禍々しい瘴気を放つ槍が刺さるとジャオウガが蘇り、こう告げるのだった!
「これは一王二命三眼槍。一人の王にのみ仕え、破壊する王に二たび命を授け、三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届ける槍だ」
概要
DMRP-16『十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!』にて登場したクリーチャー。
《一王二命三眼槍》と書いて《バラ・ド・ヴィナ・シューラ》と読む。
名前の通り、三対の眼を持った槍のような姿をした異形の鬼。しかし、柄の部分がまるで胴や尻尾のようにうねっており、槍と言うよりは蛇や龍のようにも見える。
鬼や日本妖怪を思わせる和風の名前のカードが多い鬼札王国において、珍しくヒンディー語あるいはサンスクリット語風の名前を持つ。
名前の詳しい意味は分かっていないが、『バラド・ヴィナ・シューラ』をそれぞれヒンディー語から訳すと、「バラ=槍」「ド=二つ」「ヴィ=同じ」「ナ=違う」「シューラ=修羅」となり、「二つと無い修羅の槍」と意訳できる。また、「シューラ」はサンスクリット語で「槍」も意味するため、修羅と槍のダブルミーニングも含まれていると思われる。
語感から間違えやすいが、「パラド・ヴィナ・シューラ」ではないので、名前を宣言する際は注意。
効果
レアリティ | SR |
---|---|
コスト | 闇/火文明(5) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | デモニオ/鬼札王国 |
パワー | 6000 |
能力 | 自分がゲームに負ける時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。 |
スピードアタッカー | |
W・ブレイカー | |
<鬼エンド>このクリーチャーが出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、出してもよい。 |
今となっては珍しくも無くなった、コスト5のスピードアタッカー&Wブレイカー。
手札から敗北回避効果を使える非常に強力なカードで、相手のトドメの一撃は当然、効果によるエクストラウィンにも対応している。
また【鬼札王国】デッキはシールドの枚数が重要となり、特に鬼エンドはシールドゼロのプレイヤーがいれば、凶悪な効果が解禁される仕様故に、自分のシールドを削りつつ敗北回避ができるこのカードの重要性は高い。
そして敗北回避した後なら、このカードの鬼エンドで最初の一枚を確実に呼び出せるのも強い。
スピードアタッカー持ちのWブレイカーが二体も並ぶので、ダメ押しの一手として機能する。
ただし「置換効果は連発しない」ルールなので、《水上第九院シャコガイル》の「敗北を勝利に置換」する効果には無力。
敗北回避能力は強いがこのカードのみに依存するのは危険。なので鬼エンドで使える防御札《百鬼の邪王門》や、革命0トリガーの《ボルシャック・ドギラゴン》《デス・ザ・チョイス》等で脇を固めるとより強い。
メインとなる敗北回避効果の関係上、手札に抱え込ておくことが重要になるのは革命0トリガーと同じだが、あちらがデッキトップと言う不確定要素に依存していた一方で、こちらは火と闇のマナさえあれば確実に敗北回避を発動できる。
しかし、裏を返せばマナの色に気を配る必要があり、特に《超竜バジュラ》や《龍風混成ザーディクリカ》+《英知と追撃の宝剣》等をエースとしているランデス主体のデッキは天敵となる。
また、《ドンドン吸い込むナウ》や《切札勝太&カツキング-熱血の物語-》のサーチ対象にできる為、火と闇のマナさえ用意できるならば多色中心のデッキにも採用しやすい。
背景ストーリー
突如飛来して《鬼ヶ覇王ジャオウガ》を《鬼ヶ王魔エンド・ジャオウガ》へとパワーアップさせた謎の槍。
以降はジャオウガの武器として愛用され、曰く「一人の王にのみ仕え、破壊する王に二たび命を授け、三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届ける槍」とのこと。
その正体は、鬼の歴史における超獣王来烈伝こと『邪鬼王来烈伝』であり、《CRYMAXジャオウガ》以外の鬼S-MAX進化を遂げたクリーチャーはこの槍で貫かれた異形の姿に変わる事から、「鬼の歴史」における鬼の力そのものと思われる。
邪鬼王来烈伝として覚醒すると、《邪王来混沌三眼鬼》へと進化し、より禍々しい怪物と化す。
龍の歴史と鬼の歴史の隔りを破壊しながら《Volzeos-Balamord》をそのまま貫いて撃破したり、ジョーカーズの本拠地である天体・ジョー星を一撃で破壊する等、純粋な武器としても規格外の性能を誇る。
メディアでの活躍
デュエル・マスターズキング
漫画・アニメ共に鬼札アバクが持つ「鬼の槍」として登場し、モモキングやダチッコら人間界で暮らす他のクリーチャーたちと同様に、デュエルの際にはカードに変化する。
アニメでは触れた者の欲望や深層心理を暴走させ、鬼の姿に変えてしまうという、後の鬼S-MAX進化を思わせる能力を発揮している。
アニメでは33話の大長老戦でアバクが使用。
敗北回避能力を使用し、《大樹王ギガンディダノス》のダイレクトアタックを防いだ。
漫画では超獣歴程編の終盤、切札ジョーvsジェンドル戦にて、アバクから託される形でジョーが使用。敗北回避能力により絶体絶命の窮地を脱した。
その他
DM23-RP2『アビス・レボリューション 第2弾 忍邪乱武』にて金トレジャーとして再録。女子高生化して登場した。
イラストを担当したのはイラストレーター兼Vtuberのしぐれうい氏。通称、ばらどういなしゅーら。縮めてばらどういとも。
余談となるが、同氏はデュエマの妹分であるTCG『WIXOSS』および、アニメ『WIXOSS DIVA(A)LIVE』にてキャラクターデザインを担当している。
また、スマートフォンアプリ『DUEL MASTERS PLAY'S』では『DIVA(A)LIVE』とのコラボイベントが開催されたこともある。