概要
『グラップラー刃牙』に登場する自衛隊最高戦力の5人組の一角で、幼年期編の事実上のラストボス。通称「超軍人ガイア」。世界中の軍人から「オーガ」と並ぶビッグネームとされ伝説となっている。(勇次郎がストライダムに「お前までそんなハナシを信じるのか」と言っているように勇次郎に匹敵する実力というのは誇張されていた模様。)
その正体は衛生兵ノムラの持つもう一人の人格であり、気弱なノムラの表人格とは異なり慇懃無礼で残虐なサディスト。体格的にはかなり小柄である。(幼年期の刃牙と殆ど変わらない程)
ノムラが傭兵だった頃にアフリカの内戦で捕らえられ、危うく処刑されかけたことで覚醒した「気配」を察知する能力のおかげで、敵の攻撃を先読みすることができる。主なファイトスタイルは環境利用闘法で、周囲にあるモノや敵の心理を利用し相手を痛めつける。本人は「慈愛に満ちた」とうそぶいている。このため、密林などの「利用可能な『環境』」が豊富にある局地でのゲリラ戦では無類の強さを誇り、彼が自衛隊軍人として最高戦力に数えられる所以となっている。
アドレナリンの分泌を操作することができ、10mはある沼を飛び越える、刃牙を時速80kmで地面や水面に叩きつけるなど、人間が持っている潜在能力を引き出すことで人外の身体能力を誇る。本人曰く「その気になれば全ての競技の世界記録を塗り替えることだって可能」らしい。
また肺活量も常人の数倍であり、大声だけで並大抵の相手なら戦闘不能にすることができる。
ちなみに死刑囚編で観客から「帰れ未成年ッッッ」と野次を飛ばされているが、『グラップラー刃牙』の146話で彼は1981年に二十歳だったと説明されているので(範馬刃牙が1977~1978年生まれ)、死刑囚編頃だと40代である。バキの世界の時間の流れがゴルゴ方式になっているとはいえ、主人公の刃牙と22~23歳の年齢差があるのは確かである。
スピンオフ作品『バキ外伝 GaiA』『バキ外伝 ガイアとシコルスキー〜ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし〜』では主人公を務める。
活躍
第1部『グラップラー刃牙』
花山薫に勝利した範馬刃牙が勇次郎の友人・ストライダム少佐の仲介で「日本の戦場」に赴くために戦うこととなった。自衛隊最高戦力の5人(ノムラ含む)が刃牙にやられた後に覚醒し、刃牙を環境利用闘法と巧みな話術で追い詰め、仮死状態にまで追いやる。しかし息を吹き返した刃牙に指先で頸動脈を絞められ気絶してしまった。
刃牙が勇次郎との決戦に向かった際には先に勇次郎に挑戦するも、勝てるわけもなくあっさり返り討ちにされた。
第2部『バキ』
最凶死刑囚編で再登場。地下闘技場にてシコルスキーを環境利用闘法で追い詰め、逮捕に貢献した。
第3部『範馬刃牙』
ピクル編で久々に登場。烈海王、愚地独歩・克己親子、鎬昂昇、ジャック・ハンマー、渋川剛気、寂海王等と共にピクルに挑戦しようとするが、彼だけは木の幹に偽装してずっと隠れており、前述の7人+勇次郎が米軍基地から引き揚げた際に自分も正体を現し撤収した。
第4部『刃牙道』
まさかの本部流柔術経験者であったことが発覚。勝つためなら如何なる道具・暗器をも利用する戦い方は、確かに本部(in公園)に似ている。
但し、この時のガイアの戦いは事前に用意していた暗器を使っているため、環境利用闘法ではない。武蔵と戦った時も隠し持っていた武器を使っているため、もしかしたらガイアの人格ではなく、ノムラの人格で両者と戦っていた可能性もある(最も本部は彼の事をガイアと呼び続けているが……)。
バキ外伝 GaiA
ガイアの名を騙る偽者をインタビュー中に惨殺処刑している。
また、就任前のオズマ大統領(※3部で勇次郎と不可侵条約を結んだ大統領)の護衛を務めている。
自衛隊のイラク派遣において一人の犠牲者も出なかった裏には、彼の貢献があったという。
バキ外伝 ガイアとシコルスキー〜ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし〜
主人公の一人として登場。リベンジマッチのためガイアの自宅アパートを訪れたシコルスキーだったが、ガイアは飄々とあしらうばかりで相手にしない。そしてガイアの隙を見つけるという名目でシコルスキーも勝手に住み着き、奇妙な同居生活を始めることに。
ガッ………ガイアッッッ
勇次郎にボコられた場面はコラ素材として多用されている。
内容としては、ガイアがそのジャンルを好む人の反感を買うような
発言をした結果ボコボコに殴られるというのが定番である。