントに報告しつつ、「誰がニジカガチを呼び覚ましたのか」と疑問を口にする。その後、ゲントの口から自身が尊敬する横峯が犯人であること、その目的は国のリセットであることを聞き「信じられない」と話しつつ、SKaRDCPでの対ニジカガチ・対横峯の作戦会議において、ニジカガチの虹光線についての分析結果を報告する。
当初はゲントがエミ・アンリを連れて横峯の拘束に向かう想定であったが、「教授の考えは誰よりも分かっている(つもり)」と自身が向かうことを提案。「最悪の場合、教授の命を奪うことになる。君にそれが出来るか?」と問うゲントに、「貴方になら出来るんですか?」と返し、ゲントはその覚悟を汲みつつ「但し、無理はするなよ」と拘束の任務を託す。
作戦が始まり、移動指揮車で比土羅市へ向かい、釣りをしていた横峯に自己紹介を交えつつ銃口を向け、投降するよう忠告する。しかし元より覚悟の上だと臆する様子を見せない横峯に対し、ゲントと同様「人間も自然の一部であり、一方的に滅ぼそうと言うのは生態系に対する冒涜ではないか」「人間を守るのが我々の仕事」と返す。横峯もまた「生物が絶滅を繰り返すことも自然の摂理」「だがそこまでするつもりはなく、あくまで現代文明を洗い流した後で、生き残った人類により親から子へ、子から孫へ自然の恐ろしさを語り継ぎながら新たな文明を築くことを願っている」と話し、テルアキもそれに一定の理解を示しつつ、横峯自身の書いた本「怪獣の目」を取り出し、改めて自身の想いを訴える。
「『怪獣の目』。このタイトルは、怪獣の純粋さに魅了された貴方の気持ちを表したものです。でもこの目は貴方自身の目でもあった…貴方は怪獣の目を通して、人類のあるべき姿を模索されていたんです。貴方の著書はどれも、人類に対する厳しい眼差しに満ちていました。しかしそこには厳しくも深い愛情があった。人という種族と、貴方ほど真摯に向き合った人を僕は他に知りません。」
「確かに人類は改めるべきです。そこは賛同します。」
「でも…他の生き物はどうなるんです?」
「草木や、虫や、動物達、そして怪獣すら洗い流そうと言うんですか?」
「僕はこの世界でもっと生きたい!他の生き物だって…『生きたい』と思う気持ちこそ、全ての生物が持つ絶対に奪ってはいけない一番大切な物なんじゃないんですか!?」
テルアキのこの訴えに横峯も動揺を隠せず、「正しいな…それも。まさに真理だよ」とその考えを認めるも、「だが同時に二つの正解はあり得ない!君か、私か!間違った方が淘汰され、正しい者が生き残る!!」と腕輪からの光線を発射する。しかしテルアキはそれを回避しつつ即座に腕輪のみを撃ち抜き、破壊した。直後、エミを通してニジカガチの状況を確認するも、ニジカガチの活動は止まる気配がないことを聞かされる。
それに対し横峯は「既に賽は投げられた…神のみぞ知るだよ」と呟き、破壊した腕輪のエネルギーはニジカガチを強化し、漆黒に染まった虹光線は直撃を回避したにもかかわらずアースガロンを機能停止に陥れる。しかし、アースガロンの再起動を行ったゲントが変身したブレーザーの再出現や、Mod2のレールキャノンにより破壊されたニジカガチの頭部クリスタルから生じた虹をブレーザーが掴んだことに驚きつつ、最終的にブレーザーが新技・レインボー光輪によりニジカガチを撃破するのを見届け、ゲントの無事も確認し安堵する。
そして、自身とニジカガチの敗北から愕然とする横峯に「一つお願いが!」と駆け寄る。アンリとエミが見守る中、彼が発した一言は…
「サインしてもらってもいいですかっ…!」
ここに来て我を出したテルアキの一言に、エミも「今それ言う…?」と唖然とし、作戦後のSKaRDCPにおいて「ああ見えて結構バグってる」とちょっとした話題の種になった。
この時、テルアキは「ニジカガチの追跡調査」という名目でゲントと実家の方に出向いており、ついでにゲントの興味から畑仕事も手伝って貰っていた。その代わりに釣りを教えて欲しいとゲントに頼み、「まずは川釣り」と言われたところで横峯の状況について聞くと、「あれだけ強力な怪獣が一人の人間にどうこう出来るはずがない」と嫌疑不十分で釈放され、今は何処かで釣りをしているだろうとゲントは話した。
- 第9話「オトノホシ」
SKaRDCPにてハルノ・レツから「24時間以内にアースガロンの修理を完了させろ」との無茶振りを受け頭を抱えるヤスノブに「整備班長に一緒に説明するから」と後押ししつつ気休めにそれぞれコーヒーと野菜ジュースを飲もうとすると、ゲントがいきなりヤスノブのコップを取り上げ野菜ジュースを口にしてしまう。ゲントが野菜ジュースを苦手としていることを知っていたテルアキは苦笑いしつつ我に返ったように咳き込むゲントに「疲れてるんじゃ」と心配を見せる。
その次の日、多摩川に落下した隕石の分析の為指揮車で現場に向かうと、現着前に隕石から怪獣が出現したことでそちらの分析を開始する。分析の結果、怪獣はロボットであり司令部は怪獣を「ガラモン」と呼称することに決定したことをアースガロンで出撃したゲント・ヤスノブに報告する。さらなる解析で、現場で観測される音波の波長の変化に合わせてガラモンの行動パターンが変わることをアンリが看破し、音波の発信源を探るようエミに指示する。次の波長の変化から、アンリは音波の発信源が冒頭でツクシホウイチの楽団から贈られたコンサートでの演奏であると気付き、流石に確証が少ない為にテルアキは行かせることを渋るもゲントの後押しもありアンリはコンサート会場へ向かう。
ガラモンの攻撃でダウンしてしまったアースガロンに代わって現れたブレーザーとの戦闘で、持ち前の耐久力で優位に立つガラモンの起こす高周波の攻撃でエミ共々苦しんでいたものの、アンリの活躍によりガラモンが停止し、更にブレーザーが破壊したことで事なきを得た。
- 第10話「親と子」
山梨県・鬼湧谷で発見された卵から孵った幼体、及びその親と思われる巨大怪獣デマーガの出現を受け、アースガロンの出撃準備と同時にゲントへの連絡を指示する。その連絡に対するゲントの返答に疑問を持ったエミが受話器のスピーカー設定をオンにし、ゲントの話し方を聞いたことで「隊長(ゲント)は家族に対し施設科所属ということにしている」と思い出したテルアキは上手く話を合わせる。その後、ベビーを拘束することでデマーガの動きを止め、最大火力で無力化することを決定した上層部から現場に対する攻撃命令通信が出され、テルアキはゲントの指示を扇ぐことを進言するも、上層部に無視され、やむなく先のやり取りでのゲントの指示通りヤスノブとのローテーションでアースガロンに搭乗し、出撃する。しかし、8話で見せた命に対する姿勢もあってかデマーガへの攻撃にはあまり積極的ではなく、ベビーを守ってアースガロンの全兵装攻撃を受ける親デマーガを見て浮かない顔をしていた。その後、親デマーガの反撃により一転してヤスノブ共々ピンチに陥るも、妻子に自身が施設課でなく防衛隊に所属していることを明かしたゲントの変身したブレーザーが駆け付けたことで事なきを得る。
戦いはブレーザーが優勢で、レインボー光輪を応用した冷凍攻撃で凍り付いた親デマーガをスパイラルバレードで仕留めようとするも、急に自分の中の何かと抗うように攻撃を止め、更にはミサイル攻撃を咆哮で全て撃墜するなど今までと様子の異なるブレーザーを見て困惑する。最終的に、親子デマーガはブレーザーがスパイラルバレードを変化させた光の繭のようなもので包まれ、地底への深い眠りに誘われた。
余談
3話以降のニコニコ動画のOPでテルアキが出ると、2話で顔芸しながら「げきっちぃぃぃん!」と言ったからか撃沈おじさんの弾幕が溢れている。
他にも苗字ネタとして「名倉やないかい!」という合いの手もある。