概要
現在ではゲームの画面やCGイラストのサイズ（横×縦のピクセル数）を指すこともあるが、これらの大きさを示す際に「解像度」を使用するのは本来誤り。
また言葉としては、その物事について述べた内容の詳細さや、どこまで詳しく知り尽くしているかの程度をいうようになった。「解像度の高い記事」などがその用法。
表記
１インチあたりの点の数で表し、単位はdpi(dots per inchの略)を用いる。また、近年では画面解像度の単位として、印刷分野の解像度と区別するためにppi(pixels per inchの略)も用いられるようになりつつある。
一般的なモニターではppiとdpiは同じとして扱って差し支えないが、プリンターなど印刷機の場合1ピクセルを表現するために複数のドットを用いるのが通常のため、同じ精細さを表現するために必要なdpiの数値はppiよりも大きくなる。
イラストを描く際の解像度
| 用途 | 解像度 | 備考 |
|---|---|---|
| デジタルイラスト | 350dpi程度 | ポスター用のイラストを描く際は、600～1000dpi程度。 |
| デジタルコミック | 600dpi 1200dpi | 漫画賞などで指定される場合があり、このサイズでなければ市販されているスクリーントーン並みのクオリティのものを作ることができない。 |
画面解像度
パソコンとテレビの画面解像度
| 通称 | 大きさ（ピクセル） | アスペクト比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| QVGA | 320×240 | 4:3 | 2002年頃の携帯電話の主流 |
| WQVGA | 400×240 | 15:9 | |
| HVGA | 480×320 | 3:2 | iPhone（3GSまで）など |
| VGA | 640×480 | 4:3 | 80年代中頃のPCゲームの解像度 |
| WVGA | 800×480 | 15:9 | |
| SVGA | 800×600 | 4:3 | 90年代中頃のPCゲームの解像度 |
| FWVGA | 854×480 | 16:9 | |
| FWVGA+ | 864×480 | 16.2:9 | |
| DoubleVGA | 960×640 | 3:2 | Retina Displayを初めて採用したiPhone4をはじめ、2012年現在主にスマートフォンで採用されている。 |
| UWVGA | 1024×600 | 32:15 | ネットブックの主流 |
| SXGA | 1280×1024 | 5:4 | |
| HD（またはFWXGA） | 1366×768 | 約16:9 | 2008年あたりからのノートパソコンの主流 |
| WXGA++(HD) | 1600×900 | 16:9 | |
| WSXGA+（Wide-SXGA+） | 1680×1050 | 16:10 | |
| UXGA（Ultra-XGA） | 1600×1200 | 4:3 | 2000年代前半の一般的な市販4:3ディスプレイ |
| FHD（Full-HD） | 1920×1080 | 16:9 | フルHD（フルスペックハイビジョン）で知られ、2012年現在でもPCにおける一般的な解像度となっている。2012年後半に入って、10型クラスのタブレット端末でも採用例が増えつつある。画素数は約200万画素となる。 |
| WUXGA（Wide-UXGA） | 1920×1200 | 16:10 | 主にハイエンド向けのPC用モニターに採用されることが多い。 |
| QXGA（Quad-XGA） | 2048×1536 | 4:3 | 第3,4世代のiPadで採用されている。 |
| QWXGA+（Quad-Wide-XGA+） | 2880×1800 | 8:5（16:10） | 2012年6月発表のMacBook Proの一部モデルで採用されている。 |
| QFHD（Quad-FHD）/（4K2K） | 3840×2160 | 16:9 | 画素数は約830万画素となる。4K2Kの名称でも呼ばれ、ハイエンドの大画面テレビで採用が進みつつある。 |
| 4K（4K2K） | 4096×2160 | 256:135（約17:9） | |
| UHD （Ultra-HD）/（8K4K） | 7680×4320 | 16:9 | スーパーハイビジョンのフォーマットとしてITU-R勧告によって規定されている。この画面解像度を8K4Kと呼ぶこともある。画素数は約3300万画素となる。 |
| 8K（8K4K） | 8192×4320 | 256:135（約17:9） |
ゲーム機の画面解像度
据え置き型
| 名称 | 大きさ（ピクセル） | 備考 |
|---|---|---|
| ファミリーコンピュータ | 256×224 | |
| スーパーファミコン | 256×224（高解像度 : 512×448） | |
| プレイステーション | 256×224or320×240（高解像度 : 640ドット×480） | |
| プレイステーション2/Wii | 720×480 | |
| PS3/PS4/XBOX/XBOX360/WiiU | 1920×1080 | |
| NintendoSwitch | 1920×1080 | 携帯モード時は1280×720になる。 |
| プレイステーション4Pro | 1920×1080 | 4K(解像度4096×2160) |
| プレイステーション5 | 4K(7680×4320) | 初のUltra-HD対応となった。 |
※ゲーム機の場合、接続するモニターの解像度にも依存する。ここではNTSC方式で対応する上限値を記載している。
携帯型
| 名称 | 大きさ（ピクセル） | 備考 |
|---|---|---|
| ニンテンドーDS | 256×192 | DS Lite、DSiも同一となる。 |
| ニンテンドー3DS | (上画面)800×240/(下画面)320×240 | ※上画面は立体視用のため、実質的に400×240となる。 |
| プレイステーション・ポータブル（PSP） | 480×272 | |
| プレイステーション・ヴィータ（PS Vita） | 960×544 | |
| Nintendo_Switch_Lite | 1280×720 |
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